ビックロはユニークな試みで、

月刊MDとしても、「マーチャンダイジング」という名の通り、衣料と家電のクロス提案は大変興味を持っています。

しかし、先日7階のフロアをのぞいてみたのですが、

あまりパッとしませんでした。

というのも、クオールさんという調剤薬局チェーンがはいり、オムロンさんという家庭内血圧チェックと医療機関を結んだネットワークサービス(メディカルリンク)があるにもかかわらず、

ユニクロさんのランニングウェア、ウォーキングウェア、はたまた矯正系ウェアとまったくコラボしている要素がなかったからです。

ユニクロさんでスタイリッシュなランニングウェアを買って、血圧チェックネットワークに登録し、調剤薬局で管理栄養士による食事指導を行う…。

この組み合わせは、ドラッグストアにとってもとても刺激的です。

だって、たとえばビックロ発で高血圧患者を減らすことができれば、日本の医療費削減に貢献することができるからです。

ぜひ、ビックロさんにはもっととんがったメッセージを出してほしいものです。

私は、日本の医療費削減のキーは、医療と流通のコラボレーションだと考えています。

医療というより、病気にかかりにくい環境を作り出すために、流通がそのベースをつくるということです。

健やかな体と精神はどうつくるのか。健康な食事と運動、そして美しく生きること。これがヘルス&ビューティ/フードの概念です。

もちろん、その中心、推進役はドラッグストア、調剤薬局が担ってほしいと思っていますが、

ユニクロさんのようなスピード感あふれる異業態企業がはいってくると、いい意味での競争がはじまるような気がするからです。

ビックロはその嚆矢となるかもしれません。

時代は、「リビングマーチャンダイジング」です。

医療もこれからリビングで健康セルフチェックする時代がくるでしょう。

もちろんリビングはそれぞれのパーソナルのモバイルにつながっています。

血圧に異常値がでると、本人と家族にアラームがでるようにしておけば、

日本でも受診率が低い健康診断ももっと活性化されるはずです。

このあたりのスキームは、いま志の高い、リテール、メーカーさんはこぞって、日本の未来のために知恵を絞っている真っ只なかです。

月刊MDも当然これらの動きにキャッチアップしていくつもりです。






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