最近、弊誌主幹があちこちのセミナーの冒頭でトピックスで伝えているのが、
「ドラッグストアの食品売上規模」です。
詳細は月刊MD10月号「ドラッグストア白書2012」に掲載されていますが、
ざっとどんなことか挙げてみます。
ドラッグストア企業のなかで、もっとも食品売上が大きいのは、
コスモス薬品さん(1467億8400万円)。
これは食品スーパーでいうと、
かつて関西の雄と言われた、関西スーパー(1189億2700億円)さんの規模を抜いています。
ちなみに、
ドラッグストア食品売上上位3社(コスモス薬品、カワチ薬品、ウエルシアHD)の合算規模は、
約3164億円であり、
これは、関東のエクセレントスーパーヤオコーさん(2272億円)の規模を抜き、
ヨークベニマルさん(3429億円)、アークスさん(3481億円)に迫る勢いです。
ドラッグストア企業食品売上規模上位5社(プラスクリエイトSD、マツキヨさん)だと4235億円ですから、抜き去ります。
上位10社だと、スーパートップのライフコーポレーション(5031億円)を上回ります。
スーパーのトップ企業はドラッグストア10社分と考えていいわけですが、
ドラッグストアの場合、「生鮮」はほとんど入っていません。
つまりグロサリーでは、スーパーをはるかにしのぐドラッグの単独企業も出てきているということです。
もちろん売上規模は単なる一指標にすぎません。
しかし、食品メーカー、ベンダーからすればドラッグストア企業チャネルは、軽んずべからざる存在になりつつあります。
そうはいってもコンビニ、総合スーパーという我が国の食品をになう最大チャネルも含めて、食品マーケットはいよいよさらなる争奪戦の様相を見せています。
このなかで、ドラッグストアはどんな「食」に貢献していくのか。
ビジョンとポリシーが問われます。