かつて、丸の内や大手町の制服OLさんは総合職に対して一般職と呼ばれ、仕事は「お茶汲み」と堂々定義されていた時代がありました。

そこで同じ社の総合職の出世組か取引先のボンボンをゲットし、年二回の海外旅行、子どもは私立、自宅は地下にフィットネスルーム…みたいな、まさにライフスタイル雑誌の読モさんのような生活をするのが、いわゆるバブル時代の死語になっちゃいましたが「勝ち組」と言われた人たちでした。

私のまわりもそんな自称勝ち組が何人かいたのですが、たいていは、「こんなはずじゃなかった!」という日々をただいま過ごしています(笑)。

それはともかく、本題です。

昨日の「おもてなし推進フォーラム」でのネッツトヨタ南国の横田社長のお話をファシリテーターの大久保寛司先生が見事に取り出していましたが、

「実はお茶汲みが一番大事」。

お客様と営業マン、そして整備士をつなぐインターフェースの機能を担っているのが、この「お茶汲み」です。

大久保先生が素敵な表現をしていましたね。

「ただお茶を出してくれただけなのに、『俺に気があるんじゃないか』と勘違いさせてしまうほどのまなざし、仕草、佇まい…」。

私も、もうこれだけでクルマ買っちゃうかもです(笑)。

キャバクラやホストクラブのトップの方々もおなじでしょうね。たぶん最初ですべてが決まる。

丸の内OLさんたちもたしかに、イイ男をゲットするために「お茶汲み」の一瞬にすべてを賭けていたのかもしれません(笑)。なんかそんなドラマのワンシーンがいっぱいあったなあ。

まあ、茶道の一期一会はやはり形を変えて生き続けているのだなあと思います。

ネッツトヨタ南国さんは、リーマンショックで全国ディーラー300社がすべて対前年売上を大きく割ってしまった中、対前年売上137%を記録したとんでもない企業です。

その原点は「お茶汲み」にあると言っても過言ではないでしょう。

しかも、同社のお茶汲みの皆さんは、誇りを持ってその仕事に取り組んでいます。

だって、お客様と店舗のこれから続くだろう長い関係の最初になるのですから。

昔気質の世代のお父さんたちは、

「大学まで出してお茶汲みの仕事か⁉」という人もちらほら。

でも、たかがお茶汲み、されどお茶汲み。お茶汲みも極めれば素晴らしい仕事です。

ネッツトヨタ南国さんは、お客様アンケートでも、購入前より購入後の評価が高い。優れた営業マンの方は皆、そうですよね。つまりリピーターを生み出しているわけです。

エピソードはまだまだ尽きませんが、詳細は月刊MD11月号にて!






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