本日、弊社定例セミナー開催でした。
テーマは、「作業問題」。
地味なテーマですが、流通業の生産性向上にかかわる大切なテーマです。
今回は私も、この間の取材をもとにした事例発表を担当しました。
日本でも本格化してきた、
リミッテッドアソートメントストアづくりとバラエティストアづくりの最新事例を紹介。
前者は、リミテッドアソートメント、つまり「品揃えを絞り込んだ」業態です。
たとえば、野菜でも、食品スーパーで売っているようなキャベツまるまるひとつではなくて、カット野菜を中心に、「サラダや焼きそば、野菜炒め程度を簡単に作れる」という用途、機能を絞り込んだ品揃えをする業態です。
また技術革新により、袋モノのカット野菜の消費期限が延びました。
そうなると生の野菜を管理するより店頭の商品管理コストは下がります。
もちろんそのかわり、上流の商品づくりの仕組みをつくらねばなりませんが、いま「カット野菜」は消費者ニーズを受けて大きく伸びています。
バラエティストアとは、ディスカウトストアの売れ筋をさらにラインロビングした非食品比率50%以上のフォーマットです。
日本のドラッグストアでも、サンドラッグさん、スギホールディングスさん、薬王堂さん、サッポロドラッグストアーさんなどが取り組んでいます。
たとえば、ダイレックスさんでは、エアコンまで、定番に揃っています。
お年寄りからすれば、大手家電チェーンの大きな売場で買うのが億劫だという人は意外に多いのです。
近くて、選びやすい、買いやすい、安い…大型店に行かないで買物をすませられれば有難いわけです。
本日のもうひとつのテーマは、
「作業効率と顧客満足の両立」。
ブログでもなんどか取り上げた、薬樹さんとスタジオマリオさんの事例を紹介しました。
ふたつの企業に共通するのは、
自分たちが、実現すべき顧客満足のために、なんの作業をなくす、あるいは減らすことを考えたか。
ふつうは、顧客満足というと懇切丁寧な接客をしなければ…と考え、ついあれもこれもの「足し算」のサービスを提供しがちです。
この二社は、「引き算」で顧客満足を高めた代表企業です。
大いに学びたいですね!
次回は9月19日です。
テーマは、インストアマーチャンダイジングの原理原則と最新事例です。
次回も、最新事例紹介を担当します。ライブならではのオフレコもあります(笑)。
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