現在、月刊MD8月号の原稿執筆中のため、中国取材でのネタが続きます。
きのうのブログはちょっと気分転換です(笑)。
さて、中国に進出している日本の大手メーカーさんは数あれど、
多くが現地に工場を持ち、ローカライズ商品の開発を進めています。
これは、アース製薬さんの「アースノーマット」。
日本の誇る防虫ブランドです。
男性用、赤ちゃん用、女性用(美女用と書いてあるのもいいですね!)というセグメントも面白いのですが、
これ、日本にはないシリーズなんです。
どこが違うかわかりますか?
正解は、「半年用」。
日本では「90日用」が最長ですが、中国仕様では、「半年用」までつくっています。
アース製薬の現地法人のトップにうかがうと、単にボトルを増やせばよいのではなく、
従前の器具にはまるサイズのボトルでボトル数を増やすことなく期間を延ばすことができるのが、
企業独自の技術だそうです。
たしかにボトルを一本増やせば単価が高くなるだけですよね。
単価を上げることなく、期間を延ばす・・。これぞニッポンメーカーの技術です。
また、プロモーション的にも、「半年用」を一度買ってもらえれば、買い替えはその年は必要ありません。
季節の最初に大掛かりな店頭販促をおこなって買ってもらえればいいわけです。
効き目がいいとわかれば翌年詰め替えを買います。リピーターもつくれます。
これは新商品について人的「店頭販促」にコストがかかる中国ならではの戦略商品なのです。
中国のDgSではなかなか生活雑貨に注力しているところは少ないのですが、
今後は食品と並んで生活雑貨、家庭雑貨が差別化のカギとなっていきます。
これはすなわち、新しい中国における小型フォーマット開発の問題とも密接しています。
詳細は、月刊MD8月号にて。
って、まだ記事途中ですけど・・(笑)。