先日、アジア最大のドラッグストア企業ワトソンが中国で1000店舗達成したという記事をアップしました。


ワトソンの売上の約15%を占める日本ブランドは同社にとって大きな武器です。


供給パートナーである資生堂さんや花王さん、ロートさんなどは対前年比50%アップを達成したといいます。


そこで、各社の国内売上と海外売上を調べてみました。


資生堂 3828億円(国内) 2878億円(海外)


花王 9124億円(国内) 3448億円(海外)


ロート製薬 849億円(国内) 302億円(海外)


資生堂さんはすでに海外比率が40%を超えています。


各社、世界の地域別セグメントを決算短信で出していますが、アジア事業は突出しています。


メーカーからすれば、その地域の「プラットホーム」をどこに定めるか。


これがメーカーの命運を左右します。


小売業はプラットホームです。


いまアジアの新市場国は、まさしく外資、独資入り乱れての「プラットホーム」の覇権争いが進行中です。


それは業態開発、マーチャンダイジングというレベル以上に、


不動産(プロパティ)、物流、通信、人材教育戦略を総合的に駆使する総力戦が展開されています。


その意味で、日本の小売企業も現地の総合流通業とパートナーと組むことが多いのですが、


ノウハウだけを提供するだけの「期間限定」提携にならぬような戦略を持つことが不可欠です。


海外市場における日本流通の展開については月刊MDのことしの重要テーマのひとつに設定しています。