生鮮ディスカウントがもはや差別化の戦術にならない現実に驚愕しています。

正確には、枕に「表面的な」という言葉がつくかぎりにおいてですが。

恐ろしいのは、同質化が進み、比較対照がなくなり、価格競争に陥ってしまうために、

地産地消による生産者応援、地域貢献戦略も姿を消しざるをえず、いろいろな取引先が増えてしまっています。これではどこでもあるかつて、生鮮ディスカウントが比較対象としたふつうの食品スーパーです。

ところが現在、生鮮ディスカウント企業は、牛乳など日配品も消費期限が5つあるところが存在します。

これは今月の月刊MDにて主幹も指摘していますが、このような商品管理レベルが横行しています。

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(写真はイメージです)

生鮮ディスカウントこそ、細部にこだわり小さな信頼を積み上げていくことで消費者の支持を得てきたのです。

こんなことでは、ディスカウント=安かろう悪かろうと揶揄された時代に逆戻りです。

よい商品を自らの経営努力によってお値打ちで提供という理念を失った生鮮ディスカウントは存在価値がなくなります。

競争の激化による同質化は、その理念を喪わせる構成要件であることをあらためて確認しました。

競争の軸はつぎのレベルに確実に移行しています。

それは、なにを置けば売れる、儲かるという発想を脱却しないかぎり見えてこないかもしれません。

あらためて小売業は志と組織能力が差別化、そして売場の信頼をつくる最大の源泉であると強く思います。


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