ドラッグストアで生鮮をどう扱うか。


これは今後のビジネスモデルをどうつくっていくかということと同義です。


以前、ブログでも書きましたが、食品スーパーやコンビニが消費者に提供していない領域はけっこうあります。


たとえば、社員食堂レシピで有名になった体脂肪計のタニタさんの本に出てくるレシピの数々。


これ北海道のセイコーマートさんの100円惣菜を見ていてたら、けっこうレシピがかぶっているんです。


つまりローカロリーでお年寄りにも食べやすいサイズ。


やはり同社は小商圏の高齢者が支持する惣菜がよくわかっているということです。


これは大手コンビニ、食品スーパーさんが入り込めていない分野です。


さて、サツドラさんも肉と魚については、研究が進んでいます。



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小容量の手作り(風)惣菜は、北海道ではセイコーマートさんが一頭地抜いていますから、おなじ土俵で勝負しても意味がありません。


そこで、キーワードは「冷凍」「大容量」。


これはコストコさんも得意な領域です。


食品スーパーは鮮度が勝負ですから、「生」「つくりたて」にこだわる。


ドラッグストアフードもここで勝負する方法もありますが、


「冷凍」「大容量」のほうが、コストパフォーマンスが高い。


この冷凍肉はいい商品開発です。


高級生ハム、ベーコンの「切り落とし」を大容量冷凍パックにしました。


ヤオコーさんも高級生ハムの切り落としをさっと大容量パックにするなど商品力はさすが!と思うのですが、「生」が中心です。


でも「冷凍」「大容量」だとドラッグストア商材になります。


これは肉の扱いが上手なベンダーさんをうまく取り込んでいます。


個人的にはもうちょっと見た目の迫力のある「大容量」で勝負してもいいかなあと思います。



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この旬のさんまの冷凍パック3種類もいい。生さんまは食品スーパーの領域。


コンビニも「れこっず」さんや「ローソン100」がコールドチェーンの食材開発に力を入れていますが、


丸物で3つの味を楽しめるというTPOS開発は、これまた鮮魚加工を知りぬいたベンダーさんをうまく利用しています。


ドラッグストアの食品MDは、人材開発もさることながら、それ以上にベンダー開発とリレーションシップの構築が成否をわけるといっても過言ではありません。