仏病にかかり中のわたしですが、


回廊って魅力的ですよね。


一番好きだったのは、エクスの大学寮のそばにあったサン・ソブール寺院の回廊です。


13世紀建造の古い寺院でした。


大学の休み時間にふと一人、薄暗い教会の中で佇んだあと、回廊を何巡かする・・。


かっこつけてましたねえ。


たぶん、きょうの昼飯どうするかなあ・・みたいなことしか考えていなかったはずです。(笑)


そのあと社会人になって、イスラム第4の聖地チュニジアのカイロアンという街に行ったとき、現地の方のお宅にお邪魔し、


イスラムの回廊形式のご自宅で、回廊に面した広場で星空のもと、みなさんで食事しました。


イスラムの方々はとても家族思いです。


皆が集まる広場に面するように家族が住まい、それぞれを回廊で結んで自然に出来上がっているのがイスラムの住宅の基本構造だとそのとき学びました。


当時、小さな男の子は「警察官」、女の子は「薬剤師」になりたいと言っていたことが思い出されます。


まだ5-6歳くらいでしたが、しっかりしているなあと思い、皆で美味しいチュニジア家庭料理を食しました。


そのときの料理のおいしさと、人とのふれあい、そして星空とイスラムのアラビアンナイトの美しさととも相まって、


プライベートで旅行した中でももっとも思い出に残っています。


ジャスミン革命の起こったチュニジアにもう一度行ってみたいものです。


前置きが長くなりました。


大賀薬局の「Life Stream」ははからずも回廊形式のドラッグストアです。


ちょっとまわってみましょう。



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これは、化粧品のカウンセリングカウンター。


制度化粧品からアルージェ、オバジまであります。


ただ横一線に並んでいるのではなく、間にレジや定番ゴンドラなどを挟み変化を持たせています。



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吹き抜けの開放感を利用して、高低のあるゴンドラをつかって左右に棚をつくったところが秀逸です。

以前は片側だけだったそうです。



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ここが前回ブログでも書きましたオーラル、ヘアケアコーナーです。図書館みたいですね。


吹き抜けの反対側から見るとほんとうに書架に見えるんですよ。低い天井高を逆手に取った方法です。


うしろにさりげなく女性衛生用品があるのも上手です。



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フードコーナーです。カウンターもあります。フードも統一什器に落とし込んだ点は大切です。



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回廊形式にはふと見つけた喜びが似合います。雑貨はその意味でキラーカテゴリーです。

雑誌やCDなんかあってもよいと思います。



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吹き抜けを囲むように一周します。スペース効率、生産性といったオペレーション上はなかなか難しい点がありますが、


この形式は、ポスト「百貨店のブランド見本市」につながるようなイメージを持ちました。


眞崎店長ともお話したのですが、ここにもう少しソファーなどラグジュアリースペースを置いたり、顔そりサービスのほかにネイルケアなどを置くと、OLさんたちも、「わたしたちのお店」感がぐっと高まるような気がします。


今後が楽しみな店舗のひとつです。