久しぶりに日曜日の真昼間に吉祥寺に出かける。
ドコモのほうの携帯がついにだめになったので、ヨドバシで機種変更、機種変更って高くつくねいまは。
ランチは、GONOで。ここのハンバーガーはやはり美味しい!
ランチのあとは書店巡り。
吉祥寺はもうなくなっちゃったけどミステリー専門とか建築専門とかユニークな書店が多い。
いい書店がいくつもあるけど、やはりいまどきの本を探すとなればパルコ下のリブロに行きつく。
きょうはいくつかお目当てがあった。
まずは、小島なおさんの『サリンジャーは死んでしまった』。
短歌界の20代のエース。女子高生のときに第一歌集を出して注目され、これは第2歌集。
大学生から社会人へと成長した彼女の軌跡がうかがえる。
「春風の中の鳩が呟けりサリンジャーは死んでしまった」
このセンスすごいな。
いま詩人の文月悠光さんと並んで、お気に入りのひとり。
この世代の、内なる剥き出しのことばをきいたとき、グラビア写真集よりどきどきする。
となりに、幻冬舎から出ている、せきともさんと人気絶頂のピース又吉さんの自由律詩があった。
もう2冊も出ているのか。
又吉さんのセンスもいいな。
『カキフライが無いなら来なかった』(第1弾)
『まさかジープでくるとは』(第2弾)
この2つのタイトル、じっくり深呼吸するように口に出してみる。
実に深い。(笑)
そのまたとなりに、ナナロク社から出ている谷川俊太郎さんの『ぼくはこうやって詩を書いてきた』。
これがまた素晴らしい。
子供の時にだれもがはまる
「うんこ」に「おなら」。
下ネタ系というらしいけど、やはり味わい深い。
名編集者山田馨さんとの対談形式で、作品をテーマ別に振り返るというスタイル。
ちなみに「おなら」の
「うつしいひとのおならもくさい」なんて谷川さんじゃなければ書けないですよ。
カエサルブランカの浅野さんが、「こいつはすごい!」と脱帽した佐々木中さんを筆頭に持ってきた
『思想としての3・11』。
書評をみて手帳に書き留めていたけど、ようやく買えた。
学生のときにお世話になった木田元先生も登場している。
じっくり読まねば。
あとは、内田樹先生の『最終講義』もようやく。
仏文学者は、なぜオピニオンリーダーになりえたか?
こんなの仏文出身じゃなきゃ関心がわかないだろうな。
でもわたしも、中学生のとき、中公文庫で桑原武夫先生の『世界の歴史(フランス革命とナポレオン)』を読んで、漠然とフランス文学者って憧れた。
決定的だったのは、浪人生のときに読んだ、丸山圭三郎先生の『言葉とは何か』。
文学部しか受けないと言い張った私なんかを、獣医学を修めバイオ医薬品の研究者として企業勤めをまっとうした父はよく許してくれたと思う。言葉には表せない感謝・・。
そうそう、アメブロの香おねえさんのブログで紹介されていた
『とんでもなく役に立つ数学』も、今回お目当てで買いに。
これは『渋滞学』の西成先生が高校生との対談形式で「数学」の面白さを伝える方法をとったもの。
この先生もひとつのテーマをいろんな方法論で表現できる人。すごいな。
これは来週の出張フライト中に集中して読もう。