北九州市にあるエクセレントスーパーマーケット「ハロデイ」の加治社長は、
たまごの仕入れ基準を、
「たまごかけごはん」を食べたくなるかどうかだと言います。
つまり生で食べて美味しいかどうかということですね。
わたしは、たまごの食べ方では、「ハードボイルド」派です(笑)。
ラーメンの味玉も半熟ではなくてハードのほうが好き。
でもたまごかけごはんも好きです。最近はコレステロールがかなーり心配ですが・・。
さて、スーパーマーケットではたまごは、そのまま置いてあっても売れるのですが、
ドラッグストアではそうはいきません。
これは、コンビニ&ドラッグのウェルシアさんの店舗。
こちら、ハローデイさんと同じく、「たまごかけごはん」を推奨しています。
そして、ごはんパックとたれというコンビニ商材をクロスさせています。
シンプルですが、訴求力があります。
トップボードのひよこもかわいいですよね。
こちらは、ユタカファーマシーさんの店舗。わかりやすい価格表示と、スタッフの好きな食べ方ランキングがトップボードにあります。
1位はオムライス。いいですねえ。
むかし栄養士試験を受ける女の子が、1個のたまごでちゃんとぜんぶライスを包めるかという実技課題で、特訓していたことを思い出しました・・。
脱線失礼、
これも、ユニークなたまごの売り方ですね。
岐阜はあまーい厚焼きたまごが喜ばれるそうです。
たまごの売り方でもうひとつ付け加えるとすれば、
どんなおしょうゆをクロスさせるかというのも重要です。
スーパーマーケットは、売場も広いですから、しょうゆも関東風、関西風、大容量、小容量、多くのSKUが置けますが、ドラッグストアでは、3-4SKUで十分です。
おしょうゆの好みも地域差が大きい商品ですよね。
ですが、
ドラッグストアでは、地域の主流の好みの小容量と大容量、
あとはたまごかけご飯が美味しくなるおしょうゆがあれば十分です。*お豆腐が美味しくなるでもいいです。
お刺身が美味しくなるおしょうゆは、スーパーマーケットにお任せでいいでしょう。
ちなみに、わが故郷防府にて、同世代がしょうゆ蔵を継いでがんばっています。
http://sugidaru-shouyu.shop-pro.jp/
(桑田醤油さん)
ぜひたまごかけごはん用しょうゆ、試してみてください!
さて、たまごは牛乳など日配と呼ばれる商品と同様、消費期限管理もきちんとおこなう必要があります。
消費期限が3つも4つもあっては、いくら美味しいたまごでも、お客様が手に取る率は減るでしょう。
食生活全般のソリューション提案をおこなうスーパーマーケットと同じ土俵に上がることが難しいドラッグストアの食品ですが、
「ついで買い」ではなく、どこか一点突破の食品提案ができると面白いと思います。
「たまごかけごはん」はそのひとつですよね。
個人的には、あと、
「朝食」「夜食」のシーン別と
「病気、病後食」「ローカロリーライフ」「糖尿病、高脂血症対策」「美容食」「ダイエット食」などの機能別で、MD開発を競うといいのではないかと思います。
ですから、たとえば、
高脂血症の人がおいしく食べられる「たまごかけごはん&おしょうゆ」とやれば、ドラッグストアフードになるのです。
別にこれはそれ用の商品を開発も、開拓する必要もありません。管理栄養士さんにきくと、高脂血症患者の方でも、バランスよく食べていれば、一回の食事の数値が高くてもなんの問題もないそうです。
いつどのように食べるかという管理栄養士さんの提案もドラッグストアフードサービスになります。
これはスーパーマーケットや総合スーパーができない領域です。
ですからドラッグストアにとって、フードは、「ついで」ではないのです。