本日は、ループス・コミュニケーションズの斉藤徹社長にお会いしてきました。
「新ソーシャルメディア完全読本」(アスキー新書)などの著作で知られる、SNSコンテンツのトップコンサルタントのおひとりです。
不勉強ながら、きょうは目から鱗が百枚ぐらい落ちました(笑)!
いまいろんな企業がフェースブックや、ツイッターをつかってさまざまな方法で、「お客様」とコミュニケーションを取ろうとしていますが、
斉藤社長曰く、
「SNSって仕掛けて、口コミを醸成するというメディアと思われがちですが、そう考える企業はすぐ行き詰るでしょうね。ツイートしてくれたから、いっぱいブログで取り上げてくれたからということでクーポンを送るのも、そろそろ終わりです」。
がーん!
恥ずかしながら、実は、わたしもその程度の知識しかなかったわけですが、聞けば聞くほど、本当にその通りだと納得しました。
結局、小手先のマーケティングを駆使するよりも、
心から愛されるブランド、共感されるブランドをどうつくるか。
ここが、ぶれていれば、SNSなどほんとうの宝の持ち腐れになってしまいます。
斉藤社長からは本日、2つのキーワードをいただきました。
ひとつは、
「オンライン2オフライン」
これは、リアル店舗の信頼(オフ)にオンラインのテクノロジーを投入してお客様に「わお!」と思わせること。これが新規客をつかみリピーターをつくるといいます。
ユニークなのは、リアル店舗の信頼があればあるほど、SNSコンテンツの優位性が発揮されるそうです。
これは月刊MD読者の皆様には朗報です。
もうひとつは、
「SO・LO・MO」
これは「ソーシャル、ローカル、モバイル」がマーケティングの主軸となっていくこと。ですから大企業など大規模事業者だけがつかえるというものではありません。
地方都市でドミナントを築き、ストアロイヤルティの高い店舗を展開している企業は小売業ではたくさんあります。
きょうは、小売業がいくつか、この2つのキーワードを駆使した事例もご紹介いただきました。
2011年のカンヌ広告祭(もう広告の時代じゃないということで名前変更になったそうです)のグランプリ。
http://www.youtube.com/watch?v=fGaVFRzTTP4
韓国テスコ(店舗名Home Plus)が地下鉄と組んで、ネットスーパーと連動させた例です。
これで、同社は会員数を四半期で76%増加させ、売上も130%増となりました。
斉藤社長は、このアイデアに、ソーシャルメディアをもうひとつ挿入するともっと面白いのではないかと思います。
しかし、小売業の世界でCRM最先端企業として知られるテスコですが、ほんと恐るべしですね・・。
これたとえば、調剤の待合室やバスの停留所、駅のコンコース、タクシーの中でやったら面白いでしょうね。
大きな団地の中の掲示板だっていい。
これは店舗数の少なさをカバーする方法。
まさしくこれをやったらコンビニキラーになるでしょうね。
コンビニの店舗数の優位性が揺らぎます。
これが、「オンライン2オフライン」の一類型ですね。
小規模ドラッグストアでも、コンビニ並みのバイイング力を持てる可能性があるということです。
斉藤社長インタビューは月刊MD10月号にて。
月刊MDとしてもこの「オンライン2オフライン」の方法論確立をループスさんとコラボできれば面白いですね・・とそんなお話もしてきました。
乞うご期待!・・しててください(笑)。