ばたばたしていてすっかり更新を忘れておりました。
月刊MD7月号発売中です!
巻頭は、ブログでもシリーズ化している店舗コミュニケーションポイント(CP)特集です。
店舗CPは、小売業(リテール)マーケティングの武器です。
メーカーからある商品の提案があったとき、
わが店のCPをどう組み合わせて、最大効果を発揮するか。
これが今後の「メーカー×リテール」の真の協働マーケティングになります。
なのでお互いが情報を開示し、分析し、解釈をし、行動を起こすかが大切になります。
かつてのメーカーメーカーマーケティングの主流、つまりテレビや雑誌広告を流している間に売場で大量陳列してアピールするという方法は、かつてもっとも効果的なCPでしたが、この効果はしだいに薄れていることは、ほかならぬメーカーの皆さん、店舗現場の人が一番わかっていると思います。
たとえば男性40代にもなれば、いろんな悩みがでてきます。
抜け毛、白髪、体臭・口臭、、精力減退・・ストレスも溜まります。当然肌もぼろぼろ、お腹もめたぼろ・・。
ドラッグストアにはたくさんの商品が並んでいます。
メーカーさんはそれぞれ自社のブランドのよさをアピールしています。
でも意外と男性40代、仕事やスタイルにこだわりを持ち、組織の中核を自覚し、具体的な成果を求められる世代。当然、商品もどれを使ったらいいかそれぞれ一家言をもっていると思われがちですが、実はどれを選んだらいいかわからない人がほとんどです。
勉強不足の販売員さんは、男性に2本のネクタイをおすすめし、どちらがいいかなと聞かれたとき、
「最後はお客様のお好みです」という人。
「私なら、こちらです」と言えるのが勉強している優秀な販売員さん。
つまりお客は最後は「個」に委ねます。「個=プロ」の判断を聞きたいのです。
いまドラッグストアの男性化粧品の売場は、「プロの判断」を聞ける空間になっているでしょうか?
「スカルプD」のシャンプーが売れたのはなぜでしょうか?
ネット販売中心でネットの男性ユーザー層とマッチしたからということが一般に言われていますが、
わたしは、それももちろんありますが、
端的に言えば、だれもいいシャンプーを教えてくれなかったからだと思います。
いいシャンプーを使いたいのに、普及品と育毛系のシャンプーの間の情報がほとんどありません。
これはテレビも店頭も一緒です。だからネット情報に頼るしかなかった。
あるドラッグストアのIDPOS分析によると、男性40代の1回あたりの購入金額は、全世代平均の軽く2倍を超えています。
男性40代攻略方法は実はドラッグストア再活性化の突破口だと思っています。
世の中の、多くの男性は、女性から「これがおススメです!」って言われたら、弱いものです。しかもブランドスイッチもしにくい。
皆さん、一緒に考えませんか?
つまり私をぜひ店頭で口説いてほしいのです(笑)。