きのうは、メンタルヘルスケアサービスのピースマインド・イープの荻原社長へのインタビュー。


テーマのひとつは「生産性」。


産業の世界で「生産性」といえば、むかしはテイラーイズム、いまはドラッカーイズムですよね。


小売店舗では、スペース生産性、一人あたりの生産性、人時生産性・・、それぞれ単位当たりの生産性の指標があります。


「生産性」をあげるために、KPI(重点指標)もが設定され、数字が客観的なモノサシになります。


ところが、生産性を考える上で、なかなか数字化できないものがあります。


「やる気」とか「モチベーション」とか言われるものです。


たしかに、健康で、気力も充実、やる気十分な状態でないと、「生産性」は確保されません。


ですが、意外とここをどうケア、メンテしていくかということについては、あまり関心が払われていません。


それは、やはり「見えない」部分が多いからでしょう。


もちろん、これら目に見えないものを「見える化」「数字化」しようという動きはたくさんあります。


荻原社長との話では、


目に見えない部分にどれだけ力を入れるか。これが今後の生産性向上に大きな影響を与えると言います。


今度の震災で、多くの被災地企業が力を入れているのが、設備関連の回復はもちろんですが、スタッフのメンタルヘルスケアです。


BCP(事業存続)の概念の中には、メンタルが含まれている要素が大きく、ピースマインドさんも被災地企業へのサービス提供を行っています。


この「目に見えない」部分が持つ「生産性」への関与、貢献、これはもっと研究されるべきではないかと思います。


東大工学系大学院のシステム創成学の宮田先生もよくおっしゃっていましたが、


「顧客満足」というのも、実はよく「見えていない」。「見える化」する努力の一方で、「見えない」部分に対する偏見をなくす努力も重要ではないか。


わたしもまったく同感です。


このテーマは、ほんと考えれば考えるほど深いです・・。


本日は、外に出ずっぱりなので、またあらためまして。