きのうは、月刊MDの店長応援キャンペーンの一環で、愛読者店長様を訪問しました。
まもなく発売の月刊MD5月号では、愛読者店長様から「どのように月刊MDを読みこなしていただいているか」というテーマで、各社代表的な店長様よりご寄稿いただきました。
お忙しいところほんとうにありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。
ちょっと俳優の松山ケンイチさんにも似ています。
28歳の若きエースです。
肥塚店長は若手ながらチーム作りとはなにかということをものすごく深く理解しています。
会社の経営目標は「日本一親切なドラッグストアを目指す」ですが、これは万人がその価値を認めるものです。ですが、ともすればふわっとした抽象的な目標になってしまいます。
この目標の本質を抽出し、日常の具体的なMBO(マネジメントバイオブジェクト)に落とし込めるかどうかが店長の役割のひとつです。
たとえば肥塚店長は、スタッフの仕事プロセスをじっくり観察して、あるスタッフには、発注作業をカットして「接客」に力を入れてもらう。またあるスタッフにはその逆もあります。
人時コントロールの中で、割り切りを行うわけですが、その割り切りをなぜおこなうのか、きちんと理由、思いを伝えています。
割り切りをするとスタッフの中には
「私は発注だけやっていればいい」→(だって接客って苦手だし疲れるもんね。あの子が得意だから任そう)
あるいは、
「私は接客が仕事!やればやるぶんだけ数字があがるし楽しい→(だからほかの作業はほかの人がやってよね)
と考えることもあります。
そこで、肥塚店長は「日本一親切ってなんだっけ?お客様のソリューションに応えるためには、お互いの仕事を理解してフォローしあう気持ちがないとスタッフ同士うまく連携できないよね?」とスタッフに伝えます。「お互いの仕事を理解してこそ、お客様にほんとうに向き合え、親切が実現できる」わけです。
そんなチーム作りで競合に囲まれた店舗を立ち直らせた実績を持っています。
売場づくりもシンプルですが、フロントエンドにはすべてA級の話題商品をカテゴリー別にアピールしており、定番棚との関連もできています。
同社の人事担当の石黒さんも肥塚店長を評して曰く「将来の社長候補」と期待を寄せています。半分冗談めかしていますが、人事にここまで言わしめるのはなかなか例がありません。
こういう方が月刊MDの読者であることに誇りを持ちます。同時にもっとよい雑誌をつくっていかねば・・と思います。
さて、三木市は神戸市街から車で約1時間ほどのベッドタウンですが、ウェルシアさんほか多くのドラッグストアが展開しています。
道中、開店準備中のコスモスさんを見つけました。コスモスさんは「セルフ販売」においてはトップクラスの組織力と業態力を誇ります。また月刊MDの読者もたくさんいらっしゃいます。
ひとつ言うならば、同業他社、あるいは異業態他社は「ライバル」ではありません。
「わが店のお客様はだれか」。
この追求こそが店舗の存在意義を高めます。
そして、
「わが店が他店舗と異なる顧客にとっての価値とはなにか」。
その追求のための方法論の提示こそ月刊MDの役割だと思います。