KPI(Key Performance Indicator)はビジネスの世界では常識ですよね。

重点経営政策指標のことですが、ようはビジネスの行動と結果評価についてどの数字を重視して追っていくかということです。


この設定基準がビジネスの質の差を決定します。


きのうの「医療クラウド」のセミナーでも、「訪問看護」のKPIの一部が提示されました。


1)急性期病院への入院率

2)救急外来受診率

3)入浴の改善

4)移動の改善

5)車いすへの移乗改善率

6)服薬のコンプライアンス改善

7)手術創の改善


在宅医療における薬剤師と医師の協約にもKPIがあります。


アメリカの企業のすごさを感じるのは、このKPIですが、ほとんど10-15項目くらいで、

A41枚でおさまる分量しかありません。実にシンプルです。


ウォルマートのような超巨大企業でもA4一枚です。

彼らと取引する企業もまたそれに合わせます。


日本のDg.S企業のKPIもだんだんシンプルになっていく傾向です。


売場に立つ店長さんやスタッフの皆さんが最大限、お客様のことを考えて行動するためには、

なるべく経営指標はシンプルがいいでしょう。


これは店舗作業の合理化につながります。


先に掲げた看護師さんのKPIですが、看護師さんは99%くらいが患者さんと接する時間です。


その中で、おそらくKPIのことなんていちいち考えて行動する人はいません。


ですがKPIがそれこそ「朝歯を磨く」ような習慣になったとき、


ひとつひとつの行動が洗練され、結果的に「患者満足」につながります。


やはり人は日々の行動をお客様に認めてほしいものですし、やりがいにつながります。


そのためにはKPIは重要ですね。


(おまけ)
月刊MD編集長(2代目)のブログ
近所にある大学です。

毎日少しずつかわる、このグランドをかこむピンクの天蓋で季節を感じます。

きょうは東京はあいにくの天気ですが、あすはなんとかお花見ができそうです。