きのう「サンクチュアリ」の名言を思いつくままに書きました。
考えれば考えるほど、これからの日本は厳しい状況に追い込まれます。
テレビCMの「応援しています」「ひとりじゃない」・・という言葉も、いやな言いかたですが、
空疎にきこえてくるのは、私だけでしょうか。
大震災後という時期にあって、これから未曾有の混乱がはじまるでしょう。
厳しい言いかたですが、復興はマイナスをゼロに戻す作業。
わかりやすい例で言いましょう。
経常利益率5%の会社が100万円の利益を稼ぐには2000万円の売上が必要。
*いま日本は1-2%成長経済ですからもっと売上が必要です。
つまり100万円の貸し倒れ損失が出たら、2000万円稼いでやっとチャラ。
もう100万円稼ぐためには4000万円を売り上げる必要がある。
復興経済とはこういうこと。
政治、経済、文化のリーダーはあまりこれを言わない。*既存マスコミを見る限りですが・・
いまはそれを言うと不謹慎なのかもしれない。
自衛隊だって、ハイパーレスキュー隊だってかれらの報酬は税金です。
彼らを増給するのだって原資が必要です。
いまの日本は稼ぐ力がない。
先ほどの例でいえば、いま日本の実力は1000万円を売り上げるのがやっと。
だから借金に頼る。
しかし、政府の国民に対する借金は世界最悪。
数少ないキャッシュに変えられる資産の「ドル債権」を売ろうにも、
世界のしたたかな金融マフィアの前ではなすすべもない。
だから、本来なら「日本売り」になるはずなのに、「円高」になっている。
世界の金融で戦えない政府は大増税しかカードを切れない。
国民も「復興」の名の元、応じざるをえない。
この重みに耐えられる力があるのか。
テレビCMの「がんばろう」という言葉が空疎にならないために、
犠牲者の皆さん、被災地で必死に生き抜こうとしている皆さんに思いを配りつつも、
我々は稼がなければならない。
稼ぐための強さ、武器を今一度持たねばならないのでは・・。
ただ、その強さは、わき目もふらず一心に坂の上の雲を目指したような、国家的使命感といった類のものもありますが、
周囲の人たちを幸せにする、新しい価値観でもって再構築されなければならないでしょう。
そう感じています。