昨晩、月刊MDの副編集長が被災地店舗取材のために仙台に出発しました。
北海道、東北に強固なドミナントを築く、大手チェーンドラッグ企業が関東から応援部隊を派遣する便に同乗させていただきました。
同企業は、いまだ被災地で約60店舗が営業できない状況にあります。
このような時期に取材をすることは、かえって足手まといになるのではないか・・失礼ではないか・・もっと時間を置いた方がいのでは・・そういう危惧もあり、派遣決定までには二転三転しましたが、
取材先からは、
われわれが元気に営業を続ける努力を見せることが、非被災地で萎縮するほか小売業の皆さん、またメーカーさんはじめお取引先各社へ「日本経済を沈没させてはならない」というメッセージになるのではないか。
このような素晴らしい見識でご快諾いただきました。
このご厚意、けっして無駄にはしません。
副編集長より今朝方、第一報が届きました。
昨晩、約50名が出陣式を経てバスにて一路仙台へ。午前6時仙台着。
現場の士気は甚だ高し。
1店舗目は山側の店舗の復旧作業。天井は崩落し商品も散乱したまま。
10名ずつの班に分かれて作業開始。
きょうはあと3店舗をまわるとのこと。
副編集長も、作業7、取材3の割合で動いています。
同企業は震災直後から、残った商品を集めて駐車場で物資を供給したり、
また夜は、たき火をしながら寝ずの番で避難所の防犯にも一役を買った店長もいました。
月刊MD5月号は、副編集長の現地レポートを中心に組み立てます。
他マスメディアではなかなか伝えられない、小売業の奮闘をお伝えしたいと思います。
それが、他小売業、メーカー、ベンダーさんの元気につながることを信じて。
先週末4月号が出来上がりました。
4月号は現場で活躍する店長の創意工夫に光をあてています。
すぐれた小売業に、すぐれた店長あり。
すぐれた店長は、単に業績を上げるだけではなく、スタッフの生きがいも作り出し、
地域のお客様に慕われます。
そして非常事態においては、一歩も遅れることなく、
生活インフラを維持するため懸命の努力を惜しみません。
これは世界のすぐれた小売業に共通することです。
月刊MDはそういう店長をできうる限りのちからで応援します。