東大工学系大学院システム創成学の大澤幸生先生より
メールがまいりました。
従来の地震予知関連とは異なる形でのアプローチで、
震源地推移を考察しています。
本メールは、いたずらに危機をあおるものではありませんが、
余震が続く中、考えて行動すべきひとつの指針としたいと思います。
大澤先生の許可を得て、下記図表とメール本文を転載します。
下記図表はクリックで拡大します。
→ここからです。
昨日からの地震、皆様ご無事でしょうか。
ご無事をお祈りしております。
震源データについて、
データ結晶化を含むKGの結果をお送りします。
あくまでデータの客観的な可視化結果であって、
ここから私は何を主張するつもりもありません。
この意味では、いわゆるチャンス発見の作法を
逸脱した従来科学の慎重な立場です。ただ、
久しぶりに可視化致しましたので
皆様とご家族の皆様のご無事を祈念するものです。
グラフの見方は、単純に申し上げますと
図の中央に近く、多くの数字つき赤マルがつながり、かつ
緑色の二重丸になっている断層や隠れ断層、隠れ活動が
要注意ではないかと思います。
私自身は、このグラフと太平洋プレートの周辺の
海地図を見て唸っています。
そして、この結果を出してすぐに
さきほど、東京湾が揺れました。
注意深く地震速報の変化と
データ結晶化の図を比べて見ていますが、
データ結晶化の図が示す潜在断層
(三陸沖トラフとは全く異なる構造線に該当します)
に沿う関東の地震パターンが生まれています。
そこには、規模と頻度について余震らしい
減衰が見られません。むしろ強まっている
ように見える部分もあります。
さらに、
震源として東京湾に接近するものも現れており、
規模の動向は予測できませんが、
これは「余震」ではなく、
M9の本震による応力変化に伴う
新たな地震活動であると思います。本震並みの規模は
ないと思いますが、関東住民は防災行動を強化すべきと
私は考えています。ただ、これは
「いつ、どこに、どの規模の」
という予測情報として必須の情報が欠けており、
私自身が地震予知学に属する専門家ではないため
マスメディアなどから公開されない性質の「解釈」
です。
ですので、
他にも分析結果はありますが、
先日の図と私のメールはどこに転載して頂いても
結構ですので、まずは皆様におかれましては
具体的な防災活動をとられますようお勧め致します。
大澤