朝一で、単行本対談のトリを収録。
お相手は、医療用医薬品卸企業最大手メディセオの副社長山岸十郎氏。
物流世界のマエストロとして知られています。
本対談は、流通の生産性と顧客満足をいかに同時に高めるか。
これが最大のテーマです。
米国流通の歴史的発展経緯について造詣が深いお二人の対談は実に刺激的です。
いつまで続くんだろう・・と余計な心配をしてしまいました(笑)。
でも、ずっと聞いていたい!そんな時間でした。しかし朝から濃かったなあ。
実務現場に精通するお二人が、マクロ的視点に立ち、理想像を語ると、こんなにすごいのか・・と
あらためて感服した次第。
たとえば、調剤薬局の発注在庫を週1回にして(生産性の向上)、
患者さんに対する欠品率をシックスシグマ(百万回に3.4回のミス)の世界にする(顧客満足の向上)。
相反するものを同じベクトルにする、これが本当の技術。
よって調剤薬局の処方箋枚数が増え、中間流通のコストも下がる。
薬剤師の間接業務が減り、職能開発の時間が生まれる・・。
現場から積み上げた制度設計。これが今後のビジネスの勘所であり、差別化の最大要因ですね。
残念ながら、いまの日本の政策レベルの制度設計能力は目に見えて衰退していますね・・。
政治家はもうひどすぎですが、官僚も制度疲労がはじまっている。
真にすぐれた賢者は在野にいます。これがニッポンの底力。
これがあるからぎりぎりのところで持ちこたえている。
いやあなんかテレビや雑誌の中吊りを見てたら暗澹たる気持ちになります・・。
気を取り直して、
サンキュードラッグ平野社長の単行本は5月末発行予定。
もちろん月刊MD誌上でも対談のサマリーを随時掲載していきます。
楽しみにしていてください。