ちょっと抽象的なタイトルなんですが、
わたしはどちらかと言えば「攻撃は最大の防御」という派なんですが、できていないことが多い。
やはり攻め続けるか、攻め切れるか、防いでいるとき(苦しいとき)もわずかな攻撃のチャンスを狙えるか・・
これが大切ではないかと。
剣道をやっていますと、この年になれば受け手になりがちなんですが、これではいけないなあと。
高段者の先生方に積極的にかかっていくことを忘れてはならないと戒めています。
なんでそんな話を出したかと言いますと、
本日午前中にお会いした、あけぼの薬局グループの岡田一平社長。
調剤薬局56店舗を展開する調剤チェーンです。
まだ30代半ば。
やさしい面持ですが、秘めたる攻撃力の片鱗が垣間見えました。
調剤薬局は、全国5.5万軒あると言われています。
これはコンビニの数よりも多い。
ところがそのうち約9割がパパママ薬局であり、またその中で多くの店舗が後継者不足や、大手チェーンとの競合で、規模縮小や閉店などに追い込まれつつあります。薬価も下がり経営も厳しい。
そういう中で、地域医療のインフラ維持のために、最新の設備導入とすぐれた薬剤師教育によって、
衰退店舗を復活させているのが、同社です。
現在は、56店舗ですが、同店の抱える顧客(患者カルテ)数は約10万人。
調剤薬局はある意味草刈り場的な存在にならざるをえないような状況下、岡本社長は、
こういうアゲインストのときこそ常に攻めることが大事だと言います。
その大きなひとつが地域医療における医師と看護師のフォロー体制をしっかりと確立する在宅医療への参加です。
医師、看護師、さらには介護のケアマネジャーさん、現場のヘルパーさんとの緊密な連携によって、患者の生活面をサポートしていくうえで、薬剤師もまた重要な立ち位置を確立していかなければなりません。
介護の水下先生もおっしゃっていましたが、医師、看護師と介護のケアマネジャー、ヘルパーさんをつなぐ薬剤師さんは地域にとって非常に重要な存在と言います。
岡田社長も、そのうえで、
「たとえば、在宅医療に参加する際に、さまざまな生活サポートができるといいですね。電球をかえたり、トイレットペーパーや洗剤の補充ができたり・・。生活消費財はドラッグストアさんの得意領域ですが、調剤薬局も当然考えるべきです」。
逆にいえば、在庫を持たない方法で、デリバリーを組み合わせるサービスを武器として持つことも考えられます。
岡田社長は、薬剤師社長さんなのですが、経営を見るうえで、ベンチマークしているのは、ユニクロ、楽天、アスクルさんだと言います。同業他社を見ていません。
わが店のお客様(患者)にとってどんなお店になるべきか、どんなサービスが必要か・・。
調剤薬局の新たな可能性を提示しており、これからがとても楽しみです。
岡田社長インタビュー詳細は、月刊MD5月号にて。
これはほんと面白いですよ!