4月号取材が続いています。
売り方開発コンクール準グランプリ店の
「メディコ21今治衣干店」の越智店長です。
かれもとても熱い人でした。笑顔がとてもさわやかですね!
いま月刊MD4月号では、コンクール受賞店レポートを通して、現場発の「売り方」事例を集めています。
いまのところわたしが訪問しているのはスギ薬局さん、ウェルシアさん、メディコ、レデイさんですが、
エントリー段階で各精鋭が選抜されているとはいえ、
受賞店にはやはりそれなりの理由があることを実感させられています。
乾燥肌対策提案もピークを超えましたが、
「ロコベースクリーム」の売り方もレジで、こんなペットボトルを置いています。
中にロコのクリームが浮いています。
レジでシャカシャカ実演します。
振っても溶けないわけですね。
一日なんどもクリームを塗りなおす必要がなく、
水仕事が多いお母さんたちも、これが水に強くて保湿力が高い商品であることがビジュアルでわかります。
この店は郊外の住宅地立地なので、何度も繰り返し来店する顔なじみのお客様も多い。
最初は、密なコミュニケーションから生まれた方法です。
でも、はじめての人でも、見たら「ん!?」となること請け合い。
たとえば、キッチンゴム手袋を買ってくれたお客様に、
それとなくすすめてみる。
そこから会話のきっかけも生まれるわけです。
大事なことは、かならず、お客様の気持ちになること。
「今朝も冷えましたよねえ。もう水がつめたくて・・わたし皮膚弱いんですよォ」というかんじです。
これは越智店長が前店舗時代に考案したもの。
これが支持されて、いまではいろんなお店に導入されています。
また同店は、「一緒に買う」プレゼンテーションが上手です。
小売業のセオリーのひとつですが、意外と見落としていることが多い。
これはコーヒーの大容量パック。その下にちゃんとストッカーが提案されています。
これはもともと別の売場にあったのですが、一緒に置くことで、ともに販売数量がアップしました。
衣料用洗剤を中心に、ピンチやシューズハンガー、さらには洗濯槽クリーナーをまとめて展開しています。
これも洗濯をするというTPOS分類をきちんとおこなっています。
洗濯槽クリーナーなんて、わたしは年末の大掃除のときしか発想しませんが、
一緒におくことで気づきを与えます。
100円ショップもこういう提案がとてもうまいですよね。
子供用上履きとブラシ。これも当たり前と言えば当たり前ですが、実際やっているところは意外と少ない。
主婦パートさんの目線が売場の随所で形となって表れています。
越智店長は、
「自分が休みのときでもパートさんはじめスタッフが生活視点で、売り方を工夫しています。中には、えっ!と思うようなものもありますが(笑)、まずは肯定してみる。自分が知らなかったこともありますし、失敗しても挑戦してみようという気持ちになってくれますからね」。
すばらしい見識です。
小売業は生活を観察することからはじまります。
月刊MD4月号は、熱い受賞店レポート満載号です。
走りながら書いてます。ご期待ください。
(おまけ)
松山から今治まで海岸線を走りました。
海沿い育ちなので、ときどき海を見ないと生きていけない性質です。
この日は、取材店舗含めて3店舗まわりました。
天気が良くて、ちょっと深呼吸してきました。