博多で泊まったホテル近くで、発見。
ディスカウント勢力の急先鋒ともいうべき、トライアルさんのコンビニです。
現在、福岡の繁華街中心に、数店舗くらいの展開だとか。
缶コーヒーは1本49円は、ふつうのトライアルのまま。
ただ「温かい」というコンビニエンス性で10円くらい高いのかな。
ジョージアなどNBは99円でありました。
このお店はなんとインストア加工の弁当まで売っています(時間限定)。
299円くらいからありました。
しかし、現在最大勢力業態にして、小商圏のコンビニがディスカウントで展開することは、
わたしも以前から「あり」だと思っていました。
セブンイレブンはそのまま全品30%オフが通常になったらこわい。
ただし、フランチャイズでは無理。
オーナーの手取りが減りますからね。もちろん本部も。
メーカーからしても、コンビニエンスという利便性の提供で、値崩れしない。しかも1万店を超える店舗数で、
販売数量が稼げます。だからコンビニオリジナル商品がNB工場生産ラインの採算にあうのです。セブンイレブンのPB率は60%に迫っています。*NBコラボ含む。
法政大学の矢作教授は、
「まちのよろずやをシステム化(=産業化)することによって既存巨大メーカー流通をリテール主導に転換させた例」
と言います。
またコンビニ産業は、既存メーカー、ベンダーを取り込んだ「製造卸ビジネスモデル」でもあります。
コンビニディスカウントは、レギュラー(直営)のみで可能だと思うので、店舗数はつくれませんが、都市部ドミナント限定出店モデルであれば都市型コンビニとしてはひとつのパターンとしてあるだろうと思います。
でもコンビニの30坪というサイズがまた絶妙なんですね。
むかし、セブンの役員さんが言っていました。
「30坪2700アイテムだから、コンビニ性が維持される。これがひとまわり大きな店舗だと、いろんなものが足りないただのミニスーパーになる」。
いまイオンさんも「まいばすけっと」や「アコレ」など都市部の小型スーパーを展開しています。
ローソンの生鮮コンビニも認知度が高まってきましたし、「コンビニプラスドラッグストア」も誕生してします。
「ポストコンビニ」の都市部ドミナントを築ける小型店舗開発も見逃せませんね。