月刊MD編集長(2代目)のブログ

会社は本日から始動です。

午前中会議を済ませて、お昼過ぎに神田明神へ。

昨年に比べると時間帯がよかったのか、あまり並ばすにお参りできました。

きれいな青空でした。


神田明神は平将門公を祭っているというイメージがあったのですが、正式には、神田明神の三つの宮のうちのひとつなんですね。神田は元々職人や商人の中心部であり、現在の東京でも築地市場はじめ108の町内会の氏神ということで、商売繁盛の神様として知られていますが、本来は二の宮のえびすさんを指すものだそうです。


将門公は三の宮で、厄除けと勝負運の神様なんですね。将門公はなんといっても、菅原道真公と並ぶ平安期、いや古代日本の2大怨霊神です。


でも私は「将門公=商売繁盛の神」と勘違いしていました。ちょっとこじつけかもしれませんが、中国では三国志の英雄美髯公「関羽」が商売の神様として知られていますからね。中華街の関帝廟は有名です。


勘違いしていたときは、なぜ商売繁盛の神がともに一世一代の猛将であり、そしてともに非業の死を遂げたのか。いろいろ共通点が浮かび上がってきました。そこになにか商売に関わる本質というか秘密があるのではないか。


ひとつは、商売は時流に乗り、大衆に愛されると強きものであり、大きな力を発揮するが、時節に抗ったり、またあまりに過信を持つと滅びる・・。昔の商人たちは商売の恐ろしさを、戒めを込めて、古代の怨霊神に自らを投影したのではないか、そしてその戒めを忘れないために尊崇の対象になっているのではないかと思ったのです。


ちょっと、星野之宣さんの「宗像教授シリーズ」の影響大です(笑)。


でもこじつけてみると面白いです。


たとえば、将門公は、こんな2つの特徴があります。


1)関東という当時は辺境(=周縁)出身で、朝廷政治(=中央)を倦んだ民衆を味方につけた

2)公家から武士という革新勢力の転換を示す契機になった


商売は人が集まる「中心」で成立し、発展しますが、商売の革新勢力というのは、ときに「辺境=周縁」から発生することのほうが多いように思います。

アーカンソーのウォルマート、スウェーデンのIKEA、H&M、日本ではユニクロやニトリ然り。


そして革新勢力は、常に大衆を味方につけて勢力を伸ばします。

ですが、時代を読み間違えたとき、身の丈を考えずに規模を拡大したとき、大衆によって滅ぼされます。

かつてのダイエーがそうだったかもしれません。


「将門公=商売の神様」ではないのですが、商売の神様、勝負の神様として知られる神田明神にお参りして、ちょっとこんなことを考えた次第。こじつけですが、なにか道理もありそうだと勝手に思っているのですが・・。