『日本型悪平等起源論』を読んで…そして外国人留学生の一言？

「…読んで」と銘打ったけど、これ1994年にすでに読んでた。最近の経験で再度目を通して見ると、昔から同じことが言われているんだよね。日本人ってやっぱり『堀の中の懲りない…』これも小説か！

内容は、作家笠井潔と島田荘司の対談なんだけど、二人とも昔から論文やエッセイなどで日本における社会問題を訴えてきた人達。二人の目に映る日本人の病的な性質…

１）目下の者には威張りたがるが、目上の者には卑屈になる

２）（自分の）嫉妬深差を正義の名のもとに正当化する

３）（自分の）責任の所在を曖昧にする

４）（人の）楽しむことに目くじらを立て、すぐに罰則を設けたがる

５）（人の）和を乱す異質な存在や（人の）卓越した才能を認めない

６）その他たっくさん！

その他数々の日本人のネガティブな特徴を、それらがほとんど無い頃の縄文人が弥生人に征服されて、日本人が農耕民族になったこと、敗戦後に戦争の責任を自分で裁かなかったこと、日本語が世界でも非常に稀な敬語による言語であり、この存在が人と人とのかかわりを無理やり形作っていること、等など、もう面白くってしょうがないほど「ハイ！そのとおり！」って拍手したくなるほどの内容。

別のつい最近コンビニで売ってた暇つぶしの本からの抜粋。

“そもそも、日本人は互いに意見をぶつけ合わせて高め合う、”ディベート形式のやり取りが苦手なのだ。我を通すことを良しとせず、双方の立場が対等であるならば折衷案を考え、どちらかが目下であるのなら、目上の者が立つように結論付けるのが望ましい。相手を打ち負かすような理論を構築することは、日本的ことなかれ主義の精神に反するのだ。だから、もしこの序列に逆らうようにして意見を通したいのなら、角が立たないように事前に下準備を進めておく必要がある…根回しについて…”

一読の価値ある本ですよ！自分を見つめ直すにはね！「自分は違う！」って言う人ほど、まわりから見るとそうなっている可能性大？

ハイ、最後にその本からの外国人留学生の一言。

「日本人って変！知りあって仲良くなったら、必ず誕生日を聞く。それで、一日でも早く生まれていたら、もう先輩。一日でも遅く生まれていたら、もう後輩。これ絶対のルール。」

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