今年も行ってまいりました!
アヤカ国民(AYAKA NATION)としてアヤカ国(AYAKA NATION)へ!
昨年は、子役時代から芸能界に挑戦してきたあーりんが、ときに挫折を味わいながら引退のことも頭によぎった頃、ももクロに呼び込んでもらって、がむしゃらに頑張って、花開いて、とうとう1人で10,000人もの観客を相手にライブをするという、その佐々木彩夏さんの背景を重ね合わせてウルウルしていた私(→昨年の参戦後のブログ記事はコチラ)。
そんな私ですが、今年はそういった感傷的なモノは一切抜きに、ただただ、アイドルあーりんがぶっ放したエンターテイメントを、腹いっぱい2日間かけて味わい尽くしました。そして、その後もずっと、今もまだ「胃もたれ」を堪能しています。
今年は1950年代アメリカがイメージコンセプトということで、ちょっとレトロな世界観の中で架空の人物(ふたりの若者)の青春と恋心がプロムパーティになぞらえて描かれました。
以下、ネタバレ気味なので、ネタバレ困るという方は読んでしまわないようにご注意ください。
(1)構造上からの整理
手始めに、2DAYSのセットリストを、分かりやすいように色分けして並べてみました。
ブルー(濃淡ふくめて)の部分は男子パート=ハンバーガーボーイくん。
オレンジ(濃淡ふくめて)の部分が女子パート=チェリーパイちゃん。
イエローの部分は、両日ともに、アンコール含めて共通構成となっています。唯一、本編ラスト曲(太字)だけが、DAY1とDAY2とで違う曲になっています。
ライブ中にあーりんの口から「DAY1は男の子寄り、DAY2は女の子寄り」と受け取れるような発言がありましたが、こうして見比べるとよく分かりますね。綺麗に対照的な色分けがなされています。
また、とても几帳面に構成されたセトリだということが分かります。男子パートも女子パートも、まったく同じ5曲が、まったく同じ曲順で、並べられています。そして、男女パートのつなぎ部分には、DAY1が男子目線で、DAY2が女子目線で、それぞれ3曲ずつ組み込まれています。
(2)アンコールの扱い
あーりんはアンコールまでの19曲で、両日ともライブをきちんと完結させています。つまり、アンコールを完全にオマケとして位置づけています。
もっとも、アンコール後のパートは、DJ KOOさんが参加してくださったり、キラーチューン連発だったりという強力なブロックですから、あまりにも贅沢で楽しすぎるオマケということになってしまいますけどね。^^;
とにかく、今回のAYAKA-NATIONのテーマにおいて、アンコールは除いて考えることができるということだけ、ここでは抑えておきます。
(3)意味の上からの整理
いきなり推理と仮定の話になってしまいますが、オレンジとブルーのブロックは、前述のあーりんの発言も加味して「同じ時間軸で起きた出来事」を男女それぞれの目で描いたものだと考えてみます。つまり表と裏、みたいな関係ですね。
ちなみに。この表と裏というか、同じ時間を両側から見ていくフォーマットは、DAY2のセトリ2曲目に入っている「想い出のサマーナイツ」で用いられている手法でもあります。この曲にインスパイアされた可能性も、あるかもしれません。
とまぁ、言葉で書くと難しい屁理屈をこね回しているように思えるかもしれないけれど、つまりは下記のような形になります。
(4)セトリで表現される2人の物語
① 淡いブルーと、淡いオレンジの部分

<男子:ハンバーガーボーイくん>
男子パートでは、いきなりチェリパイちゃんにお熱です。完全に一目ぼれ(「My Cherry Pie」)。
でもなびてくれない。つれない。ガードも頭もカタい女(「Hard Headed Woman」)は厄介だぜ、と強がってます。
「何だよチェッ」てなもんで、男友たちとつるんでる方が楽しいや(「Jailhouse Rock」)なんて言ってるうちに、アメフト野郎がチェリパイちゃんにモーションかけてきたりなんかして悶絶するわけですが(「ジュリアに傷心」)、最終的には振り向いてもらえるようで(「ファンキーモンキーベイビー」)、めでたしめでたし。
<女子:チェリーパイちゃん>
「We go together」「想い出のサマーナイツ」の2曲は、ハイスクールの男女の恋を描いたミュージカル映画「グリース」の劇中曲だそうです。チェリパイちゃんも、ハンバーガーボーイくんの第一印象は悪くなかったようです。「この人といると楽しい!」と思っていたのかもしれません。
ところが、知れば知るほどガキっぽいハンバーガーボーイ。友だちに自慢したくても散々な言われようです(「My Hamburger Boy」だけではなく「想い出のサマーナイツ」にもそのようなくだりがあります)。
友だちウケの悪い、そんなちょっとイモっぽい彼に多少の不満もありながら、でもやっぱり好きな気持ちは変わらないようです。「ハートをRock」では、私の好みに少しずつ変えちゃおうなんて歌ってます。曲中では彼氏がちょいとハイソでおカタい人として描かれていますが、ハンバーガーボーイがそんな奴だとは思えないので、ここでは曲に込められたエッセンス(=合わないところが多々あるけど、やっぱりあなたが好き)にウェイトを置いておくのが吉。
気になるのが「ラズベリードリーム」です。この曲は「夢」を歌っています。その夢とは、ハンバーガーボーイとの未来……ではないのかも?
② 濃いブルー、濃いオレンジの部分
このパートは2人の距離がグッと近づいた後、いわゆる彼氏彼女の関係になった後の時間ですね。
男子パートでは「スリル」で官能的でちょっとカラダの匂いがする、舞い上がったエロいハイテンションを歌います。いかにも男の子っぽいですね。付き合いだしたら頭の中そればっか(笑)。
「誘惑」においてもやはり肉欲的な歌詞はあるのですが、「ふたりを試してる」のような翳(かげ)も香ります。ふたりの間に微妙なズレが?
そして、一転「Eye of the Tiger」です。これが、ピンと来なかったのですが、DAY2の女子パート(「ラズベリードリーム」以降の4曲)と合わせれば、ある解釈が浮かび上がってきます。
恋の妨げとなる何か? それは、もしかするとチェリパイちゃんが「ラズベリードリーム」で表現していた夢? 素直にそれを応援できないハンバーガーボーイが、自分の中の卑しい小さな心と闘っている? あるいは、夢を追うチェリパイちゃんに刺激を受けて、俺も何かに挑戦しようと自分を奮い立たせようとしている?
目を転じて、女子パートの濃いオレンジのブロックを眺めてみると。
何となく、「もしかするとチェリパイちゃんは夢を選んだのかも?」という気がしてきませんか。
ハンバーガーボーイと別かれると決めて、ひとりで見上げる「桃色空」は確かに勇気をくれます。それでも、桃色が夜の帳に隠されてしまえば「あなたに逢いたくて」たまらない。あなたのぬくもりを思い出しながら、瞳を閉じて、隣にあなたがいることを想像したりする。
そして昨年に引き続き歌われた「ever since」。
♪ どんな夜も独りじゃない もう一度だけ一緒に始めよう
♪ 「間に合わない」なんてない
♪ 壊れかけた夢 拾い集めたら そう立ち上がって
♪ ずっともう前だけを見て 進んでいけばいいよ
あーりんにとって、この曲はとても大切な曲なのかもしれませんね。夢に向かう途中、苦難に見舞われると励ましてくれる。そんな歌詞が印象的です。
ところで、あーりんはこのブロックで、「あなたに逢いたくて」をとても素晴らしく歌い上げました。ものすごく、チェリパイちゃんの切なさが伝わってきたんです。
もともと涙腺がゆるい私は、思わず泣いてしまいました。ちょろいオタクだなぁ…なんて思ったりもしたのですが、ライブ後の感想戦やTwitterなどで、他にも泣いたっていう人がたくさんいたんですよ。ものすごく嬉しかったです。私のバカになった涙腺のせいじゃなくて、あーりんの歌声がたくさんの人を感動させたんだと分かったから。
歌が超うまい! なんて言いません。
でも、間違いなく、佐々木彩夏さんには「伝えるチカラ」があるんだと分かった1曲でした。
③ イエローの部分

苦しみながらも夢を選んだチェリパイちゃん、そしてたぶん、それを応援する覚悟を決めたハンバーガーボーイ。「Link Link」は、そんなふたりの旅立ちの歌。
明るく突き進もう!もう会えないってわけじゃない。次にあったときには、たくさんたくさん話そうね。
そして、吹っ切れたのか、「キューティーハニー」で「変わるわよ~♪」です。これは一歩間違えばギャグっぽくなっちゃうんですけれど、とにかくステージ上のあーりんがちょっとエッチくて可愛くて、まぁ本当にどうしましょうかね。あんまりにもコケティッシュでキュートなものだから、ギャグに転ぶことなくスムーズに展開されていきます。
これは、チェリパイちゃんの夢が叶いかけているのかな? そんな印象を受けました。
続いてYUIさんの曲がふたつ。「SUMMER SONG」と「Laugh away」です。どちらも、前向きで素敵な詞とメロディですね。
つらいとき、ヘコんだときには帰る場所があるよ。会える人が待ってくれているよ。別に退路を断つかのように深刻に考えすぎる必要はなかったんだなぁ。夢と恋愛は両立できるじゃん。なんでできないと思っていたんだろう? そんな心の声が聞こえてきそうです。
このあたり、「いつか結婚したとしてもアイドル」 「ずっとももクロ」という旗印にも通じるのかもしれません。
そのまま疾走感のある「今すぐKiss Me」へ。周りなんて見えない。どストレートに大好きだ! 愛してる! チューしよう!
結局、夢は叶ったのか、届かなかったのか。その辺はちょっと、はっきりしません。でも、夢が叶っても叶わなくても、それが唯一無二の人生なんだし、大好きな人がそばにいるんだし、それで良いじゃん。そう思わせてくれる力強い、愛の歓びに満ち溢れたパフォーマンス。
本編のラストは、DAY1が「バイバイでさようなら」、DAY2が「HAPPY Re:BIRTHDAY」です。
実は、DAY2の深夜までは、このラスト2曲の表面的な部分に引っ張られて、私は「最終的にふたりは別れたんだ」と思っていました。でも繰り返しセトリを眺めて、あるいは何曲かは音源を手に入れて聴き返したりしてるうちに、やっぱり「2人は結ばれて添い遂げたのかもしれない」と思うようになりました。
ここまで延々と書いてきた解釈も、そもそもすべてが私の妄想にすぎないのだから、ラストだって妄想を最優先させます。
ハンバーガーボーイとチェリーパイは結ばれた! ハッピーエンド!
だってね、あーりん扮するハンバーガーボーイ。こいつが思ってたよりいい奴なんですよ。ルックスだってもちろん良いし、お調子者だってことを除けば、とっても可愛い男の子です。いや、お調子者だってこともふくめて、とっても可愛い男の子です。
そしてあーりん扮するチェリーパイ。このコはもう言うまでもなく地上最高史上最高に素敵な女のコです。ハンバーガーボーイに取られるのは、正直シャクです。でも、チェリーパイちゃんがハンバーガーボーイを好きだって言うんだから、もうしょうがないじゃないですか。
おっさんなので、10代の恋心なんてのはそうそう結実しないし、大抵において恋したくて恋してる部分もあるわけで、そんなうまく行くかいな、なんて思う部分もあるんですけどね。
どうしても、ふたりには、ふたりで、しあわせになって欲しいな、と。時間がたてばたつほどに、その思いが強くなって、どうしようもないんです。
それだけ、あーりんがステージ上で見せてくれたふたりの青春が、私には眩しかったんです。「いいなぁ。俺の十代は灰色すぎたなぁ」なんていう、一抹の後悔すら心地いい。まるで、華やかなミュージカルのような奥行きすら感じられる、そんなライブだったと思います。
今年はとにかく、あーりんを通してふたりを観ていたというイメージが強いです。そこにいるのは間違いなくあーりんだし、あーりんならではのかわいらしさやかっこよさが溢れていたんです。
でも、私が観ていたのは、あーりんではなく、あーりんが演じるふたり。そんなふうに思います。
表現する、あーりん。
今年の AYAKA NATION 2017 で私の頭に浮かんだ言葉は、これでした。
だって、気づいたら、あーりんじゃなくてハンバーガーボーイを、チェリーパイちゃんを、観てたんですよ。おかしな話ですけど、今も、ハンバーガーボーイとチェリーパイちゃんのことを考えていたりします。もうね、こんなもん、深刻な病気ですよね(笑)。
でも、それくらい、世界観に没入できたんですよ。少なくとも僕は、あの夜のプロムパーティがまだ終わっていません。
もともと感情移入とかしやすい性格なんですけど、それにしたって、楽しいやら面白いやら切ないやら盛りだくさんの、こんな “ミュージカル作品” みたいなライブを見たんだから、胃もたれという名の余韻がいまだ抜けていないのも無理はないと思いません?
♪ Prom-Party goes on! 運命の相手と朝まで踊りましょう
♪ ふわふわのドレス着て さあさあ Everybody
♪ ダンス!ダンス!ダンス!ダンス!





