最近のマイコンは起動時は、多くの周辺が使えない状態(クロックが止めらている)になって消費電力を下げていることが多いです。
まずはGPIOを使うことを考えて、GD32VF103のマニュアルを確認します。
本ボード(Wio-Lite-RISC-V-GD32VF103)にはLEDが接続されているので、まず接続されているポートを確認します。
以下の回路図からPA8がポートと分かりました。
 
GPIOのAの8番目と言う事で、GPIOAが最初から使えるのかを調べます。
調べていくと、APB2 enable register(RCU_APB2EN)にPAENというGPIO portAのEnableを制御するビットがあります。
Reset value=0x0000_0000ということなので、起動時には無効になっているとあります。
 
で、すこし気になったので、実際にRCU_APB2ENがリセット直後の値を調べてみる事にしました。
EWRISC-Vのプロジェクトオプションでデバッガ設定を以下のようにRun toのチェックを外すと、リセット直後の状態を確認することが出来ます。
 
EWRISC-Vでは周辺レジスタを監視することが出来るので、リセット直後のRCUのレジスタを表示してみると以下になります。

あれ?? RCU_APB2ENの値がALLゼロでない!!!!!!!!!

ということで、GPIOAが有効になっていたり、色々有効になっています。

最近のマイコンは複雑になっており、こうした事が多い気がしています。

なので、実機でも設定を確認しながら進めるのが良いのかな?と思っています。