The first global winner of the [General Manager] | 丸山俊郎 BLOG

The first global winner of the [General Manager]

ご無沙汰しております。

 

本当に色々とあり、まだバタバタしておりますが、取り急ぎ御礼を申し上げなくてはと、久しぶりにブログを更新しております。

 

昨年、宿として大陸賞を受賞いたしました英国に拠点を置くグローバルアワード「Luxury Travel Guide Awards<ラグジュアリー・トラベル・ガイド・アワード>」が、今年、個人部門のManager Awardsを新設し、日本の代表と申しますか「General Manager of the year Japan<ゼネラルマネージャー・オブ・ザ・イヤー>」の受賞者となりまして。

 

 

大変驚きましたが、これもひとえにお客様と、スタッフ、地域の皆様、そして信州・白馬の素晴らしい自然のお陰と、非常に光栄に思っております。

 

その後、各ジャッジ過程を経て、さらにさらに驚いたことに世界Top5となり、今年から当該アワードがGlobal Winnerを決定するとのことで、セレモニーが開催されることになりまして、先日11月7日、ロンドンでのアワードセレモニーに参列して参りました。

 

 

当日は各カテゴリーのTop5が会場に集結していたのですが、個人カテゴリーはこのGeneral Manager of the Yearのみでして、さらに発表もツアーオペレーターや各カテゴリー別ホテルの後の、ほぼ大トリのような順番だったため、ただでさえ自分風情がこんなところに来ていいのかというような不安な気持ちでいた上に、ますますドキドキして、本当に心臓が口から飛び出て来そうな状態でした。

 

しかも、General Manager of the Yearの一つ前が、Luxury Hotel of the Yearの表彰で、あのホテルカリフォルニアで有名な「ビバリーヒルズホテル」が選ばれ、カッコいいスピーチが披露され。。。

 

General Manager of the YearのTop5は、中国、イギリス、ポルトガル、オーストリア、そして日本。

 

いよいよ発表の時。

 

 

 

もう今まで味わったことのないほど驚き過ぎて、なんというか逃げ出したいような気持ちになり。。。

 

 

スピーチも、声が出るかどうか分からないくらいの精神状態だったのですが、とにかくこんな自分が受賞できたのは、本当に有り難いお客様と各方面のスペシャリストの方々と美しい自然に囲まれているお陰だという感謝だけは伝えなければと、発音等しっかり喋ることは全然出来ませんでしたが、短い限られた時間の中で、早口ですが思いの丈を話させて頂きました。

 

 

終わってからも、嬉しい気持ちよりも、なんだか本当に自分なんかで良いのかという気持ちと、全然しっかり喋れなかった後悔のほうが強過ぎて、セレモニーが終わり、ベッドに入って、翌朝になってもドキドキが収まらず。。。

 

 

 

 

今回、審査基準の中に、「ロケーション」がありました。以前もそうでしたが、これについては、絶対的な白馬、信州の山々の雄大な自然、日本の美しい四季が私の味方をしてくれていたので、世界の中でも負けない自信はありました。

一方で、自身がお客様をはじめ他の方々の住む国にも多く足を運ぶことを繰り返し、他者のもつ自然や歴史・文化・人々といった他者のロケーションへの感謝や尊敬の念も醸成してきたつもりです。

 

また、審査基準の一つ「Sustainable Developement」についても、宿泊施設の建物そのものや設備、提供している食事などについて、地元のものを大切に使用するのもそうですが、それに加え自然や人そのものも大変重要で、地域で行う保全活動や次世代育成といった部分には、他国の支配人に負けないくらいに力を入れて来たつもりでおりました。

 

そういう意味では、出来る努力や準備は全てして来たつもりではあったのですが、ロンドンに着いてから、自分の英語力やグローバルな視野といった能力の足りなさを痛感するシーンが非常に多く、自信を失っていました。

 

 

そんな中、有り難かったのは、バイリンガルやマルチリンガルで海外で活躍していたりロンドンに住んでいる友人が多くいたこと。到着日から、セレモニー開催までの数日、そしてセレモニーの最中まで、様々な私の友人たちが、自信を失っていた自分を助けてくれました。それらがなければ、私は間違いなく一言もスピーチで言葉を発することが出来ないような精神状態でした。。。

 

これまでの人生で彼らと出会えた道を歩んで来れたことそのものを、もし能力という風に捉えられるのであれば、私はそうした部分では他国代表より能力はあったかも知れません。しかしやはりこれは、出会いに恵まれていた、人に恵まれていたということで、能力ではなく運が本当に良かったんだと思います。

 

 

今回このアワードにおいて世界では初代となる、The Global Winner of the General Manager of the year、日本語ですとホテル支配人世界一でしょうか、本当に信じられないを通り越えてどう表現して良いか分からないような凄いタイトルを虞れ多くも受賞致しました。

 

しかしながら、嬉しいという気持ちや達成感以上に、自分の能力のなさを申し訳なく切なく思う気持ち、そしてそんな能力でもここまでの奇跡を与えてくれた、周囲の素晴らしい仲間と、繰り返しお越しくださる心温かいお客様、世界のどこにも負けない地元の大自然に感謝する気持ちが溢れて、とても複雑な精神状態になり、今もまだそれが続いています。

 

こうした感情の中、今自分が出来ることの一つは、同じような舞台に、いつの日か観光の分野で日本の次の世代や、私が非常勤特別講師を務めている白馬高校の生徒たちが立つことになった時、心の底から自信を持って、自分が受賞するに相応しいんだと思える人物を育てていくことかなと思っています。

 

 

そしてもちろん、タイトルに恥じることのないように、これからも変わらず世界中からお越しくださるお客様を、昔ながらの素朴なスタイルで家族のようにお迎えし、地域で力を合わせて、持続可能な更なる感動のデスティネーションを作り上げていくことだと思います。

 

そうした活動に、この運良く頂いたタイトルを有効に活用できように、今後の方向性をしっかりと考えていきたいと思います。

 

今回本当に嬉しかったのは、「白馬」がデスティネーションとして、「Winter Sports Destinations of the Year」の世界Top5に入ったこと。

ある意味、白馬の名前を更に世界に知ってもらうのを目標に、自身の個人アワードのほうを押し進めて来たという感じでしたので、世界一とまではいきませんでしたが、白馬自体が世界水準の山岳高原観光地として、客観的な証明を得ることが出来、大変嬉しくそして有り難く感じています。

 

 

様々な経緯や詳細、そして感謝の気持ちは、こんな僅かな文章ではとても表しきれませんが、まずはこの受賞につき、皆様に心から感謝申し上げます。

 

本当にありがとうございました。