Sustainable Resort | 丸山俊郎 BLOG

Sustainable Resort

毎年この時期は、怒濤のようなシーズンだったと振り返ることが常でしたが、今シーズンはこれまでなんてもんじゃないくらい、盛りだくさんで賑やかで毎日が瞬く間に過ぎ去っていくシーズンでした!!

とにかく元気の発信と、支え合いと、持続可能なリゾートの構築と。。。そんな想いを抱きながら、過去最高の入り込み客で賑わう宿のお仕事をこなし活動してきた毎日。

まとめて書くととても長いブログ記事になってしまいますが、ここで書いておかないと、一生書いたりお礼を伝えたりするタイミングがないと思いますので、まとめて綴らせて頂きます(笑)






南アフリカからの帰国後は、海外にいる間から打ち合わせを始めていたチャリティー・オークションイベントのための準備と、メディアとのやり取りをしながらの、冬シーズンのスタートでした!

白馬村商工会主催の義援金チャリティー・オークションが真っ先にありましたが、私は有り難いことに日頃からイベントを中心に親しくしている著名なアスリートが身近に多くいたため、出品協力を募ることが出来ました。



開催まで日数が殆どなく、アスリートの多くが海外に遠征に出ていて商品が手元に揃いづらい中、昨シーズン引退をした上村愛子さんが大きく協力してくれました!



また、他の運営ボランティア仲間は、白馬のアウトドアショップやリフト会社等から商品を集めてくれ、本当に多くの方々が協力してくださり、沢山の素晴らしい商品がっ☆



当日は、白馬国際トレイルランの実行委員の仲間を中心に声を掛け合って、急な開催にも関わらずチームワーク良くオークション運営を行え、スキーや観光に来られたお客様を盛り上げながら、義援金を集めることが出来、地域が一体となって支え合う体制基盤が作れたように思います(^-^)/







その1週間後には、恒例の八方尾根カウントダウン!!



こちらもチャリティー・オークションをプログラムに加え、上村愛子さんが昨シーズン使用したウェアを提供してくれ、さらに落札してくださった方に本人が登場して直接会場で渡すというサプライズもっ(ノ゚ο゚)ノ

これには会場も大盛り上がりでした☆

有志が作ってくれた白馬応援フラッグにも沢山の応援メッセージをお客さまから頂き、大きなパワーを貰いましたっ(^O^)/



毎年カウントダウンのエクササイズでは、その年に世界で流行ったナンバーから曲をチョイスして振り付けを作るため、ジムのレッスンで出てくる新曲やジムで流れている海外のラジオが大変参考になっていたのですが、昨年は白馬の活動があまりに忙しく、東京でのジムインストラクターとしての活動を殆ど出来なかったため、すっかり世界の流行曲に疎くなってしまっていた私(^^;)



しかし、ケープタウンに行く前に、オーストラリアのパースに滞在したので、数年前にこのイベントで一緒に着ぐるみを着てダンスしたパース在住の友人に会い、オーストラリアで流行ってるナンバーの情報を詳しく仕入れることが出来たため、無事にイベントに振り付けが間に合いました(笑)






今回の年末年始は、外国人で賑わう白馬をテーマにTBSの「いっぷく!」の取材があり、このカウントダウンイベントと宿のほうで撮影があり、31日の夕方のお餅つきと夕食の撮影の後、ゲレンデでカウントダウンイベント、翌朝再び宿でお節とお雑煮を朝食にお出しするところまで、2日間に渡り撮影の連続でした(ノ゚ο゚)ノ

なかなかハードでしたが、全国放送で大きく白馬の元気な様子を伝えることが出来、多くの方から反響があり、頑張った甲斐があったなぁと(^O^)/






年明けも新聞取材の連続で、過去最高だった昨シーズン以上に外国人のお客様で連日宿も賑わう中で、もはや記憶がないような毎日(^^;)



ワールド・ラグジュアリー・ホテルアワードの大陸一を受賞したことにより取材依頼がくるので、宿のことが中心になるため、あまり出過ぎるのはどうかなという気持ちはありましたが、白馬が世界から注目され賑わっていることをメディアを通じて対外的に発信出来る貴重な機会ですから、やはり今シーズンは無理をしてでも沢山出た方が地域のためにもなるだろうと、取材は全て受け入れさせて頂きました。

http://mainichi.jp/area/nagano/news/20150109ddlk20020133000c.html

実際に記事の多くは、地域のチームワークを評価して頂ける非常に有り難いものでしたし、特に毎日新聞や産経新聞に掲載頂くことが出来ると、ウェブ上のニュースにも取り上げられることも多く、非常に大きな発信力にっ!



八方尾根観光協会の宿泊部会長という立場でも、いくつか取材を受けさせて頂きましたが、白馬の主幹産業である観光が賑わうことで、復興のための資金も多く捻出されるため、こうした時こそ活発な観光発信は大切だなと改めて感じたシーズンでもありました。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/kumasakahitomi/20150208-00042864/

多くの方が参考にされているこの記事からも分かるように、各種団体も非常に積極的に頑張ってくださり、地域の絆を再認識p(^-^)q








1月と2月には、白馬高校の観光英語の授業の現場体験を行いましたっ☆

外国人が多く利用する八方インフォメーションセンターで、実際に生徒たちがオーストラリアを初めとした世界各国から訪れてきてくださったお客様と会話をする初めての試み!!



教え子たちが、恥ずかしがりながらも外国人と一生懸命頑張って話そうとする姿勢は、本当に嬉しいものでした(´∀`)

皆でバスを見送って手を振ったり、道案内の英語が上手く伝わらなければ直接場所まで連れて行って「Here」と指をさしたり(笑)

高校生達と一緒に記念写真を撮って行く外国人もいて、白馬滞在の満足度アップに繋がったんじゃないかなと思います☆



生徒達も初めて教室を離れて生の外国人観光客の応対をして、ドキドキながらもだいぶ自信がついたように見え、将来の白馬にとっても非常に貴重な宝物が育ってきていることを確信することが出来た嬉しい嬉しいひと時でした(^-^)/

持続可能なリゾートの構築には、次世代の観光に対する思考やグローバルな視点の醸成が不可欠ですので、どれだけ忙しくても出来うる限りの尽力は引き続きしていきたいと思っております。

当たり前のことかも知れませんが、観光事業は単なる思いつきや勘やその場の感情で行うのではなく、きちんと客観的な裏づけや背景となる事象や学問や経験に則って、長期ビジョンのもと遂行されるべきものですから、そういった部分を学生のうちに理解しておくことは、スキーブーム衰退で苦しんだ白馬の歴史を繰り返さないためにも大変重要なことだと感じています。






また、今年は宿以外にも、ゲレンデとしてオフィシャルに外国人向けの文化体験ディナーイベントを開催し、MCや和太鼓エクササイズでご協力させて頂きました!

こうした活動も、今後はどんどん高校生や若い世代に一緒に盛り上げてもらえれば、リゾートとして必要なノウハウを継承していけるのではと期待していますp(^-^)q









1月末のオーストラリアDayには、今年も日本で一番大きなオーストラリアDayイベントに参列させて頂き、今年は八方尾根としてこのイベントをサポートし、賞品提供をさせて頂きました!

著名人も多くいらっしゃる前での英語のプレゼンは本当に緊張しますが、白馬の盛り上がりをオーストラリア関係者にPRするのにはこの上ない機会ですので、出来うる限りの頑張りを見せようと努力しました。



地震のあった直後、お世話になっている海外エージェントや旅行サイト各社の他、オーストラリア大使館の方とも密に連絡を取らせてもらうことにより正確な情報を発信して頂けましたが、その際のお礼を忙しい中で伝えられていなかったので、この時改めて感謝の気持ちをお伝えすることも出来、有り難い機会になりました(・∀・)









2月に入ってからは、火祭りの準備と、TV取材で変わらず賑やかな毎日(^^;)



火祭りでもチャリティー・オークションを企画し、上村愛子さんの他、渡部暁斗選手や西伸幸選手、丸山貴雄デモにも出品頂き、商品を受け取ったりオークション用の動画撮影を行ったり。

TVのほうは、abn長野朝日放送の「おぉ!信州人」に選ばれ、火祭りの準備や当日のMCの様子、日々の宿の仕事の様子などを連日取材頂きました!



これほどまでに長い時間カメラを向けられたことはなく、日々の仕事やイベント以外にも、白馬を飛び出してからこれまでの道のりなどのインタビューもあり、本当に慌ただしい日々でしたが、火祭りともども無事にこなすことが出来、ホッと一安心o(^-^)o

http://shinsyujin.abn-tv.co.jp/oa/2015/03/2015310-654749.php

放送後は、有り難いお言葉を多くの方から頂け、改めてマスコミの影響力の大きさを実感しました!

私の経歴の中で、外資系証券会社でのプライベートジムインストラクターの経験については番組時間の関係もあり触れられていませんでしたが、実際のところ、現在の自分を取り巻く環境の多くは、この経験によるところが大きいのが現状です。

オーストラリアに住んでいる頃以上に、世界各国の英語に触れ合ったり、スーパーグローバルな視点で物事を捉える方たちとの親密な交流を持たせて頂いたことで、自分の世界観はそれまでとは本当に変わったと感じています。



世界一と言われる会社の方々との日々は、私にラグジュアリーとは何かの信念を抱かせてくれ、ホテルアワードの受賞は、あくまで地域そのものが評価されたものという信念は変わりませんが、この経歴なしには有り得なかったのも事実です。

また、今回義援金の募集やふるさと納税の呼びかけをしたところ、日頃親しくして頂いてる方はもとより、この会社の皆さんが本当に多く協力してくださり、非常に大きな額を集めることが出来ました!

この場を借りて、今日まで義援金やふるさと納税等にご協力頂きました皆様に改めて御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。









3月に入ってすぐ、今年もトリップアドバイザーのトラベラーズチョイスアワードに運良く選ばれ、受賞式に参列して参りました!

なんとケープタウン以来の、沖縄の百名伽藍の総支配人との再会がっ(ノ゚ο゚)ノ
嬉しかったなぁ☆



こちらも受賞の知らせと同時にプレスリリースのひな形も送られてくるため、メディア発信についてどうしようかと考えたのですが、このアワードは国内の受賞施設も多くあるため、あまり白馬の大きなPRにならない可能性も高いし、これ以上ウチが出過ぎてもなぁと思っていたところ、今回、なんと白馬から6つの宿泊施設がこのアワードを受賞をし、その数の多さもさることながら、全部で8つあるカテゴリーのうち、実に7つの部門にこれら白馬の宿が入ったことで、共同で大きく発信することが出来ました!!!

受賞施設の多い京都市ですら5カテゴリーでしたので、市区町村としては断トツの日本一ですっ(ノ゚ο゚)ノ

これは、白馬には様々なニーズに合ったスタイルの宿泊施設があり、それぞれが海外からも大きく評価を得ているということの証と言えますっ(^O^)/



先日は、CNN発表の『日本で最も美しい場所31選』に「白馬村」と「八方池」の2つが入るという嬉しい快挙もあり、白馬が世界的に評価を得て来ているのを客観的にも目にする機会が増えるようになって来ました☆

http://edition.cnn.com/2015/03/24/travel/gallery/most-beautiful-japan







そして、今年も大活躍の渡部暁斗選手と一緒に八方尾根キッズフェスティバル!!



ワールドカップ最終戦で、劇的な大逆転を果たして見事優勝に輝き、個人総合でも2位になって、トロフィーやメダルが沢山の、有終の美で幕を閉じたシーズンでした(^-^)/



今年は、超快晴で雪がザクザクになり、かつてないコンディションでのハードな運動会でしたが、いつもと変わらぬ笑顔溢れる嬉しい嬉しいフェスティバルになりました(笑)

この時も、義援金に協力してくれる方が大勢いらっしゃって、本当に有り難かったです!








3月後半には、その名も「世界水準の山岳高原観光地づくりシンポジウム」が長野県観光部主催のもと開催され、私も大御所に混じってパネラーを務めさせて頂きましたp(^-^)q



訪日観光客が国内各地で増加し、ともすると何でもかんでもやってみたら外国人が来て盛り上がってしまうような現状もある中で、こういったタイミングで、エリアが目指すべきビジョンを示して共有するこのシンポジウムを長野県が開いたことは、大変意義があり、観光県としてとても賢明な判断だと思いました!



冒頭の知事の挨拶も、非常に本気度が伝わる内容で心を奮い立たされ、その後の倶知安町観光協会の本田会長の基調講演も、大変刺激を受けるものでした。



自分が普段思ったり考えていたりしているものの中々地域として実現出来ていないことを、既にニセコは地域ぐるみで取り組んで実行していることが良く分かり、まだまだ頑張らないとなぁと感じる部分が多々あると同時に、自分の考えに自信や確信を持てる機会でもありましたo(^-^)o


異文化や自分が今まで経験したことのない物事の受け入れに対して柔軟だし、観光に対する熱意が凄いなというイメージ!



ポジティブ思考・世代を跨いだチームワーク・互いを尊重する社会。

夢の国時代には当然にその必要性を理解し皆が実践していましたし、お世話になっている証券会社が長きに渡り世界一である強さの根源もそこにあるのは肌で感じていましたが、ニセコは自然のリゾートとしてそれを地域が理解しているんだなぁと!!

皆が住みたいと思える場所を目指すリゾート。
子供達が誇りを持てる故郷としてのリゾート。

自分がイメージしてる外国人との共存リゾートを目指し、白馬と同じような環境下で、現在の段階まで作り上げてきているのは、本当に感動でした(´∀`)



さらに3月下旬には、産経新聞にも記事を掲載頂きました(・∀・)



こちらもアワード受賞のことがトップではありますが、全体として白馬にとって嬉しい内容の記事を記載してくださっています(^-^)/

改めて、今シーズンは本当に沢山の新聞やTVに取材をして頂くことが出来、遥々ケープタウンまで行った甲斐があったなと感じています。

まぁ自分自身でも今が一番旬で、このPR効果もそう長く続かないことも理解していますので、出れるうちに出ておこうという風に思っています(笑)

と同時に、観光地におけるポジティブな情報発信の大切さを痛感したシーズンでもありました。

子供達の未来のためにも、地域に明るい話題が多いのは非常に大切なことだなとp(^-^)q


そして、それを達成出来たのも、全ては白馬にお越しくださるお客様はじめ、周囲の皆様のお陰だと、今振り返って改めて感謝の気持ちが込み上げています。

本当にありがとうございました!







また今月初旬には、今年も有り難いことにオーストラリア大使館の春の園遊会にお招き頂き、大使はじめオーストラリアと日本の友好に尽力されている大勢の方々とお会いすることができました。

このレセプションは、本当に私などが参列するのは恐れ多いほど著名な方達ばかりがお集まりになるのですが、自身のこうした活動を評価して頂けているという意味では本当に光栄で嬉しい機会です。



オーストラリアを中心とした、海外からのお客さんにこれまで以上に多くお越し頂けた今シーズン、それによる新たな課題も出て来ていますが、大使館としても積極的に白馬とコミュニケーションを取って課題解決を協同していきたい意向を示してくれていますので、こうした機会に現状や問題点を組織同士で具体的に共有しあうことは大変意義があることだと感じています。

そしてこの後、領事部から直接連絡が来て、白馬に出向いて頂き、関係者との話し合いの機会をオフィシャルに設けて頂ける旨のお申し出を頂くことができました(^-^)/









12月と1月は国内のお客様が大きく減少したりもしましたが、歴史的な大雪と外国人のお客様を中心に大いに賑わい、皆様のお陰で昨年以上に盛り上がったこの冬シーズンも終わりに近づいてきました。

里の雪が解け、これからは被災箇所の復興作業が本格化します!

こちらは地震発生当初の全国的な過熱報道から一転、今度は全く報道がなされなくなり、忘れられてしまうことが懸念されます。



引き続き長い支え合いが必要となります。

私も間もなく大忙しのシーズンが終わり、同級生や、親しい友人・知人の倒壊家屋はじめ、被災地域の復興作業を、観光を盛り上げつつ出来るところから一緒にする予定でおります。

自分に出来ることは小さいですが、沢山の人が集まればイベントと同じく大きな力になります。

復興とは再び勢いを取り戻すことですから、本格復興のためには地元の経済サイクルの中でしっかりと回していける状態に戻ることが必要で、いつまでも義援金等ばかりに頼っている訳にはいかないのも事実ですが、ぜひ今後とも皆様の末永い白馬へのご愛顧を頂ければ幸いに思います。