World Luxury Hotel Awards
新しい年度のスタート!!!
先日から季節はずれの大雪で、白馬はすっかり白銀の世界に逆戻り(^O^)/
この絶景の元、まだまだウィンタースポーツが楽しめちゃいます☆
神様ホントにありがとうございますっo(^-^)o
さて、今回はちょっと真面目なブログです(笑)
皆様のお陰を持ちまして、この度私の実家であります「信州白馬八方温泉 しろうま荘」
【HAKUBA ONSEN RYOKAN SHIROUMA-SO】が、なんとビックリ【World Luxury Hotel Awards 2012】にオフィシャルノミネートされました!!!!!
http://www.luxuryhotelawards.com/
どひぇ~~~~~~~~~~~~~~っ( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚
あまりの驚きで、白馬の山々と同じくらい頭が真っ白な状態が続いている私です(笑)
日本からこのアワードにノミネートが選ばれたのは今年が初めてのことだそう!
日頃の皆様のご愛顧に心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございます。
http://www.shiroumaso.com/awards
初めにノミネートの知らせを受けたとき、まずもってウチはいわゆるラグジュリーという感じとは違うので、何かの間違いかなぁと思いました。
しかし、当館に泊まられた海外のお客様が、アワードに推薦をしてくださったとのことで、その後ウェブサイト等の審査を経て、ノミネートが決まったと。
確かに今シーズンは、海外のお客さんでその国では結構有名な女優さんや著名な企業の代表の方などが何組かお泊りになっていたので、このアワードの推薦に関しても心当たりのあるお客様はいるのですが、まさかこんなことになるとは思わずビックリです。
世界でいくつかあるホテルアワードの中でも、このワールド・ラグジュリー・ホテルアワーズのノミネートは、World Luxury Family HotelやWorld Luxury Beach Resortなど20種類ほどのカテゴリーがあり、単にゴージャスなものを評価するのではないようで、しろうま荘は【World Luxury Historical Hotel(歴史あるホテル)】【World Luxury Ski resort(スキーリゾート)】【World Luxury Mountain Resort(マウンテンリゾート)】の3カテゴリーでのノミネートとなりました。
また、昨年の受賞ホテルの1つでモルディブのホテルに泊まったことのある方を知人に紹介して頂き、その方に伺ったところ、世間でいう凄くメジャーな豪華ホテルではないけど、大変素晴らしいホテルだったとのこと。
なるほど、それであれば、煌びやかな家具や豪華なシャンデリアのない当館でも、上記3つのカテゴリーでのノミネートであれば多少は納得かなぁと。
まず、「ワールド・ラグジュリー スキーリゾート」に関しては、言うまでもありませんが、ここ白馬は冬季オリンピックを開催し、その中でも最も競技数を多く開催した場所ですから、世界的に見てもトップクラスのスキーリゾートです。
そして、その八方尾根スキー場が見渡せる広い窓のある客室を持つ当館は、とても有り難い贅沢な環境にあると感謝しております。
同じく「ワールド・ラグジュリー マウンテンリゾート」についても、この北アルプスの雄大な山々は、アジアで最も素晴らしい山岳風景の一つであり、自分が色々旅して見て来た各国の世界有数と言われる素晴らしい自然環境に勝るとも劣らない壮大なものです。
その麓に佇み、アルプスを客室から望むことの出来るこの環境は、やはり大変贅沢で、ただただ感謝するばかりです。
もちろん、これらは白馬にある多くの素晴らしい宿泊施設に共通することで、当館に限ったことではないですが。
そして、「ワールド・ラグジュリー ヒストリカルホテル」については、まさに今年。
今シーズンは長野県にスキーが伝わって100年、そして来たるシーズンはこの白馬にスキーが伝わって100年の記念の年となるわけですが、スキー文化が伝わる以前の農家だった頃の柱や梁を現代建築の中に残し、またこの地でスキー発祥に伴い始まった独特の宿泊形態である『民宿』そして『旅館』の伝統あるスタイルを今日まで継続させて頂けてるのは、まさに贅沢なHistoryです。
私はよく海外のリゾートに出掛けたり、海外からのお客さんの視点というのを重要視していますが、それは日本が興味がないとかいうのではなく、日本や自身のスタイルの良い部分が外から目線でより明確に分かり、どういった部分が素晴らしくて、それをどう発信すればいいのかを判断する確信が持てるという部分が強いです。
長野オリンピック前に改装した際、当時は洋風にするのが流行りではあったのですが、和のスタイルを固持し山や美しい街並みにあった景観の佇まいにしたいと、デザイン建築家の青柳さんが建築技術を駆使して、この建物を設計してくださいました。
もちろん洋風の建物も素晴らしいですし、白馬には素敵なホテルを初め、ペンション・ロッジなども沢山あって、色々な宿泊施設を楽しむことが出来るのも魅力で、民宿・旅館から始まり、そういったスタイルの宿泊施設が台頭したHistoryも素晴らしいものです。
今回のアワードでは、日本固有の和の建築が高く評価されたようで、私自身も色んな国を旅したり、豪華なホテルを見たりして、改めてこの日本建築の良さを実感している一人でもあります。
また、この地に古くからある民宿・旅館のスタイルですが、これはともするとボロくて古臭いという風に日本では思われがちで、自分もそういう風に思っていた頃もあったのですが、海外の方が来られると、口を揃えてこの民宿旅館街を見てBeautifulと言って、写真を撮っていきます。
世界の他の国で、その国にしかない宿泊施設形態っていうと何があるのかなぁと考えると、モルディブの水上ビラとかくらいしかすぐに私は浮かばないのですが、そう思うとこの日本の民宿・旅館というのは、世界的に見ても素晴らしい歴史のある文化遺産なんじゃないかと最近思っていて、それがスキー文化の発祥の歴史と相俟っているこのエリアは、確かに外国人がいうBeautifulで貴重な場所なんだなと。
ただ、ホントにメンテナンスが行き届いてなくてボロボロになってる部分もあるのは事実なので、この辺りはこれから地域で街並み作りをしていかなくてはかなぁと思っているところではありますが(^^;)
それから白馬の歴史を象徴する屋号。
一昨年ウェブサイトをリニューアルし、さらに英語サイトをオープンさせるに当たり、この「しろうま」の名前の由来をどう説明しようか考えました。
やはり生業ですから、TOPに宿のプランを判りやすく載せたり、すぐ予約に繋がるような作りにするのが主流だと業者のデザイナーには言われたのですが、私はどうしてもこの「しろうま」の名前の由来を、この地の歴史として一番TOPで伝えたいと思い、山岳フォトグラファーの長谷川守さんの写真や古くからの常連さんに頂いた山やスキーの写真を使わせて頂いて、それを全面に出すデザインを作りました。
また、それを英語にする際にも、業者に頼むのではなく、最初は自分で訳して、それを更に白馬に住んでいる親しい外国人で、ウチをよく知っている友人に直してもらい、それから更に白馬で仲良くしてる別の国の友人に。。。という形で、私が表現したい微妙なニュアンスの細かい部分までどの国の人にも伝わる英語にしました。
それが今回のウェブサイトの審査では高く評価されたようです。
これは本当に素晴らしい人達に恵まれたお陰だと感謝しています。
もちろん白馬の歴史と景観にも。
本当にありがとうございます。
ついでに言うと、しろうま荘の『荘』ですが、これも海外を見てみると、世界でこんなふうに、宿泊施設の屋号の最後に『荘』とか『屋』とか『館』とか付けて、その建物の種類を表現してるのって、中国の一部と日本の民宿・旅館くらいで、凄く独特の文化というか慣習なのかなぁと思ってます。
ともあれ、そういったこだわりに労力を費やしたと言えど、やはりこのアワードノミネートはさすがに身に余る光栄で恐縮しております。
他のノミネートホテルを見ると分かると思いますが、軒並みエントリーされているのは、ウチなんかとは規模的にもサービスの質としても、全然比べ物にならない素晴らしいホテルばかりですから。
一つ言えるのは、「luxuryとは何か」ということだと思うんです。
これはよく旅をしていて考えさせられる「豊かさとは何か」という問いに似ています。
経済的に恵まれていなくたって、みんなが笑顔で暮らしている国や地域を見ると、凄く豊かだなぁと思いますし、反対に物資もテクノロジーも全てが揃っているような場所でも、人々の気持ちが病んでいたり事件が多いようなところもあって、それは豊かっていうのかなぁと思ったりもします。
Luxuryも同じで、贅沢って何をもって言うのかだと思うんです。
高級ホテルのスイートルームや一流シェフの料理、コンシェルジュのサービスももちろん贅沢ですが、近くに素晴らしい大自然があることや、スキーの文化があること、温もりある木材を活かした建築や、落ち着きある畳のお部屋、日本一のアルカリ度を誇る天然温泉、先代から伝えられた郷土料理、地元の人の素朴でアットホームなおもてなし、そう言ったものだって凄く贅沢なことなんじゃないのかなぁと。
ただ、そう自信を持って思えるようになったのも、凄く最近のことで、それもまた海外からお越しになる方が口々に発する言葉や、自分が旅して他で見て来たことや、華やかな都会の真ん中で暮らしてみて、改めて日本や地域の良さを確信したという部分が大きいです。
要は、その素晴らしい部分を、いかに素晴らしいものとして理解し表現して伝えているか、ということが大切なんだと思います。
今回のアワードノミネートに当たり、そういったものが国際的に見てもやはり贅沢なものなんだと評価されたのは、本当に嬉しいことで、感謝の気持ちでいっぱいです。
今回はたまたまウチがノミネートされましたが、これは、この地域のスキーの文化、山々の大自然、そして民宿・旅館の歴史や日本建築が素晴らしいものとして客観的に証明されたということだと思います。
でも、本題はここから。
オフィシャルノミネートに選ばれたとは言え、アワードに参加するかどうかは自分の判断です。
当初、いわゆる日本でイメージするLuxuryとは違うんじゃないかという思いと、なんのためにアワードに参加するのかという目的が自分の中で不明確だったので、参加を辞退しようかと思いました。
しかし、Luxuryに関しては上記の通りで、ノミネートの3カテゴリーについては、世界的に見て贅沢な環境にあるのは確かです。
問題は、なんのためにアワードに参加するのかです。
アワードを受賞して名前を売ってお客さんが来て売上げが伸びて。。。。。そんな程度の目的であれば、もっと現実的な広告媒体にお金を払って、初めからこの地域に来ようとしているお客様にターゲットを当てて集客したほうが遥かに効果があります。
おそらく、このアワードに名前が入っても、白馬に来ようとしている人が、旅行サイトでもないアワードサイトを見て、泊まるとこを決めるようなことはないと私は思っています。
だって、私自身、今まで見たこともなかったサイトですから。
ただ、このアワードを知ってる人たちの目に、そしてこのアワードが発行する媒体を見た人の目に、名を連ねる世界のトップリゾートと並んで[HAKUBA]の文字が入ったら。
今まで白馬を知らなかった世界の人たちに、スキーリゾート・マウンテンリゾートとしての素晴らしい白馬を知ってもらえる可能性が少しでもあるのなら、それは参加する意義が大いにあるのではないかと思うのです。
また、日本でスキーブームが去って久しい昨今、素晴らしい伝統を持つこの地域の民宿・旅館の多くも、それに比例して客足が減少し、特に年配の家主はその宿泊形態に自信をなくしてしまっている寂しい状況があります。
そんな中、スキーバブル時代の再来などということは考えていませんが、スキー発祥に続く、民宿・旅館発展の歴史は素晴らしいものであって、受け継いで来たものが決して間違っていなかったということを証明して、地域の人に誇りを持ってもらえる力の一つにこのアワードがなる可能性があるかも知れないと考えたとき、それは参加すべきであろうと。
100年前に白馬村にスキーが伝わり、最初に八方尾根で山案内人をしていた人達のお家に初めてお客さんを泊めたのが80年前くらいでしょうか。
ウチはそのすぐ後、農家だったお家にお爺ちゃんとお婆ちゃんがお客さんを最初に泊めたのが75年くらい前かな。
それから、民宿が増えていって、スキーをする人も増えて、白馬の色んなエリアに民宿・旅館街が誕生して、今では本当に沢山の宿泊施設や宿泊形態が白馬に出来て、スキーも色々な楽しみ方があって、世界で活躍するアスリートもいて。
おごり高ぶる必要はありませんが、こんな素晴らしい歴史の発祥になった場所の、歴史を作って来てくれた人たちが、それに自信を持てないなんて寂し過ぎます。
以前ほどイベントのお仕事に時間を割くことが出来なくなり、宿のほうに傾倒するようになって1年半ほど経ちますが、いつも宿をやりながらも地域を盛り上げれる何かをしなくてはと考えて、小さいながらこの日本建築の家屋を活用し[しろうま]の名にちなんだ自分なりの白プロジェクトをいくつか進めてきました。
http://www.maruyamatoshiro.com/shiro
今回のアワード参加も、それの一つになるのではないかと思っています。
もう一つ、話が大げさかも知れませんが、日本の素晴らしさを世界に発信したいという想いが、震災以降強くあります。
震災で多くの尊い命が犠牲となり、日本の素晴らしい景色や家屋も崩壊してしまいました。
残された私たちは、生かされた命を尊重しあい、日本の美しい環境や建物を大切にしていかなくてはなりません。
また原発問題で、日本全体で外国人観光客が激減し、これから安全である場所がいかにして外需を取り入れて全体利益に貢献していくかが大きなテーマとなる中、白馬のような将来外国人観光客増加のポテンシャルを持つ観光地は、積極的に世界へ魅力発信していくべきだと感じています。
このようなアワードでの情報発信もまた、小さいながら自分に出来る魅力発信の一つではないのかと。
http://www.luxuryhotelawards.com/listings-search?field_listing_type_value[]=Hotel+&field_listing_type_value[]=Spa+&field_location_tid=62
オフィシャルノミネートの段階で、このアワードに[Hakuba]の名を刻むことが出来、日本建築の画像を載せることが出来ましたが、6月からは投票も始まり、各国ごとのカテゴリー別受賞者ファイナリストが選ばれます。
その後、世界でカテゴリーごとに世界一が決まるわけですが、さすがに大きなホテルとは顧客数も違いますし、スキーリゾートとして名高いオーストリーやウィスラーも肩を並べていますので、世界一なんてのは無理でしょうが、各国カテゴリーでの受賞は可能性がゼロではありません。
特に日本でのノミネートが出たのは今年が初ですから、選出数も少なく、ノミネート=ファイナリストになれるカテゴリーもあると思うので、その段階でHakubaの名前を今より大きく知ってもらえる可能性があります。
ホテルの優劣を競うためでなく、白馬のスキー文化発祥に続く民宿・旅館から始まる様々な宿泊施設発展の尊い歴史と、スキーリゾート・マウンテンリゾートとしての白馬の素晴らしさ、そして日本建築の魅力を世界に発信し、後世に伝えるきっかけ作りに少しでも寄与したいと願い、オフィシャルノミネートに応じこのアワードに出場することを決めました。
どうか皆さんの力を貸して下さい。
投票も含め、考えにご賛同頂ける皆様の支援が不可欠ですので、是非情報のシェア等宜しくお願い致します(・∀・)
現在、下記アワードのオフィシャルホームページの各ホテルのところにフェイスブック[Like]ボタンがあり、これが受賞選考にどう影響するのかは分からないのですが、少ないより多いほうがいいと思いますので、ご協力いただける方は、是非下記ページの左下にある[Like]ボタンクリックをお願いしますo(^-^)o
http://www.luxuryhotelawards.com/listings/hakuba-onsen-ryokan-shirouma-so-0
ちょっと堅いお話になってしまいましたが、白馬の楽しさ・日本の良さを世界のみんなに知らせてやるぜー!いえ~い!!的な感じで、楽しんでいきたいと思っています(^-^)/
スキー100周年万歳っ(^O^)/
Thanks to everybody,My family's ryokan, [Hakuba Onsen Ryokan SHIROUMA-SO] has officially been nominated in the [World Luxury Hotel Awards 2012].
http://www.luxuryhotelawards.com/
Receiving the nomination is a great honor for us.
Initially we were a little hesitant to join the awards, being unsure whether [luxury] was an appropriate term for SHIROUMA-SO
However,SHIROUMA-SO was nominated in three specific categories[Luxury Historical Hotel][ Luxury Ski Resort]and [Luxury Mountain Resort] which are characteristic of the unique and unforgettable experience that SHIROUMA-SO offers its guests.
As such, we decided to enter the awards!
http://www.shiroumaso.com/english/awards
SHIROUMA-SO's history is intertwined with the history of Hakuba itself, and has relics from the Edo Period's agrarian society preserved in its traditional architectural design.
Our hotel is based at the very foot of Hakuba's world class ski and mountain resorts.
Rather than just promoting our own ryokan, our greater hope is that by entering these awards we can showcase Hakuba, with its rich history and amazing mounatin and ski resorts, to the rest of the world.
Voting commences in June!!
Before that,to show your support for Shirouma-so and Hakuba
please click the 'like' button or share the following page with your friends.
http://www.luxuryhotelawards.com/listings/hakuba-onsen-ryokan-shirouma-so-0
Thank you very much.
先日から季節はずれの大雪で、白馬はすっかり白銀の世界に逆戻り(^O^)/
この絶景の元、まだまだウィンタースポーツが楽しめちゃいます☆
神様ホントにありがとうございますっo(^-^)o
さて、今回はちょっと真面目なブログです(笑)
皆様のお陰を持ちまして、この度私の実家であります「信州白馬八方温泉 しろうま荘」
【HAKUBA ONSEN RYOKAN SHIROUMA-SO】が、なんとビックリ【World Luxury Hotel Awards 2012】にオフィシャルノミネートされました!!!!!
http://www.luxuryhotelawards.com/
どひぇ~~~~~~~~~~~~~~っ( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚
あまりの驚きで、白馬の山々と同じくらい頭が真っ白な状態が続いている私です(笑)
日本からこのアワードにノミネートが選ばれたのは今年が初めてのことだそう!
日頃の皆様のご愛顧に心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございます。
http://www.shiroumaso.com/awards
初めにノミネートの知らせを受けたとき、まずもってウチはいわゆるラグジュリーという感じとは違うので、何かの間違いかなぁと思いました。
しかし、当館に泊まられた海外のお客様が、アワードに推薦をしてくださったとのことで、その後ウェブサイト等の審査を経て、ノミネートが決まったと。
確かに今シーズンは、海外のお客さんでその国では結構有名な女優さんや著名な企業の代表の方などが何組かお泊りになっていたので、このアワードの推薦に関しても心当たりのあるお客様はいるのですが、まさかこんなことになるとは思わずビックリです。
世界でいくつかあるホテルアワードの中でも、このワールド・ラグジュリー・ホテルアワーズのノミネートは、World Luxury Family HotelやWorld Luxury Beach Resortなど20種類ほどのカテゴリーがあり、単にゴージャスなものを評価するのではないようで、しろうま荘は【World Luxury Historical Hotel(歴史あるホテル)】【World Luxury Ski resort(スキーリゾート)】【World Luxury Mountain Resort(マウンテンリゾート)】の3カテゴリーでのノミネートとなりました。
また、昨年の受賞ホテルの1つでモルディブのホテルに泊まったことのある方を知人に紹介して頂き、その方に伺ったところ、世間でいう凄くメジャーな豪華ホテルではないけど、大変素晴らしいホテルだったとのこと。
なるほど、それであれば、煌びやかな家具や豪華なシャンデリアのない当館でも、上記3つのカテゴリーでのノミネートであれば多少は納得かなぁと。
まず、「ワールド・ラグジュリー スキーリゾート」に関しては、言うまでもありませんが、ここ白馬は冬季オリンピックを開催し、その中でも最も競技数を多く開催した場所ですから、世界的に見てもトップクラスのスキーリゾートです。
そして、その八方尾根スキー場が見渡せる広い窓のある客室を持つ当館は、とても有り難い贅沢な環境にあると感謝しております。
同じく「ワールド・ラグジュリー マウンテンリゾート」についても、この北アルプスの雄大な山々は、アジアで最も素晴らしい山岳風景の一つであり、自分が色々旅して見て来た各国の世界有数と言われる素晴らしい自然環境に勝るとも劣らない壮大なものです。
その麓に佇み、アルプスを客室から望むことの出来るこの環境は、やはり大変贅沢で、ただただ感謝するばかりです。
もちろん、これらは白馬にある多くの素晴らしい宿泊施設に共通することで、当館に限ったことではないですが。
そして、「ワールド・ラグジュリー ヒストリカルホテル」については、まさに今年。
今シーズンは長野県にスキーが伝わって100年、そして来たるシーズンはこの白馬にスキーが伝わって100年の記念の年となるわけですが、スキー文化が伝わる以前の農家だった頃の柱や梁を現代建築の中に残し、またこの地でスキー発祥に伴い始まった独特の宿泊形態である『民宿』そして『旅館』の伝統あるスタイルを今日まで継続させて頂けてるのは、まさに贅沢なHistoryです。
私はよく海外のリゾートに出掛けたり、海外からのお客さんの視点というのを重要視していますが、それは日本が興味がないとかいうのではなく、日本や自身のスタイルの良い部分が外から目線でより明確に分かり、どういった部分が素晴らしくて、それをどう発信すればいいのかを判断する確信が持てるという部分が強いです。
長野オリンピック前に改装した際、当時は洋風にするのが流行りではあったのですが、和のスタイルを固持し山や美しい街並みにあった景観の佇まいにしたいと、デザイン建築家の青柳さんが建築技術を駆使して、この建物を設計してくださいました。
もちろん洋風の建物も素晴らしいですし、白馬には素敵なホテルを初め、ペンション・ロッジなども沢山あって、色々な宿泊施設を楽しむことが出来るのも魅力で、民宿・旅館から始まり、そういったスタイルの宿泊施設が台頭したHistoryも素晴らしいものです。
今回のアワードでは、日本固有の和の建築が高く評価されたようで、私自身も色んな国を旅したり、豪華なホテルを見たりして、改めてこの日本建築の良さを実感している一人でもあります。
また、この地に古くからある民宿・旅館のスタイルですが、これはともするとボロくて古臭いという風に日本では思われがちで、自分もそういう風に思っていた頃もあったのですが、海外の方が来られると、口を揃えてこの民宿旅館街を見てBeautifulと言って、写真を撮っていきます。
世界の他の国で、その国にしかない宿泊施設形態っていうと何があるのかなぁと考えると、モルディブの水上ビラとかくらいしかすぐに私は浮かばないのですが、そう思うとこの日本の民宿・旅館というのは、世界的に見ても素晴らしい歴史のある文化遺産なんじゃないかと最近思っていて、それがスキー文化の発祥の歴史と相俟っているこのエリアは、確かに外国人がいうBeautifulで貴重な場所なんだなと。
ただ、ホントにメンテナンスが行き届いてなくてボロボロになってる部分もあるのは事実なので、この辺りはこれから地域で街並み作りをしていかなくてはかなぁと思っているところではありますが(^^;)
それから白馬の歴史を象徴する屋号。
一昨年ウェブサイトをリニューアルし、さらに英語サイトをオープンさせるに当たり、この「しろうま」の名前の由来をどう説明しようか考えました。
やはり生業ですから、TOPに宿のプランを判りやすく載せたり、すぐ予約に繋がるような作りにするのが主流だと業者のデザイナーには言われたのですが、私はどうしてもこの「しろうま」の名前の由来を、この地の歴史として一番TOPで伝えたいと思い、山岳フォトグラファーの長谷川守さんの写真や古くからの常連さんに頂いた山やスキーの写真を使わせて頂いて、それを全面に出すデザインを作りました。
また、それを英語にする際にも、業者に頼むのではなく、最初は自分で訳して、それを更に白馬に住んでいる親しい外国人で、ウチをよく知っている友人に直してもらい、それから更に白馬で仲良くしてる別の国の友人に。。。という形で、私が表現したい微妙なニュアンスの細かい部分までどの国の人にも伝わる英語にしました。
それが今回のウェブサイトの審査では高く評価されたようです。
これは本当に素晴らしい人達に恵まれたお陰だと感謝しています。
もちろん白馬の歴史と景観にも。
本当にありがとうございます。
ついでに言うと、しろうま荘の『荘』ですが、これも海外を見てみると、世界でこんなふうに、宿泊施設の屋号の最後に『荘』とか『屋』とか『館』とか付けて、その建物の種類を表現してるのって、中国の一部と日本の民宿・旅館くらいで、凄く独特の文化というか慣習なのかなぁと思ってます。
ともあれ、そういったこだわりに労力を費やしたと言えど、やはりこのアワードノミネートはさすがに身に余る光栄で恐縮しております。
他のノミネートホテルを見ると分かると思いますが、軒並みエントリーされているのは、ウチなんかとは規模的にもサービスの質としても、全然比べ物にならない素晴らしいホテルばかりですから。
一つ言えるのは、「luxuryとは何か」ということだと思うんです。
これはよく旅をしていて考えさせられる「豊かさとは何か」という問いに似ています。
経済的に恵まれていなくたって、みんなが笑顔で暮らしている国や地域を見ると、凄く豊かだなぁと思いますし、反対に物資もテクノロジーも全てが揃っているような場所でも、人々の気持ちが病んでいたり事件が多いようなところもあって、それは豊かっていうのかなぁと思ったりもします。
Luxuryも同じで、贅沢って何をもって言うのかだと思うんです。
高級ホテルのスイートルームや一流シェフの料理、コンシェルジュのサービスももちろん贅沢ですが、近くに素晴らしい大自然があることや、スキーの文化があること、温もりある木材を活かした建築や、落ち着きある畳のお部屋、日本一のアルカリ度を誇る天然温泉、先代から伝えられた郷土料理、地元の人の素朴でアットホームなおもてなし、そう言ったものだって凄く贅沢なことなんじゃないのかなぁと。
ただ、そう自信を持って思えるようになったのも、凄く最近のことで、それもまた海外からお越しになる方が口々に発する言葉や、自分が旅して他で見て来たことや、華やかな都会の真ん中で暮らしてみて、改めて日本や地域の良さを確信したという部分が大きいです。
要は、その素晴らしい部分を、いかに素晴らしいものとして理解し表現して伝えているか、ということが大切なんだと思います。
今回のアワードノミネートに当たり、そういったものが国際的に見てもやはり贅沢なものなんだと評価されたのは、本当に嬉しいことで、感謝の気持ちでいっぱいです。
今回はたまたまウチがノミネートされましたが、これは、この地域のスキーの文化、山々の大自然、そして民宿・旅館の歴史や日本建築が素晴らしいものとして客観的に証明されたということだと思います。
でも、本題はここから。
オフィシャルノミネートに選ばれたとは言え、アワードに参加するかどうかは自分の判断です。
当初、いわゆる日本でイメージするLuxuryとは違うんじゃないかという思いと、なんのためにアワードに参加するのかという目的が自分の中で不明確だったので、参加を辞退しようかと思いました。
しかし、Luxuryに関しては上記の通りで、ノミネートの3カテゴリーについては、世界的に見て贅沢な環境にあるのは確かです。
問題は、なんのためにアワードに参加するのかです。
アワードを受賞して名前を売ってお客さんが来て売上げが伸びて。。。。。そんな程度の目的であれば、もっと現実的な広告媒体にお金を払って、初めからこの地域に来ようとしているお客様にターゲットを当てて集客したほうが遥かに効果があります。
おそらく、このアワードに名前が入っても、白馬に来ようとしている人が、旅行サイトでもないアワードサイトを見て、泊まるとこを決めるようなことはないと私は思っています。
だって、私自身、今まで見たこともなかったサイトですから。
ただ、このアワードを知ってる人たちの目に、そしてこのアワードが発行する媒体を見た人の目に、名を連ねる世界のトップリゾートと並んで[HAKUBA]の文字が入ったら。
今まで白馬を知らなかった世界の人たちに、スキーリゾート・マウンテンリゾートとしての素晴らしい白馬を知ってもらえる可能性が少しでもあるのなら、それは参加する意義が大いにあるのではないかと思うのです。
また、日本でスキーブームが去って久しい昨今、素晴らしい伝統を持つこの地域の民宿・旅館の多くも、それに比例して客足が減少し、特に年配の家主はその宿泊形態に自信をなくしてしまっている寂しい状況があります。
そんな中、スキーバブル時代の再来などということは考えていませんが、スキー発祥に続く、民宿・旅館発展の歴史は素晴らしいものであって、受け継いで来たものが決して間違っていなかったということを証明して、地域の人に誇りを持ってもらえる力の一つにこのアワードがなる可能性があるかも知れないと考えたとき、それは参加すべきであろうと。
100年前に白馬村にスキーが伝わり、最初に八方尾根で山案内人をしていた人達のお家に初めてお客さんを泊めたのが80年前くらいでしょうか。
ウチはそのすぐ後、農家だったお家にお爺ちゃんとお婆ちゃんがお客さんを最初に泊めたのが75年くらい前かな。
それから、民宿が増えていって、スキーをする人も増えて、白馬の色んなエリアに民宿・旅館街が誕生して、今では本当に沢山の宿泊施設や宿泊形態が白馬に出来て、スキーも色々な楽しみ方があって、世界で活躍するアスリートもいて。
おごり高ぶる必要はありませんが、こんな素晴らしい歴史の発祥になった場所の、歴史を作って来てくれた人たちが、それに自信を持てないなんて寂し過ぎます。
以前ほどイベントのお仕事に時間を割くことが出来なくなり、宿のほうに傾倒するようになって1年半ほど経ちますが、いつも宿をやりながらも地域を盛り上げれる何かをしなくてはと考えて、小さいながらこの日本建築の家屋を活用し[しろうま]の名にちなんだ自分なりの白プロジェクトをいくつか進めてきました。
http://www.maruyamatoshiro.com/shiro
今回のアワード参加も、それの一つになるのではないかと思っています。
もう一つ、話が大げさかも知れませんが、日本の素晴らしさを世界に発信したいという想いが、震災以降強くあります。
震災で多くの尊い命が犠牲となり、日本の素晴らしい景色や家屋も崩壊してしまいました。
残された私たちは、生かされた命を尊重しあい、日本の美しい環境や建物を大切にしていかなくてはなりません。
また原発問題で、日本全体で外国人観光客が激減し、これから安全である場所がいかにして外需を取り入れて全体利益に貢献していくかが大きなテーマとなる中、白馬のような将来外国人観光客増加のポテンシャルを持つ観光地は、積極的に世界へ魅力発信していくべきだと感じています。
このようなアワードでの情報発信もまた、小さいながら自分に出来る魅力発信の一つではないのかと。
http://www.luxuryhotelawards.com/listings-search?field_listing_type_value[]=Hotel+&field_listing_type_value[]=Spa+&field_location_tid=62
オフィシャルノミネートの段階で、このアワードに[Hakuba]の名を刻むことが出来、日本建築の画像を載せることが出来ましたが、6月からは投票も始まり、各国ごとのカテゴリー別受賞者ファイナリストが選ばれます。
その後、世界でカテゴリーごとに世界一が決まるわけですが、さすがに大きなホテルとは顧客数も違いますし、スキーリゾートとして名高いオーストリーやウィスラーも肩を並べていますので、世界一なんてのは無理でしょうが、各国カテゴリーでの受賞は可能性がゼロではありません。
特に日本でのノミネートが出たのは今年が初ですから、選出数も少なく、ノミネート=ファイナリストになれるカテゴリーもあると思うので、その段階でHakubaの名前を今より大きく知ってもらえる可能性があります。
ホテルの優劣を競うためでなく、白馬のスキー文化発祥に続く民宿・旅館から始まる様々な宿泊施設発展の尊い歴史と、スキーリゾート・マウンテンリゾートとしての白馬の素晴らしさ、そして日本建築の魅力を世界に発信し、後世に伝えるきっかけ作りに少しでも寄与したいと願い、オフィシャルノミネートに応じこのアワードに出場することを決めました。
どうか皆さんの力を貸して下さい。
投票も含め、考えにご賛同頂ける皆様の支援が不可欠ですので、是非情報のシェア等宜しくお願い致します(・∀・)
現在、下記アワードのオフィシャルホームページの各ホテルのところにフェイスブック[Like]ボタンがあり、これが受賞選考にどう影響するのかは分からないのですが、少ないより多いほうがいいと思いますので、ご協力いただける方は、是非下記ページの左下にある[Like]ボタンクリックをお願いしますo(^-^)o
http://www.luxuryhotelawards.com/listings/hakuba-onsen-ryokan-shirouma-so-0
ちょっと堅いお話になってしまいましたが、白馬の楽しさ・日本の良さを世界のみんなに知らせてやるぜー!いえ~い!!的な感じで、楽しんでいきたいと思っています(^-^)/
スキー100周年万歳っ(^O^)/
Thanks to everybody,My family's ryokan, [Hakuba Onsen Ryokan SHIROUMA-SO] has officially been nominated in the [World Luxury Hotel Awards 2012].
http://www.luxuryhotelawards.com/
Receiving the nomination is a great honor for us.
Initially we were a little hesitant to join the awards, being unsure whether [luxury] was an appropriate term for SHIROUMA-SO
However,SHIROUMA-SO was nominated in three specific categories[Luxury Historical Hotel][ Luxury Ski Resort]and [Luxury Mountain Resort] which are characteristic of the unique and unforgettable experience that SHIROUMA-SO offers its guests.
As such, we decided to enter the awards!
http://www.shiroumaso.com/english/awards
SHIROUMA-SO's history is intertwined with the history of Hakuba itself, and has relics from the Edo Period's agrarian society preserved in its traditional architectural design.
Our hotel is based at the very foot of Hakuba's world class ski and mountain resorts.
Rather than just promoting our own ryokan, our greater hope is that by entering these awards we can showcase Hakuba, with its rich history and amazing mounatin and ski resorts, to the rest of the world.
Voting commences in June!!
Before that,to show your support for Shirouma-so and Hakuba
please click the 'like' button or share the following page with your friends.
http://www.luxuryhotelawards.com/listings/hakuba-onsen-ryokan-shirouma-so-0
Thank you very much.