「培ったノウハウを生かし、紙芝居を通して地域貢献したい」
と意気込むナレーター・フリーアナウンサーで活躍するの沢木じゅんぺーこと 菅原とうりさん(左)
結婚式や各種イベントなどの司会者として20年近く活動している福井県福井市成和2丁目の菅原藤理さん(34)が、培ったノウハウを生かし県内初のプロ紙芝居師工房「エプロンのポッケ」を立ち上げた。20日には同市内で第1回オーディションを開き〝紙芝居師〟の育成にも着手。菅原さんは「声で表現するおもしろさや魅力で地域に貢献したい」と話している。
地域の子どもからお年寄りまでを楽しませたいとの思いと「アナログながら、人との触れ合いの原点がある紙芝居」が重なり、今月初めに2人のアシスタントとともに活動をスタートさせた。
県内の施設やイベントなどで活動し、収益の一部は福祉団体に寄付する方針。幼稚園や保育園、小学校、福祉施設での公演は原則無料で行う。演目は「おだんごころころ」などの民話や交通安全をテーマにしたものなどを用意。将来的には地域民話や創作民話にも取り組みたいとしている。
20日のオーディションでは、エントリーした市内の主婦ら、23歳から60歳までの10人が加入。今後も定期的に開く予定で、菅原さん自らが演じ手を指導・育成する。
ハキハキとした声と満面の笑みが印象的な菅原さんは「子どもたちの反応が楽しみ。読み伝えることで笑顔になる楽しい空間を演出したい」と意欲を燃やしている。