- 沈黙 (新潮文庫)/遠藤 周作

- ¥価格不明
- Amazon.co.jp
こういう本に出会えて良かったなあ、というのが正直な感想です。
主な舞台は、島原の乱の後の日本です。
当時の日本は厳しいキリスト教禁止令下にあったわけですが、
そこへ、ポルトガルから二人の宣教師がやって来ます…あとは、お読みになってみてください。
あるいは映画が近日公開のようですので、そちらをご覧になってもいいでしょう。
いろいろと考えさせられました。
僕の個人的な考えでは、日本の幕府が行った残忍なキリスト教弾圧は、もちろん正しいことではないし、
苦難を乗り越えて日本にやって来た宣教師たちは、純粋な意志を持っていたのでしょう。
しかし当時のポルトガルの目的としては、やはり日本の植民地化があったのではないか、と思うのです。
宣教師のあとにやって来るのは、おそらくはポルトガル軍であったわけですね。
僕はキリスト教徒ではないし、歴史家でもないので、あまり自信をもって言及できないのですが。
やはり、そこには、この物語で描かれている思想の断絶と、
わかりあえない人間たちを見ているはずの、神の沈黙ということがある、と思います。
重苦しい内容かもしれませんが、たくさんの方に読んでいただきたい本ですね。