■支援者が協力しあうこと~現場でしかわからない実態 | 精神科医名越康文監修カウンセリングルーム~メンタルケアサロン『ピュアラル』のピュアブロ(カウンセリング・東京都渋谷区広尾)

精神科医名越康文監修カウンセリングルーム~メンタルケアサロン『ピュアラル』のピュアブロ(カウンセリング・東京都渋谷区広尾)

精神科医名越康文監修カウンセリングルーム
メンタルケアサロン~ピュアラル
(カウンセリング・東京都渋谷区広尾)
のカウンセリング・メンタルトレーニングに関する
メンタルサポートブログです。

皆さま、こんにちは。
ピュアラル・代表カウンセラーの小高千枝です。



春めいてきましたね。。。
本日いらしたクライアントさまたちとのご挨拶
「花粉辛いですね」



皆さまはいかがですか?
私は5年ほど前に花粉症らしき状態になりました。
昨日は目がかゆく、本日は鼻がむずむず。。。
ただ、不思議と気合をいれていると症状が出ないのです。
「気持ち」大事ですね。



さて、先日開催されました
「暴力の連鎖を、止めたい。子ども・女性を対象とした虐待連鎖防止事業」報告会



ピュアラルも1年間。
女性支援施設。児童養護施設の職員の皆様向けに
講座とSVを担当させて頂き
微力ながら携わらせていただいておりました。


支援者として活動をされていらっしゃる各分野の皆さまと
連携し、それぞれの専門分野でサポートする事業でしたが
1人ではできないことであっても
志が高く、同じ目的をもって取り組むことの心強さと
より効果的な結果を導くことをこの1年心から実感した次第です。



私は学生のときに児童養護施設へ実習に伺ったことがございますが
その時の過酷な状況に自分の無力さを感じたことを
今でも覚えています。
ただ、学生のときに何が出来たか?それは何も出来なくて当然のこと。
それから社会経験を積む中で、「自分に出来ること」を習得してきました。



「今」
だからこそ出来る事を皆さまへご提供することで
学生のときの学びが生きていると思います。



そして、今回の報告会でも
私の立場とは違った皆さまのご意見を伺えることができ
臨床の現場に役立てたいと思いました。


「暴力」はあってはならないもの。
ただ、「暴力」が日常化してしまっている家庭や組織があることも事実。


暴力について。。。
参加者の皆さんは

_____________________________

※参加者の皆さまからのアンケートより
(公開可のもののみ記載しております)

<暴力とは>

[心身を傷つける]
▼「暴力=相手の尊厳を傷つける行為」だと考えています。大小は
 関係なく、どんな小さな暴力もなくしていきたいです。
▼暴力=人の大切な「場所」「時間」「物」「身体」への侵入―依存。
▼心を深く傷つけるもの。


[見えないものにされている]
▼どこにでもあり、誰でも加害者・被害者になりうる問題。
▼大変い怖い問題なので、他人事にしやすく、隠してしまいやすい
 問題。
▼止めるべき。止めたいです。ただ、普通に生活していると、
 なかなかそういう場面には出会わないです。
▼被害者になる人たちが、色んなことを知らない、ということを、
 自分自身が知っておこうと思いました。自分が何か被害や
 被害者になりそうな人に働きかけることができる時に、気を
 つけたいと思いました。
▼暴力は増えているんでしょうか?形が変わっただけなので
 しょうか?疑問だらけです。
▼障害者虐待防止法に関するシンポジウムで、13都道府県の障害者
 入所施設で「虐待ゼロ」だったとのことですが、もちろん虐待が
 なかったのではなく、「都道府県がやる気がない」と国も解釈して
 いました。公務員ソーシャルワークから、皆様のようなソーシャル
 ワーカーに、ソーシャルワークがシフトすることが、対応を早める
 と思います。
▼もっと多くの“それなりに平和な環境で育った/生きている人”
 にも敏感になってほしいです。


[暴力を許さない]
▼暴力によらない問題解決の方法も、当たり前に学べる環境が
 必要だと思います。おとなが、暴力は認めない姿勢を見せる
 ために、学んだり、練習していく必要を感じます。
▼暴力が発露するほどの「怒り」であれば理解できますが、暴力は
 「行動」として表出してしまうので、誰もよい感情は持てない。
 社会が自他に認めてはいけないことだと思います。
▼暴力の連鎖について、連鎖のない視点からものを考えることは、
 とても重要と思ってきたので、今日再確認ができた。
▼暴力の連鎖はあると思っていましたが、今回の橋本さんの話の
 中で「69%は連鎖しない」ことがピックアップされていないと
 いうことを聞き、考え方が変わった。
▼いかなる暴力もあってはらないと強く思いました。
▼「しつけ」という名の「暴力」もゼロとすることが必要。
▼他人事ではないもの。


[様々な視点からのアプローチが必要]
▼暴力を受けた人が誰かに相談したり、逃げるところがあるという
 ことを広めていくことで、暴力が減っていけたらと思いました
▼経験の乏しさ、環境の問題が大きな要因であると思います。
▼どうしても「被害者=弱い人」となってしまう。支援者、利用者
 など、見えない上下関係があるような・・・。
▼暴力を好んでする子はいないです。ですが、誤学習し、また、
 間違っていると教えてもらえなかった子たちは、その方法を
 用います。
▼加害者側も何らかの被害者。防止のためには加害への
 アプローチも大切ではないかと思います。


<暴力連鎖を止めるために必要なこと>

[必要な支援を実現する]
▼失敗をくり返せる場所での継続的な支援、
1つだけでない「帰れる場所」づくりに取り組みたいと思います。
▼失敗の許される世の中づくり。
▼「弱くったっていい」「負けたっていい」という安心感のある
 世の中。
▼演者の話、とても印象的。「育て直し」「育ち直し」がテーマと
 感じました。
▼このようなつながりを継続していくことが大切だと思います。
▼あたりまえの人としての関わりを増やせるように努めて
 いきたいです。
▼より事前に防止したい。施設に入所するときには大きくなりすぎ
 だし、人数も増えすぎ。
▼私のクライアント様にも、暴力が日常、子どもの時の経験が
 潜在的にしみこんでいるため、そのトラウマも断ち切るためには、
 安心できる環境が必要であると思います。くり返しが必要。
▼心の面からのアプローチで防止していきたいです。
▼エンパワーメント、セルフエスティームをあげること。
▼暴力拡散を止めようとする活動に参加する。
▼正しい方法を一緒に考えていきたいと思います。
▼セーフティーゾーンの実感ある生活の提供。
▼相談するところや逃げるところがあることを広めたい。
▼職場の職員のメンタルケア。
▼サイトから寄付をしようと思います。


[日々の生活の中でできることに取り組む]
▼私が経験したことをできるだけ伝える。また私の経験を
 増やす。
▼家庭・学校・地域との連携を探りたい。コミュニケーションの
 取り方。
▼家族の虐待、家庭での暴力をなくすことに務めたい。
▼まず、自分の家庭内のふるまいを見直し、地域での人付き合いを
 大切にして、人間関係を拡げていきたいと思います。
▼気持ちと考え、行動を分けて、行動=暴力ではない方法をともに
 考える、具体的に提示する。
▼やってみる。期待ではなく励ましを続ける。
▼子どもの暴力防止プログラムCAPは、おとなにも子どもにも暴力
 ではない方法を学ぶために役立つと思います。
▼コミュニケーションとしてのアサーティブネスも気持ちの表現に
 有効では。


[実態を知る]
▼暴力は何か、ということを当事者以外にもより周知・理解して
 もらうこと。
▼「虐待経験者の69%が虐待をしない」という事実を伝えたり、
 つぶやいたり(ツィート)すること。
▼教育=権利教育。一人ひとりに大切な権利があること、虐待等に
 より傷つけられた権利を再び取り戻すこと。
▼女性の知的障害者の困難な生活ぶりのワークショップを行った。
▼加害者にならない方法、被害者が身近にいたらどうすればいいかを
 学びたい。
▼暴力というものについて学ぶ。
▼加害/被害者の心について学ぶ。
▼被害者の声をもっと集めたい。
▼自分自身を見つめ直すこと。


_____________________________

カウンセリングにいらっしゃるクライアントさまは
暴力から脱しようとする意識がある方々です。
そのため、意識があるからこそ脱することもできます。



ただ、暴力の渦中にあり脱したくてもでることが出来ない方。。。
心が縛られ、前に進むことができない方。。。
そういう皆さんに私たち支援者の存在を知って頂き
勇気をもってご連絡をして頂きたいです。



それぞれの専門分野から
心から安心して生活を送ることが出来るようにサポートさせて
頂いております!






<お知らせ>
2014年1月8日(水)発売このたび、増刷が決定いたしました。
『心理カウンセラーがこっそり教えるやってはいけない実は不快なしぐさ』 

 



■ツイッター:心理カウンセラー小高千枝

■フェイスブック:小高千枝

____________________________

東京都渋谷区広尾
メンタルケアサロン~Pureral

〒150-0012 
東京都渋谷区広尾5-23-2 広尾センターハイツ204
Tel&Fax:03-6459-3874


<最寄駅>
日比谷線:広尾駅から徒歩7分
JR・日比谷線:恵比寿駅から徒歩10分

※営業時間・カウンセリングメンタルトレーニング詳細は
お問い合わせフォームよりご連絡をお願い致します。

※営業時間変更などの詳細に関しましてはその都度HPへ掲載致します。