■「死」というワードとの向き合い | 精神科医名越康文監修カウンセリングルーム~メンタルケアサロン『ピュアラル』のピュアブロ(カウンセリング・東京都渋谷区広尾)

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精神科医名越康文監修カウンセリングルーム
メンタルケアサロン~ピュアラル
(カウンセリング・東京都渋谷区広尾)
のカウンセリング・メンタルトレーニングに関する
メンタルサポートブログです。

皆さま、おはようございます。
ピュアラル・代表カウンセラーの小高千枝です。




「死」という言葉を挨拶代わりのように使うクライアントさまが
いらっしゃいます。
「死」というワードが思い浮かぶか?浮かばないか?
そのワードによる心のコントロール度合いによって
健康のバロメーターをはかっていらっしゃるのです。





そもそも、何故?「死」を意識するようになったのか?
日常は普通に送ることができており
普通にお仕事をされ、恋人との時間も楽しむことができている。





ただ、その何気ない日常の中で無理や違和感を感じるように
なられ。。。「死」のワードがいつも心にうごめき
苦しまれていたためにカウンセリングにいらっしゃいました。





何気ない日常を楽しむことが出来ていない。
何気ない日常は、彼女にとっては求めていることであり
無理をしていることでありました。





理想とする生活をしたい気持ち。
しかし、その経験が無いために「理想」を演じていた。





また、根本的気質の中にゼロか百か思考が強く
実際に「死」を選択することは無くても
「死」をイメージしてしまうくらい
自分を追い詰めることで苦しさから回避しようとしていたのです。





もうすぐ、カウンセリングを受け1年が経とうとしています。。。
「死」というワードを卒業し、「生」を基軸に
「和」「癒」を必要なワードとして捉え
無理のない生き方を歩み始めています。





ゆっくりじっくりお付き合いをさせて頂いているクライアントさまの
変化、成長。
担当をさせて頂いている立場としては心から嬉しく感じておりますが
やはり、悩みを抱えて門を叩く方々はあとをたちません。





性暴力被害者ゼロネットワーク
特定非営利活動法人「しあわせなみだ」より
送られて来ましたニュースレターを拝読し。。。
「死」について模索することとなりました。



皆さまへご紹介をさせて頂きます。


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     死を選択すること
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『「死」を選択しなくていい』
そう思える瞬間をつくりたい。

 

性暴力に遭い、その後自死を選ぶ方がいます。
なぜ性暴力が自死のきっかけになるのでしょうか。
ここでは3つの視点を挙げます。



☆1)性暴力自体が心身に与える影響の大きさ

性暴力は「魂の殺人」と言われます。それだけ心身に深い傷を
残します。

性暴力が与える影響の大きさを示すものとして、PTSDの発症率が
あります。PTSD(posttraumatic stress disorder 外傷後
ストレス障害)とは、身の危険や自尊心を傷つけられる体験に
より、無力感や恐怖感を抱くことで、「再体験(フラッシュ
バック)」「回避・麻痺」「過覚醒(覚醒亢進)」等のストレス
反応が起こる障がいです。

PTSDの発症要因として、戦争、災害、事故等がありますが、中でも
レイプに遭った場合のPTSDの生涯罹患率(レイプに遭った方のうち
その後の人生においてPTSDを発症する割合)は32%と、ベトナム
戦争退役軍人の30%より高くなっています。
(Kulka RA, Schlenger WE, Fairbank JA, et al.
Contractual Report of Findings From the National
Vietnam Veterans Readjustment Study. Research
Triangle Park, NC: Research Triangle Institute; 1988)
(Resnick HS, Kilpatrick DG, Dansky BS, et al.
Prevalence of civilian trauma and posttraumatic stress
disorder in a representative national sample of women.
J Consult Clin Psychol 61:984-991,1993)
戦争よりも心身に深い傷を残す性暴力は、当事者に、自死を
もたらす要因となりえます。


☆2)性暴力前後の経験

つながりをキーワードにした自殺対策・いのちへの支援に取り組む
特定非営利活動法人自殺対策支援センターライフリンクが発行する
「自殺実態白書」では、複数の要因が重なることにより、自死を
選択することが明らかになっています。

今の日本社会で性暴力に遭うことは、その後の人生において
様々な困難や悲しい出来事に出会う可能性を有しています。

▼レイプ→外出できない→退職→うつ→離婚
▼身体障がい→わいせつ→障がいで訴えが認められない→PTSD
▼親からの性虐待→家出→住まいを得るための性産業従事
→望まない妊娠・出産→子どもを育てられず母子分離

性暴力をきっかけに、さらなる性暴力、かけがえのない人の喪失、
ビジョンや目標の断念等、本人が望まないことが連鎖して起こり
やすい環境が生み出されます。人生における夢や希望が見えづらい
状況は、自死をもたらす要因となりえます。




☆3)性暴力に対する差別・偏見と支援の不足

性暴力には、世間一般では「こういうものだろう」と
考えられていても、実際は異なる、ということがあります。
これらは「強かん神話」「レイプ神話」等と呼ばれています。
↓詳細は前号のメールニュースをご覧ください
http://archive.mag2.com/0001026780/20130901130000000.html

性暴力に遭ったことで、本来の自分と異なる「性暴力当事者の
イメージ像」が付着し、ギャップに悩む方は少なくありません。

「夜遅くまで出歩く」「露出の多い服を好む」
「自分から異性に声をかける」「性に積極的」
一つひとつは是非を問われることではありません。
しかし、これらが性暴力と結び付くと、「性暴力に遭う要因」
「性暴力に遭った側の責任」として取り上げられます。

そして性暴力後の支援体制は、まだまだ不足しています。
性暴力を包括する法制度はありません。
↓性暴力に関する法制度はこちらです
http://shiawasenamida.org/m05_02_05

「警察に届けなければ、犯罪被害者を対象とした支援が受けられ
ない」「男性やセクシュアル・マイノリティは、性暴力について
相談すること自体が想定されていない」「加害者がきょうだいの
ため、児童虐待防止法の虐待の定義に該当しない」等、法制度の
抜け・漏れにより、支援の対象にならない方がいます。

そして性暴力に関する研修を受けた、公的機関や病院、警察等の
担当者は、非常に少ないです。相談先の不適切な対応により、
心身の傷をより一層深める「二次被害(セカンドレイプ)」に
遭う方もいます。

加害を容認し、性暴力当事者が自責の念にかられる差別・偏見は
当事者に、自死をもたらす要因となりえます。


性暴力後「死を選択しなくていい」と思える瞬間をつくる
ために、周りにいる私たちにできることはあるのでしょうか。

死に直面する人と接する時「どうしていいかわからない」
「何もできない」無力感にさいなまされます。それでも、
「私は、あなたが死を選択しなくていいと思っている」
気持ちを伝えることは、できるかもしれません。

たとえば、こんな方法があります。


☆話を聴く
話を聴いてもらうことで、性暴力に遭った自分が否定されず
受け入れられ、認められる感覚を持つことができます。


☆性暴力に関する正しい知識を持つ
性暴力に対する差別や偏見をなくすとともに、性暴力当事者に
とって「誰かが自分のために、性暴力について知ろうとして
くれている」ことは、大きな力になります。


☆相談機関を紹介する
「しあわせなみだ」のサイトでは、性暴力後の対応や、沸き起こる
感情などをまとめています。是非参考にしてください。



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※2人以上~4人まで一緒に参加できるグループカウンセリングです。
お茶会詳細→恋愛編・メンタルサポート編

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第二部 19:30~

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