3日ほど前、大きな怪我に出くわしたよ。スタッフがガラス窓に飛び込み、両手の甲を大きく裂傷。とくに右手の甲は深く削がれ、大量の血が床に落ちていった。
後でわかったことだけど、指を動かすための“腱(けん)”が幾つか切れていたらしい…。
最初は「食器が割れる大きな音(!?)が鳴り響いた」と思った。その音に驚いて、音源をたどってみると、現場は騒然としていたよ。
そしてみな親方のように支持者になってゆく…「車を用意しろ!」「ほかに外傷は?」などなど…。
被災者は、現場のガラス窓越しにただ呆然と立ち尽くす。すかさず駆け寄ったのは同女性スタッフだったけど、そのまま現場で対応している。
1.現場は安全か!…これが最初の確認なんだね。
小生の職場の正社員は“メディック・ファーストエイド”という救急講習を受けている。大したモノではないが大したモノでもある。飛行機の客室乗務員が持っている程度のもので、救急隊員に引き継ぐまでの処置あるいは精神的なサポートをするもの。

まだ落下していないガラスがある。やはりその近くは危険だよ。
出血のひどい右手を上げ、ほかにガラスが刺さっていないかを確認して、手首を押え、自力で歩けるか確認。
3mくらい離れた所のイスに座らせ、状況を確認する。

「左手から血が垂れている」「ズボンが破けている」「バックにガラスの破片が降りかかっている」等の声が聞こえた。
「車を用意した」という声に、これは救急車でないとダメだと判断し、手配を要請したんだけど、みな携帯電話を持っていながら、現場横の事務所の電話で連絡をとっていたよ。「…その人の名前は?、年齢は?、どうやってどうなった、どういう状態か…」が伝言ゲームで飛び交っている。
救急車であれば、信号もスルーできるし、病院の決定も移動中に行えるのよ。それに急変したときの対応も心配だよね…。
みんな善きサマリア人だけど、やはり冷静な判断が欠けてくるもんだ。
勉強にもなった瞬間だったよ。