詩編から見る「祈り方」 | あなたの心と魂を励ます[ちゃぷれんろごす]

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こんにちは。

メンタルケア心理士®でチャプレンのなぎさです。

 

んー、最近はチャプレンな記事が多いので、チャプレンのなぎさです、でも良さそうな・・・。

 

 

さて今日は詩篇から見る祈り方というお話です。

 

 

 

 

神に対する祈りは大きくわけると2つあります。

まずは、主をほめたたえる賛美の祈り。ハレルヤ!というのですね。

もうひとつが嘆きの祈り。どうかお助けください、お救いください、癒してくださいというものです。

 

旧新約聖書の丁度真ん中に位置する詩篇は祈りだらけです。

ここを読むと「自分がどう祈っていいのか」がわかるとうちの教会牧師から聞いたことがあります。

 

自分の中で勝手に「神様像」という枠組を作ってしまうと「こう祈るのはダメなんだろう」とか、祈り方に制限かけてしまうのですね。

しかし詩篇を見ると、実に大胆に、全力で、こんなズケズケと(笑)祈ってもいいんだ!と気付かされるのです。

 

 

 

詩篇の祈りは6つに分類することができます。

  1. 賛美
  2. 感謝
  3. 嘆願
  4. 信頼
  5. 教訓
  6. 王詩篇

 

このうち嘆きにあたる嘆願の祈りが多い多い、本当にそれはもうすごく多いです。

それほど私たちは切実な状況に陥りやすいのがわかりますし、その時どう祈ればいいのかの手本がこうして出ているのはありがたいことです。

 

詩篇は本来、歌詞で全部音階があるんですね。

なので正確には嘆願の「歌」ですが、これは構成パターンがあります。

 

1. 呼びかけ
「主よ」「わが神よ」と二人称で主を呼ぶ。

2. 嘆き
窮地に陥っている状況の描写。
「敵は」「私は」「あなた(主)は」

3. 訴え
具体的な祈願。
「聞いてください」「救ってください」「助けてください」など

4. モチーフ
主が訴えを聞かれ叶えようとされるための動機付け。
主の救済の必然性を主に訴える。

5. 信頼の告白 
なぜこう祈っているのか?主を信頼しているからだということの告白。
新約時代はここで「十字架と復活」による救いと贖いがあるという告白になる。

6. 祈りが聞かれたことの確信
主が自分の祈りを聞かれた確信を歌う。
「主は私の嘆きを聞いてくださった」

7. ほめたたえの誓い
主が私に良くして(あわれんで)くださったから、その感謝を表す。

 

これは私たちの嘆きの祈りでも通じる構成です。

 

例として

 

「主よ、○○は~~です。どうか~~~~してください。

御言葉にはこうあります。

主は必ず~~されるではないですか。

主は十字架と復活によって○を~しました。

○○です。

こうして主は私の声に耳を傾けてくださることを感謝します!ハレルヤ!」

 

となっていく感じですね。

 

の「信頼の告白」がキーポイントです。

ここで自分がどのように主を信頼しているのかを告白する祈りをすることで、さっきまでの嘆きが賛美に変わるのですね。

 

 

 

 

ところで、賛美感謝は何が違うんでしょうか?

 

【賛美の祈り】は、主の創造のみわざを褒め称える祈り。

【感謝の祈り】は、主による救いを祈ります。

 

賛美では創造なので、自然が対象になります。

 

「主よ、今日のこの素晴らしい晴天をありがとうございます!」

 

みたいなものですね。

一方感謝は、自分という歴史に関わる主の救いをほめたたえるという特徴があります。

 

この違いが分かると、祈り方も一味変わりそうですね。

 

 

私たちは嘆きの祈りが多い。

神様に、こうです・こう苦しいです・助けてください・かえりみてくださいと祈り、「しかし」神様はこれこれこうです本当にすごいです・こんなこともしてくださる・こういう約束をしてくださる感謝です!と繋げる。

この「しかし」がポイントです。