<自民>連合と会談 予算編成で要望聞く
自民党の茂木敏充政調会長は30日、連合の逢見直人事務局長らと党本部で会談し、2017年度予算編成や税制改正に関する要望を聞いた。政調会長と連合幹部との会談は約5年ぶり。茂木氏は「連合の政策に最も近いのは自民党だ」と述べ、連合への接近を印象づけた。
安倍晋三首相は経済界に来年の春闘での賃上げを要請し、「官製春闘」が定着している。茂木氏は会談で「大企業で3年、中小企業でも2年連続で賃上げを実現した」と安倍政権の「実績」を強調。逢見氏は「自民党は政権与党として非常に大きな影響力を持っており、意見交換の場ができたのは大変ありがたい」と応じた。
会談は連合の要請で実現した。自民党も民進党と連合の関係にくさびを打てると計算したようだ。会談後、逢見氏は「社会保障財源が厳しくなる中、安心できる制度をどう構築するかという方向性は(自民党と)そんなに違っていない」と記者団に語った。
孤立する民進党。