〔東京株式〕トランプ相場、まずは一服
今週の東京市場は米大統領選挙と、当選したトランプ氏の経済政策をめぐり乱高下した。過度な警戒感の後退から史上最高値を更新したダウ工業株30種平均などを背景に、今日も寄り付きから日経平均は1万7500円台を回復するなど続伸。1万7621円まで上昇したが、その後は伸び悩み、後場途中では値を消す場面も見られた。「海外勢からの買い」(大手証券)で再び切り返したが、大引けにかけては当面の利益を確定する売りに押され、前日終値付近でもみ合った。
市場関係者からは「取引参加者がいったん冷静さを取り戻した」(中堅証券)との指摘が出た。その一方で「トランプ氏の政策を先取りした相場は続いているが、フォーカスが当たる銘柄以外のところでは上げ疲れが見える」(銀行系証券)との声も聞かれた。(了)