「急激な為替変動望ましくない」…日仏首脳一致

 【パリ=寺口亮一、田島大志】欧州歴訪中の安倍首相は2日夜(日本時間3日未明)、パリでオランド仏大統領と会談した。 両首脳は大幅な円高を念頭に、「急激な為替の変動は望ましくない」との認識で一致した。世界経済を下支えするため、G7(先進7か国)による協調した財政出動が必要だとの考えも共有した。

 日本政府によると、オランド氏はG7各国が財政金融政策と構造改革に取り組むべきだと指摘した上で、「為替の安定も重要だ。急激な動きは避けるべきだ」と述べた。首相は賛意を示し、「より効果的な財政政策を行うことで成長に向かっていく。為替の安定は重要で、急激な変化は望ましくない」と応じた。

 首相同行筋は会談後、「オランド氏の発言は、日本の為替介入を容認したものではないか」と語った。

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