これは単なる事故ではなく、緩慢なる“自殺”だったのではないか。俳優の萩原流行さん(62)が22日、東京・杉並区内の青梅街道で愛車のハーレーダビッドソン(883㏄)を運転中に事故を起こし、死亡した。

「前方車両を追い抜きざまにワンボックスカーと接触。バイクはふらつき、萩原はシートから転がり落ちて後続車両にひかれたようです。事故当初は手が動くなど意識はあったが搬送先の病院で亡くなりました。薬物や飲酒の有無については血液検査の結果待ちですが、事故現場は片側3車線の直線道路で自宅近所の勝手知ったる道。車も所有している萩原がなぜ大雨が降る中、バイクで出かけたのかなど不自然な点も多い」(報道関係者)

 個性派俳優として数々の映画やドラマに出演。またひょうきんで明るいキャラクターでバラエティー番組を賑わせてきたが、近況は対照的で明るい話題がまったくなかった。

 昨年は中国で制作される反日ドラマで中国側から“悪役の日本人役”をオファーされたところ、出演を反対された所属事務所を辞めてまで出演を強行。今年3月には今回と同じハーレーを運転中に転倒し、右腕を打撲したばかりだった。

 それどころか、昨年10月には、杉並区内で乗用車を運転中に歩行者と接触。当て逃げ容疑で今年3月下旬に警視庁に書類送検されたが、「事故を起こした認識も逃げたつもりもない」とコメント。萩原は2年前にも乗用車を運転中に自転車と接触事故を起こしており、今回を含めると2年で4度の事故を起こしているのである。

 そこで気になるのはうつ病の影響だ。萩原は92年ごろからうつ病を患い、6年前には夫婦でうつ病を罹患していたことを告白。その体験をつづった著書「Wうつ」を出版している。簡単に治る病気ではないし、はたしてバイクや車を運転できる精神状態だったのかどうかといえば疑問符がつく。

「普段出歩くときはお馴染みのカウボーイスタイル。友達は少ないが口癖でしたが、それでも仲が良かったのは自宅が近所の小倉智昭や俳優仲間の阿藤快。大空真弓とも飲み友達でした」(芸能リポーター)

 またひとり、味のある個性派俳優の火が消えてしまった。

■事故原因は警察車両

 事故の状況が明らかになってきた。警視庁によると、萩原は3車線の中央を走っていたが、左車線を走っていた警視庁の護送車が車線変更した直後に転倒。後続車にひかれた。警視庁は、護送車の運転に過失がなかったかを含め、事故原因を調べている。

 また、23日、自宅前で取材に応じた妻で女優のまゆ美さん(63)は、「美容院に行く途中だった」と外出の理由を説明。「私もちょうど出掛ける時だったので『じゃ気を付けてね』って言いながら別れたんですけど。それが最後になりました」と状況を明かした。遺体は東京女子医大に安置されているという。



バイク事故というのは、怖いですね。ご冥福をお祈りいたします。





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