山野金沢市長が辞意 車券売場問題「軽率だった」
山野之義金沢市長(52)は17日、競輪場外車券売場をめぐる問題で、市長を辞職する意向を固め、自民党関係者に伝えた。
山野市長は北國新聞社の取材に「軽率だったのは間違いない。潔く身を引かせてもらう」と述べた。18日に市議会議長に辞職を申し出る。金沢市長が疑惑を指摘されて任期途中で辞めるのは戦後初めて。市長選は9月にも行われる見通しだ。
山野市長は、市議会の主要4会派から18日の全員協議会までに、出処進退を判断するよう求められていた。山野市長は取材に「弁護士から法的な問題はないと聞いていたが、道義的な責任は免れないと判断した。市民をはじめ、市議会にも心配、迷惑を掛け、おわびしたい」と語った。市長選への再出馬は「考えが及ばない」と述べた。
市長が辞意を固めたことで、車券売場問題の事実関係を確認する全員協議会は開かれない見通し。市議会は緊急議会を開き、市長の辞職に同意するかどうか議決することになる。
山野市長は泉丘高、慶応大文学部卒。1990年にソフトバンクに入社し、95年に金沢市議に初当選、2008年に副議長を務め、10年の前回市長選で初当選した。今年6月の市議会定例会で、次期市長選への再選出馬を表明していた。
金沢市長が任期途中で辞職するのは、1978(昭和53)年11月、当時の岡良一市長が病気で辞職して以来36年ぶり。公選法では、辞職の申し出を受けた議長が選挙管理委員会に通知した日から50日以内に選挙を実施するよう規定する。市長選は、9月21日告示、28日投開票や、28日告示、10月5日投開票の日程が有力視される。
市長選と併せ、市議補選(欠員3)が行われる。市長選告示日までに金沢市選挙区の県議が辞職した場合は、県議補選(欠員2)も行われる。 市長選をめぐっては、下沢佳充県議(自民)が後援会関係者らと出馬を探っており、共産などでつくる「市民本位の金沢市政をつくる会」は独自候補の擁立を目指している。
下沢氏に対しては、これまで自民党金沢支部の校下部会、女性局、青年部の有志が出馬要請し、18日も金沢市内のホテルで経済関係者らが集まる予定で、山野市長の辞意を受け、下沢氏に出馬を促す動きが強まりそうだ。
元ソフトバンク社員ですか。で、車券売場の便宜・・。ふーん。