トヨタ自動車が、ガソリンエンジン車として国内最高の燃費となる、小型車の新型モデルを発売し、消費税率引き上げで冷え込む消費者の購入意欲に働きかけることができるか注目されます。

トヨタが14日発売した、新型の「パッソ」は、グループ会社のダイハツ工業と共同で開発した小型車で、1リットル当たりの走行距離は27.6キロと、ハイブリッド車や軽自動車を除くガソリンエンジン車で国内最高の水準となっています。トヨタによりますと、ガソリンの燃焼効率を高めた新型エンジンを搭載し、従来より燃費をおよそ30%改善したということです。
消費税率引き上げで、自動車メーカー各社のことしの国内の新車販売は去年より10%程度落ち込むと予想されています。

国内販売を担当するトヨタの佐藤康彦常務は、「ハイブリッド車だけではすべての客のニーズに応えられないので、通常のエンジン車も一段と低燃費化を進める必要がある。消費税率が引き上げられたが、多くの客に購入してもらい、自動車市場を明るくしたい」と述べました。

トヨタは、新型エンジンを搭載した別の小型車を今月中に発売するほか、「富士重工業」も来月、新型車を発売する予定で、消費税率引き上げで冷え込む消費者の購入意欲に働きかけることができるか注目されます。


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