ソチ五輪の主将にジャンプ男子の葛西 ママさん選手初の旗手に小笠原

  

スキージャンプW杯で史上最年長優勝を果たして帰国、優勝クリスタルを披露する葛西紀明=成田空港(撮影・村中拓久)

 日本オリンピック委員会は14日、ソチ冬季五輪の日本選手団主将として、スキー・ジャンプ男子の葛西紀明(41)=土屋ホーム=、旗手としてカーリング女子の小笠原歩(35)=北海道銀行=が決まったと発表した。

 葛西は夏季も含め、史上最年長での主将。小笠原はママさん選手として初の旗手となった。

 主将に決定した葛西は「過去6大会は主将などの話は一度もなかったが、今季はスタートから調子がいいので、もしかしたら話があるかなと密かに期待していた。それが7回目の出場で現実となって大変名誉であり嬉しい」と、全日本スキー連盟を通じて、コメントした。

 葛西は12日に行われたノルディックスキー・ジャンプW杯の個人第13戦(オーストリア、バートミッテルンドルフ)で歴代最年長優勝を果たし、この日、成田空港に帰国した。

 “レジェンド”のがい旋はどこまでも華やかだった。朝の成田空港。到着ロビーにクリスタル製の優勝盾を持った葛西が姿を表すと、どこからともなく拍手が発生した。「こんなに盛り上がっているとは思わなかったのでびっくり。最年長優勝は、僕にとっても歴史的です」。柔和な表情で喜びをかみしめた。 最後にW杯で優勝した04年2月28日の米国、パークシティ大会から10年。全日本の横川ヘッドコーチも「10年前に勝った時も見ていたし、苦しい時期も見ていたので、感慨深い。コーチボックスの各国のコーチ全員が応援していたあり得ない光景でした」と振り返った。

 さらに葛西は「40歳になった昨年かな、あと10年できるんじゃないかって思い始めた」と50歳までの現役続行に意欲を燃やす。それでも実現可能と思わせてくれるのが、これまで葛西が積み重ねてきた実績だ。「過去6回の五輪でも言ってきたけど、ソチでも出場して金メダルを狙うのが一番の目標」とレジェンド。主将の重責も果たし、悲願の金メダルをつかみ取る。

41才で現役というのもスゴイですが、優勝というのは本当に「レジェンド」ですね。