私は、旅館のコンサルタントをしていますが(金融機関に勤務していた時には、あらゆる業種)、皆さん(経営者を含めて)どうも勘違いしているようです。
よく、TV等でも、年商1億円、100億円とか、売上げ300億円とか出ると、皆さん「へぇ~。凄い!」
青年実業家で年商30億円の会社を経営している、とか出てくると、「へぇ~。凄い!」となります。
凄~く、違和感を感じるのです。
旅館の経営者の方も、昔は〇〇億円あったのだけれど・・・。という話をよく聞きます。
勿論、損益分岐点の見地から言う意味での必要売上高はあるのですが、極論すれば、売上高(年商)は、関係ありません。
いくら売上げ1,000億あろうが、1億であろうが、関係ないのです。
皆さんだって、いくら自分の目の前を1億円が通り過ぎていても、自分の手に残るお金が無ければ意味が無いことはお分かりでしょう?
ものすご~く簡単に言うと、営業利益というものが大事で、基本になるものです。
『営業利益』とは、借金の返済等を抜いて、純粋にこの仕事での売上げから、この仕事で掛かった、給料やら材料費等のコストを引いて残った利益のことを言います(正確には、本業の儲けを表す数値で、一般企業 の純営業活動から生み出された利益のことと定義されています)。
この仕事(商売)は、「続ける(or投資する)価値があるの?」を見るときに基本的な目安になるものです。
銀行や、投資家等も基準にするものです(ファンド等の投資家は、EBIDAと言って税引き前利益に支払い利息と減価償却費を加算したもので、もう少し細かいのですが、無視しても大丈夫です)。
年間100億円の売上げで、コストが掛かり、営業利益が赤字や500万円程度よりも、
年間2,000万円の売上げでも、1,500万円の営業利益が出ているほうが、全然良い会社なのです。
「旅館の事業改善」、「旅館の再生」、「旅館の経営改善」とかを目指す場合にも、営業利益を黒字に出来るかどうかが、対金融機関に認めてもらえるかの第一関門なのです。
勿論、金融機関は、旅館業だけでなく、どのような企業に対しても、同じなのですが。
しかし、旅館を経営していると、部屋はあっても、お客様が少ないと、
「固定費」(売上げの増減にかかわらず発生する費用で、人件費、リース代、経費)が、まかなえないという恐怖感から、宿泊単価を旅行会社に安く提供する契約をしてしまい、高い単価を取れる時期も安い単価となり、旅館の格が落ちてしまう。
結果、負の連鎖に陥ってしまう旅館が、多くあります(特に、客室数が多い旅館)。
どの企業でも、一緒ですが、自分の旅館の特徴をもう一度、分析して見直し、どのような旅館にしたいのかを見直し、それを実現するためには何をどうしたら良いのかを考えて、実行していく必要があります。
決して、
売上額だけを追いかけては、いけません。
昨日、我が家のNo2のお犬様の散歩で近所の公園に行ったのですが、「寒桜」が咲き始めていました。
春ですね。
