去年から行こう行こうと思いつつ、なかなかタイミングが合わなかった「Happy Winter Holidays! 水野英子展」。場所は世田谷区豪徳寺の旧尾崎テオドラ邸。
山下和美さんの『世田谷イチ古い洋館の家主になる』を読んでから、行ってみたいと思っていた旧尾崎テオドラ邸。しかも水野英子展ともなれば、どうしても行かなければならない。というわけで、友人とふたりで本日行ってきました(14日までなのでギリギリ…)。チケットは時間制になっていて、午前11時のチケットを取って行きました。
行きは世田谷線の宮の下駅からゆっくり歩いて(途中ちょっと道を間違えたりして)10分ほどで到着。友人はすでについていて、家の周りを見ていました。旧尾崎テオドラ邸は、住宅街の中に突然現れる水色の洋館。でも周囲から浮いているわけでもなく、ほんとによい佇まい。
この洋館は、1888年に建てられた建築物で、最初は港区にあったものを、1933年に豪徳寺に移築されたとのこと。2020年に取り壊されるところ、マンガ家の山下和美さんを中心に保存活動が展開され、現在も保存されています。山下和美さんはとても好きなマンガ家さん。『天才柳沢教授の生活』が読みたいがために『モーニング』を買っていました。今でも夜9時になると、あ、柳沢教授が寝る時間だな、と思ったりします。
ウェブサイトよると「一般社団法人 旧尾崎邸保存プロジェクト」として保存活動がなされていて、その代表が山下和美さんと笹生那実さん。笹生那実さんは、『バラは修羅場で生まれるーー70年代少女漫画アシスタント奮闘記』(イーストプレス)がめっちゃくちゃ面白くて存じ上げていました。
マンガ関係の展示や、チャリティーオークションなどが行われていることは知っていたので、行きたいなあなんて思っていたのです。
11時になるのを待って入館。玄関で靴を脱いでスリッパに履き替えます。一回はグッズショップと喫茶室。2階がギャラリーになっています。そしてそこは…
水野英子ワールドが展開されていました。なんと画業70周年とのこと。15歳でデビューされ、ずっと書き続けていらっしゃる水野先生。壁一面に水野先生の漫画作品のパネル、貴重な掲載雑誌、水野先生へのトリビュートとして、他のマンガ家さんたちのイラストなどなど。
水野先生は外国を舞台にした作品や、外国の小説を翻案した作品も多く、読者である(主に)少女たちに、こうして「ここではないどこか」があるんだよということを教えてくれていたんだよなあ、としみじみ思いました。そこで生きていく、困難にあっても前を向いて力強く生きていく少女たち。
ひととおり展示を拝見したあと、水野先生にメッセージを書くノートがあったので、友人とふたりで先生へのメッセージを書き込みながらすこししゃべっていると、年配の女性が「わたしも一言先生にメッセージを書きたくて…いいかしら?」と。「すみません、おまたせしてしまって」と立ち上がると、「いろいろ語りたくなってしまうわよね」と。長年のファンの方なのだろうなと思いました。
そのあとは一階に降りて、ショップを拝見。水野先生の作品が収録された『水野英子の贈り物』や『赤いくつ』やクリアファイル、山下和美さんの『ツイステッド・シスターズ』一巻(サイン入り)や、同人誌「テオドラハウスはどこですか?」などを購入。
一階の奥には喫茶スペースがあって、予約すればアフタヌーンティーも楽しめてしまうという。喫茶は予約なしでも席が空いていれば大丈夫だったので、せっかくなのでお茶を。水野英子先生の展示に合わせた特別なメニュー「林檎のスノーロール」をアールグレイと一緒にいただきました。
帰りは友人と小田急線の豪徳寺駅まで。駅までの道も、小さなお店やカフェがあって、今度はゆっくりこのあたりを散策してみたいと思ったのでした。またふらりと訪れたい旧尾崎テオドラ邸でした。







