七戸ときどきラスベガス -27ページ目

七戸ときどきラスベガス

徒然なるままに…危険思想

 

 

スタイリッシュかつ軽やかな技術で聴衆を魅了するカティア・アーンド・マリエル・ラベック。日本では通称ラベック姉妹。80年代にCMに登場してから彼女たちの国内での知名度は上がっていった。

 

ラベック姉妹は、フランス生まれでフランスで教育を受けてきたピアニスト。通常フランス人がそうなのであるが、それは小説を読んでも映画を見ても感じることではあるのだが、彼らは“直接表現”というものをあまりしない。ロシアのピアニストであればもっと激昂した感情を直にぶつけるのに、と思うことでも、フランス人演奏家はそういうことを避ける傾向にあるように思う。

 

私はどちらかといえば結論を急ぎ、気が短いほうなので、フランス人独特の“婉曲表現”というものが苦手だ。それは音楽を聴いていてもそう思うことが多く、フランス人音楽家や、フランスで教育を受けてきた音楽家の解釈がイマイチ理解できないことが多い。

 

そういう、“フランス、わけわかんねえぜ”の想いを払拭させてくれるのがこのラベック姉妹の演奏。彼女たちの演奏はオシャレでスタイリッシュ、そしてあまり婉曲した表現をしないので聴いていても心地いい。

 

80年代、幼少時、“おしゃれで綺麗なフランス人ピアニスト”は30年経た今でもステキなピアニストたちで、更に円熟味を増した彼女たちの演奏はやっぱりオシャレなのである。