米国で大学や大学院を受験する際、成績証明書やSATなどのスコアや推薦状に並んで要求されるのがエッセイだ。このエッセイというのは、自分の学部や大学院での勉強を通しての将来の展望や、自分の売り込みなど、結構なんでも書いてもOK的な作文なのである。
私はその昔バージニアの大学院を受験したことがあった。そこでオーディション終了後教授たちとの面談、その後彼らは私にエッセイを書くように要求した。おそらく日本で生まれ育った私がどの程度の英語力を有し、大学院レベルに見合った“書く力”があるかをテストしたかったのだろう。何を思ったのか、私はそのエッセイに、“自分とイエス・キリストとの出会い”について長々と書いた。
というのは、音楽の分野は、教会音楽から発生した“神信仰と音楽”との繋がりが音楽発祥の起源とされていて、キリスト教信仰と切っても切り離すことのできないのが“音楽”なのである。私は、イエス様に出会ってから大変な救いを頂き、それが音楽にも大変反映されている、との旨を書いた。
文法的にはかなりヤバイレベルの英語だったと記憶しているが、その内容は音楽学部の教授たちの心を捉えたようで、エッセーを読み終えた教授陣は涙を流し始めていた。そして、“ミチコ、あなたは合格よ”という合格通知を即座にいただいた。
“東部13州”のうちのバージニア州は、どちらかといえば保守的な、そして他の州に比較すれば“教養人の多い”州とされている。バージニア大学は、ノースカロライナのチャペルヒルやアイビー・リーグの並んでの“名門校”であり、多数の優秀な人材を輩出している。受験したのは著名大学ではなかったものの、合格の通知はやはり嬉しかった。
そして、数週間後、自宅に授業料免除とアシスタントのお仕事の通知が来た。
保守的な州では、“I believe in Jesus”.(そう、私はクリスチャン)の意思を前面に出すことで、ポジティブな結果が生まれることがある。この経験もそのうちの一つね。