●7月22日(月)
2:00、目が覚める。まだ眠れる。
5:00前、再び目が覚める。
今日も3時間のリズム。おなかに力も入っているのも、いつものことになりつつある。
窓越しに聴こえる蝉の大合唱。
今日も暑い1日なんだろうな。
5:40、ベッド上でころころしていると看護師さんが朝ケアに。
今日は一段と早い。
検査結果を少しでも早く出すためでしょうか。採血とドレーンの膵液を採取。
さぁ、どうでしょうかー。。。
8:30過ぎ 外科の先生方ご一行様のぞろぞろ回診。T先生もN先生もいないみたい。
今日はサブ担当?のT先生(T先生かぶりしちゃうのでサブT先生とします)
「またあとで傷、見にきますね」と、ご一行はドレーンの状態だけを確認して
立ち去っていかれました。
すぐにサブT先生が戻ってきてくださり、傷口確認。
目視して、んー…あとで傷口を少し触りますと。
ちょっと出直してきます、すぐ戻るのでと、ベッド上で腹帯を外したまま放置笑
「あ、もしあれだったら戻しておいてもらってもいいのでー」と去る。
いや、まだ傷口見られないんですってばー!と心の中でお返事。
あの痛いやつかなー
あれは嫌だなー
全てを開放した状態で天井を見ながら待つこと約5分。
するとお休みかと思っていたN先生登場
昨日よりはいいねと。
じゃああれ、しなくてもいいですか??と心の中で淡い期待。
そこに処置道具一式を持って戻ってこられたサブT先生。
やっぱり。
やっぱりするみたい。
(閉じたおへその傷を開いて奥から悪い膿などをぐりぐりと全て絞り出すのです)
N先生がしてくださるのね、と思っていたら
なんと同じくお休みかと思っていたT先生まで「傷口見ましょうかー」とご入室。
肝胆膵外科の先生方、御三家(?笑)による治療
なんだか贅沢な気分
「ほとんど大丈夫やね。…あぁこれね。」とT先生。
「ごめんね、ちょっと痛いよー」
ぐぬぬぬぬ・・・
しがみついたベッドのフレームも曲げられそうです(やめなさい)
「きっとこれが1番痛いよね、もう少しだからねー」
息も止まるし、力も入るし
おそらく3分ほどの処置なんだけれど、長く長く感じる。
これは私が神と崇めるT先生の処置でも痛かった笑
T先生が痛いと言ったら痛い
「ごめん、ほんとにごめんね!もう終わりますから」
処置後、しばらく寝ころんだまま放心状態・・・・・
もっと大きな傷口を抱えていらっしゃる方、
比にならないほど毎日痛くて辛い思いをされていらっしゃる方も大勢いますよね
尊敬…というと少し違うかもしれませんが、尊敬せざるを得ません
少しでも早く、少しでもその痛みや辛さが和らぎますように。
がんばったおへそをさすさす。
10分ほどしてようやく起き上がる。
再び、N先生が来てくださって
首元の荒れがまだ気になるから今日、皮膚科の先生に診てもらいますねと。
至れり尽くせり、ありがとうございます
今日はドレーンの挿入部分の長さを、もう一段階、浅くするのだとか。
ということは今日の結果もあまり変わらなかったってことかな?
処置室に呼ばれる。
今日、メインで処置をしてくださるのはN先生。
T先生もすぐそばで見守ってくださっている。
N先生も本当に優しくて、痛みがないか丁寧に確認をしながら進めてくださります
そしてドレーンの調整と一緒に、おへその傷の処置も、再度おこなうと
今度は部分麻酔をかけて。
麻酔をかけてするなら…大丈夫か。。。
悪いようにはしないんだから、委ねるのみ
ドレーンの位置変更は、特に痛みもなく終了。
おへその出番です。
痛みに耐える準備で親指を中に両手グー(…の方が耐えられる気がして)
そして部分麻酔。これがまず、汗をかくくらい痛い!!!
もちろん見れていないのですが、おへその傷口にダイレクトに注射を射す感覚。
これがもうっっ
患部を触りながら麻酔の効きを確かめて、まだ痛みを感じていたから
もう1本、追い麻酔を入れたのかな?計3本ほど
麻酔の余韻が痛いのか、おへそがまだ痛いのか、
グーだけじゃ耐えきれなくて、少しでも掴めるところを探す。
看護師さんが見かねて手を握りに来てくださる
嬉しい。ほっとする。でも。
指折っちゃうかも…
これ以上、手を握ってもらっていたら看護師さんの華奢な手が危険だと思い
「指、折っちゃうかもしれません…」と手を離そうとしたら
「大丈夫です!10本あるので♡」と更にぎゅっとしてにっこり
ダメダメダメダメー!
1本もダメ!!
握ってくださっている右手になるべく力を入れないように、左手と足に目一杯、
力を入れて(勝手に入って)耐える。
1つの処置の合間、合間で
「一旦、息を吐きましょう!ふー。もう少しですよ!」と手をさすさす。
泣きたくもないのに勝手に涙が出てきます
それを優しく拭ってくださる看護師さん
麻酔をしているけど、まだ痛い…のか
頭が痛みを覚えてしまって、怯んでしまっているのか
処置が再開したと感じたら身体が強張る
N先生が傷口と真剣に向き合ってくださっている横で
T先生が状況を説明してくださいました。
これまで、お部屋ではおへその下側だけ傷を開いて膿を出していた。
今は下側と合わせて上側も少し赤みが出ていたので一度開いて膿出しをしていると。
お部屋での処置は、その度に一度閉じた傷口をまた開いて膿を出していたけれど
洗いやすいように、そして毎回閉じないように傷にガーゼを詰めるのだとか。
そうすると都度、開かなくても良くなるからと。
今日のは本当に痛かったよね、ごめんねと。
想像しただけで
おへその下側は麻酔が効いてきた気がしたけれど、上側は効いていないような?
ひたすら耐えました(麻酔の痛さはちゃんと感じたのに…)
全ては私のため。ありがとうございます!!
朝まで軽快だった足取りも、おへその処置が響いて少しよたよた歩きに逆戻り。
鈍痛ならまだなんとか耐えられそうだけど、鋭痛は無理でした。。
比較的、痛みにも強い?鈍い?と思っていたのに
なんだかどっとつかれた…
けどさ、戦時中とかさ、麻酔なしで切開とかしてた時代もあるんだからさ…
ぼーっとしたまま想いを馳せる
お部屋で、ふぅっと腰を下ろした途端、皮膚科の先生が来てくださる。
食べ物等のアレルギーだと全身に出るだろうから、そうではなさそうかな?
引き続き飲み薬(フェキソフェナジン)と、まだ赤みが残ってる部分には
塗り薬(ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル軟膏。呪文のよう…)を
出しますと。
あとは治ってきたところ含めて、持参の保湿薬(ヒルドイド)を塗ればOKとのこと。
あとに「紅斑」と診断されているとのことでした。(薬疹とも聞きました)
先生方が部屋を出られた後すぐ、洗髪に呼んでくださる。
おへその傷がまだズキズキ
今日は丸投げでお願いしようかな…
今日の洗髪担当は、いつもお食事の提供やお着替えの準備など、身の回りのお世話をしてくださっているお母さん世代の方。
なんだか、洗髪もお上手そう
傷口を庇いながら、あの洗面台へ。
顔に水が全く掛からなかったわけではないのですが、鼻より下に水がこない
とても上手に洗ってくださいました
何が違ったんだろう。角度かな。
ヨタヨタお部屋に戻って、髪を乾かそうとしたとき。
今度はお昼ごはんが。
い、いそがしい。。。
先に髪を乾かして、着替えを後回しにしてお昼ごはん。
午前中のうちに憔悴
最近、夜以外は眠らなかったし眠くもならなかったのに
食後15分間、めずらしくおひるねしました
そんなこんなで今日は気分がのらなくて(ダメージ受けすぎ)
食後のくるくるタイムも、なんだかなーと思いながら部屋の扉を開けて…
一旦、閉じる。
…いや、でもここで歩かなければ今までの積み重ねが!と自分にムチ(大袈裟)
午前中は、おいそがしい看護師さんと同じくらいのペースでも歩けていたのに
また傷を庇うように、少し前のめりでゆっくりと歩くことに。
しばらくすると、お昼ごはん後に痛み止めを飲んだからだろうか
痛みもなくなってきました
今日も両親の面会。
母が身体をマッサージしてくれました
ふっくらふわふわの手でお上手なの、ほんと
癒しのおててです。いつもありがとう
リラックスして副交感神経が優位になったからなのか…
帰ったあと、眠い。
でも夜のために寝ないー
夕方、腹帯を取り替えにきてくださった看護師さんと傷口のお話に。
まだ向き合えていないことを伝えると
傷口をみて、ここは私の人差し指のこの幅くらい、ここは小指の幅くらいと具体的に教えてくださりました。
そして『今はまだ良いけれど、退院してからは傷口をきちんと確認することがとても大切』とも。
退院後、怖くて傷を全然見ていなくて、シャワーもきちんとできていなかったからか
傷口が化膿していることに気づけず大変な思いをすることになった等もあるからと。
だから退院前に私たちと一緒に見ましょう!と。
なんて心強いのー
夜のくるくるタイム。今夜は担当じゃないけれど以前に何度か担当してくださった
看護師さんが、お身体の調子どうですかー?と声をかけてくださる。
嬉しいなー
こうして、当日は担当じゃないのに気にかけてくださる方が多くなってきた
入院期間が長くなってきたがゆえの出来事ですが…それでも嬉しいことです
今日はブログ作成もほどほどにして
久しぶりにバラエティ番組を観てのんびり
うっかり笑っても、もう以前ほど痛くはありません
良い疲労感。少し早めにおやすみ準備。
今宵こそは朝までぐっすり眠るぞー
今日は、よくがんばった!自分!!
1:30頃、目が覚める。
満月の日の翌日。とても綺麗な月あかりでした。
▼本日のごはん