ライブ終了、帰宅しました。


入場は結局、「10番までの方、入場下さーい」方式でした。

なので、下手側の4列目くらいで見られました。



で、誰のライブだったかと言うと…




『川村カオリ』さん です。


まずは抽選に漏れた方のためにコレを。



川村カオリ 20th Anniversary Birthday Live


『re-birth』



SETLIST


1. 見つめていたい


2. Beth,It's Allright


3. HUSKY


4. CRY BABY CRY


5. 金色のライオン


6. Butterfly


En ZOO





今日(1/23)はカオリの38回目の誕生日。


そして、彼女は昨年11月でデビュー満20周年。




カオリのことを書こうとすると、あまりにも長くなり過ぎる。


10代の頃から二十歳過ぎまで、彼女の存在にどれだけ救われたことか。




ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、彼女は数年前、乳癌にかかり左乳房を切除しています。




そして昨年、10月1日。


ブログで癌の再発と転移を公表しました。




ロシア人の母をやはり乳癌で亡くし、自分もまた同じ病気に。


ミュージシャンの夫と離婚して、今は小学生のお嬢さんと暮らしています。




カオリのファンになってから、早20年あまり。




実はライブに行くのは10年振りということが昨日判明。



「FCの会員証とかどうしたかなあ」と思って昨日探してみたら、10年前のCLUB CITTA'でのイベントライブのインビテーションカードが出て来て。



日付を見たら、1999年。


ちょうど10年前。



この時は「SORROW」と言う名前で活動していた。



この辺りから、微妙に私の好きな音楽の方向と違って来て、気にはしていたけれど、音源も買わなくなり、ライブも行かなくなっていた。



でもブログは同じアメブロということもあり、ずっと読んでいた。




そして、「久しぶりにBirthday LIVEをやります」との告知に、私の中のアンテナが反応した。



詳細を見たら、応募制のフリーライブとのこと。



一日二回、どちらかに応募。


仕事があるので、当然19時半の回に。



アメブロやmixiのコミュで「落選した」と言う書き込みをたくさん見かけた。


びっくりするくらいの応募が来たそうだ。


関西から駆け付ける、という書き込みも見た。


都内に居るのに、落選したから見られないという人も居た。



私はかなり運が良かったのだと思う。



今日は大知くん関係の嬉しいニュースがたくさん入って来て、しかも明日・明後日はWORLD WIDEというダンスイベントでライブがある。



そのことでテンションが上がっていて、正直ライブが始まる直前まで気持ちは別な場所にあった。




1曲目から、涙が目に滲んだ。


大知くんのライブはDJさんが音を出すから、生バンドでのライブは久しぶりな気がする。



私のファンとしての10年のブランクの間にリリースされた音源は英語のものが多く、もし今回のライブで知らない曲ばかりだったらどうしようかと思っていた。日本語ならすんなり耳に入ってくるだろうが、哀しいかな、私は英語がすらっと聞き取れる耳を持っていない。



フリーライブだし、終了後に握手会があるというので、きっとライブ自体は30分というところだろう。


曲数で言ったら5、6曲。



客電が落ちるとともにバンドのメンバーが入って来た。


ドラム・ベース・ギターというシンプルな構成。



最後にセンターに立ったその人、ヴォーカル・川村カオリ。




カフス部分の大きい、シンプルな白いシャツ。


股上の浅いジーンズにベルト。



今日のカオリは本当にシンプル。何も余計なものが無い。



いったい何の曲からやってくれるのだろう、と思い固唾を呑んで見守っていた。



カオリがブルースハープを奏でる。



この曲は・・・



「見つめていたい」



バンドはかなりそぎ落とした音しか奏でない。


カオリの歌が聞こえる。



実は曲はすぐ分かって、一緒に口ずさんでいたのだけれど、タイトルだけがどうしても出て来なかった。


事前に予習、というより、自分の青年期の復習をしたのだけれど、曲を聞くだけでタイトルを確認していなかった。



それでも、1曲目に自分の馴染み深い曲をやってくれたことに感謝。



ああ、そこにカオリがいる。


そう確認出来た。



気付けば涙ぐんでいる自分がいた。



「今晩は、川村カオリです」



変わらない挨拶。


それでまた安心する。


この場所に帰って来たことに。



「19時のお客さんはくだけてていいな!」


どういう意味だろう?と思ったら、


「16時のお客さんは、すっごく緊張していて」


とのこと。


「私よりお客さんの方が緊張していて、その緊張がこっちに伝わって来て」


「それをほぐすのに、すっごく頑張りました」


多分、11年振りというBirthday Live、かなり遠方から来た人もいらしたようだし、落選した人も多かったってことだったから、その人たちの分の気持ち・想いも背負っていて、それが緊張となって現れたのだろう。


19時半のライブに参加したのは仕事後にかけつけた人もいただろうし、何より開場前にホールの周囲で久し振りに会う仲間で和気あいあいとしていたから、緊張もしたけれどリラックスもしていたのだと思う。



「やりやすいっ!」と告げて、次の曲へ。



「Beth, It's Allright」



SORROW名義になる直前、「Banbita」というアルバムの曲。



“It's Allright”



そうカオリに言ってもらえれば、大丈夫な気がした。



「HUSKY」


SORROWでの曲。


私が持っているSORROWのアルバムは最初の一枚だけで、正直この曲は知らなかった。


でも改めて今聞いてみると、“カオリの曲だな”という印象。



ここで「見つめていたい、Beth, It's Allright、HUSKYでした」


「初期川村かおり・中期川村かおり・後期川村かおりと聞いてもらいました」



「今日は大変だよ。短い時間で、20年分振り返らなきゃならないんだから」



「もしかしたら、20年振り返って思わず『くらっ』とくるかも。私は一回目(16時の回)がそうだった(笑)」



「ここ、二、三年でファンになった人はまだ大丈夫かもしれないけど」



私も20年分だけど、後半三分の一から半分近くは見ていなかった部分が多い。


それでも、後半はモデル・デザイナー・女優・DJとしての活動が入って来ていたから、純粋に音楽メインだったのはこの20年の中でも前半ではないかと思う。



そしてまた「いいなぁ、19時のお客さんやりやすいっ!」と再び。


いい感じにリラックスしている、朋友のようなお客さんに安心してくれているよう。



そしてマイクに向かってこう囁いた。



「CRY BABY CRY」



シングルのカップリング曲だから、もしかしたら最近のファンの方は知らないかもしれない。


 

『Cry Baby Cry この雨は君の為に Cry Baby Cry 降り続けてるのさ』


『Cry Baby Cry 優しい君の為に Cry Baby Cry 静かな雨が降る』



カオリの曲には“雨”がよく出て来る。


大事なライブの日には、いつも雨が降っていた。「雨女でゴメン!」ってよく言ってた。



私が最初に参加した日比谷野音の “AGE OF THUNDER ROAD '89 SPECIAL「野音の地響き」”の時も、長い傘を持って行ったのを覚えてる。



この曲を聞いていて、まだ涙が出て来た。


ドライアイなのに泣けるなんてね。



曲間にちょこちょこMCを入れてくれて、その度にゆっくり何かを思い出すようにしゃべるカオリ。


フロアもたまらなくなって、思わず声をかける。


時々会話になったりして、昔と変わらない。



またマイクに向かって囁く。



「金色のライオン」



Hippiesというアルバムの曲。



新宿で起きたことなんて、カオリだってリアルタイムで知ってるわけじゃない。


でも何故か懐かしく感じる曲だった。



最後の“ららら”のリフレイン、ライブの度に大合唱になった。


今日は何故か声が出ている人が少ないと感じた。


この曲をよく知らない世代なのか、それともカオリの歌をじっくり聞きたかったのか。



この辺りだったかな?


「(一日)二回回しは初めてです」


「やれば出来るもんだね」


それでも、フルバージョンのライブだったら出来ないことだっただろう。


体の負担も大きいし。



3月にシングルをリリースすることが決まったという。


前日は早朝4時起きで、ジャケットの撮影をしに海岸まで行って来たとブログで読んだ。


その前日には抗がん剤の投与。


まったく、本人も書いているけれど、元気な病人だ。


そのパワーはどこからくるのだろう。



その新曲「Butterfly」初披露。



二年くらい前、高層ビルの上にいた時にアゲハ蝶を見たという。


何故こんな高い場所に?と思ったそう。



その時の光景がふと浮かんで書いたのだそう。



ライブは一旦ここで終了。



すぐさま起こる「KAORI」コール。



カオリの名前を呼ぶのも久し振り。



結構長くも感じる時間をへて、まずバンドのメンバーが登場。



そして、ベースの方の先導で今日二度目の「Happy Birthday」の合唱。


一度目は1曲目の後だったかな?フロア発生で歌った。



そして出て来るバースディケーキ。


「見えるかな?」とカオリがケーキを持ったまま後ろを向き、傾けたその表面にはパープルの「Butterfly」が。



「(ロウソク)足りなくない?」というフロアの声。


私も数えてみたけど、8本しかない。


この際、残り30本はなくてもいいんじゃない?



ロウソクの火を吹き消す前に、カオリが右手の指を額に当てて目をつぶり、願い事をしていた。


誕生日ケーキのロウソクを消す前に願い事をして、ひと息で吹き消せたら願い事がかなうというおまじない。


残念ながらひと息とはいえなかったけれど、無事に火は吹き消された。


大きな拍手。



「これ、一回目には無かった!」と。


一回目参加の方には悪いけれど、二回目で良かった。



アンコールの声で出て来る時に、丸めて筒状になったピンク色の紙を持って来ていた。


なんだろう?と思ったら。



「これ、さっき見て私はぶっ飛んだ!」



「あ、心臓悪い人いたら言ってね?」



いったいどんな恐いことが書いてあるというのだろう。


丸めた紙を伸ばし、まずは後ろのメンバーに見せながらくるっと一回転してフロアに向けたその紙には。



「2009年5月5日 渋谷C.C.レモンホール 川村カオリ LIVE決定!」の文字が!



「渋谷公会堂、決まりました!」



大きな歓声と拍手。



やっぱり私たちの世代にはあそこは「渋公」。


当時は「ロックの聖地」と呼ばれて、デビューしたてのロッカーには憧れの地だったはず。





「1月23日、誕生日に(私の)馴染みの深い原宿でライブをやれるようにしてくれたこと、誕生日の日に発表出来るように渋谷公会堂を決めてくれたこと、かなり大変だったと思います」


「改めて、こうやってライブが出来るのは、スタッフと、皆さんのおかげです。本当にありがとう!」


そう言って、深々と頭を下げるカオリ。



その目にはいっぱいの涙が今にも溢れそうで。


私も同じような目をしてカオリを見つめていた。



「とても大事な曲です」


と最後に歌ってくれたのは



「ZOO」



曲を作ってくれたエコーズの辻仁成(じんせい)さん(今は作家の辻仁成(ひとなり)さん)、そしてドラマに曲が起用され、蓮井朱夏として菅野美穂さんがカバーしてリリースされたから、そちらで知っている方もいらっしゃるでしょうが。



やはりこの曲は“川村かおり”の大事なデビュー曲。



先日、CSでこの曲のMVをかなり久し振りに見た。


そこにはまだ16歳のカオリがいた。


確か曲が出来た当時はまだ16か、17になったばかりだったと記憶している。



カオリの娘さんがライブを見た時に、「どの曲が好き?」と尋ねたら、「動物がたくさん出てくるやつ!」と答えたのだそう。



確かに、子供には分かりやすいのだろう。



その答えを聞いて、カオリは日本語の曲をまた書こうと思ったと言う。



私がカオリから離れていた時期、それは英語での曲がメインとなっていた時期と重なる。


英語の曲が嫌いなのではなく、ストレートに伝わらないからだと思う。


それは私の語学不足のせいではあるけれど、それだけでもないのではないかとも思う。



私はカオリが日本語で書く世界が好きなんだろうから。




今日のライブを見て思ったこと。



「かおりが帰って来た」



私には、まだ十代の頃の、二十歳そこそこの、あの時のかおりと重なって見えた。



私もまたこの場所に帰って来た一人だった。



今日カオリが唄ってくれた曲、それが新曲を除けば私の知っている曲ばかりで良かった。




実は12月からこっち、仕事が開店休業状態にある。


不況とは全く無関係で、それはコンサルタント先の社長に原因があることなのだけれど。



他に仕事をするわけにもいかず、かと言って事務所に行っても仕事はあまりなく。


コンサルタント先の都合で入金がされず、その分当然私たち勤務者の給与にも影響が出た。



生活出来なくなる状況で、精神的にかなり不安定であったのだと思う。


一年前にも情緒不安定のような状況になったけれど、全く別の理由。


去年は精神的なダメージが大きかったけれど、今回は揺れ動いている感じ。




カオリの歌を、声を聞いて涙があふれ出したのは、懐かしさと、そして安心だったのだと思う。



「帰って来た」



この感覚に他ならない。




このところ、大知くん関係で嬉しい予定がたくさん入って来ていて、実際、明日・明後日はWORLD WIDEでのゲストライブで逢えるのだから、楽しみなことには違いない。



ただ、大知くんとの付き合いはこの2年ほどで、カオリとの付き合いは20年。


年月の違いじゃない。



私を支えている部分が全く違うのだろう。




カオリに懐かしさと安心をもらって、大知くんには嬉しさと楽しみをもらうのかもしれない。



その区分は難しいけどね(笑)





カオリが最後にMCでしきりに言っていたこと。



「ちゃんとしよう、って思った」



「ちゃんとしよう、って」



「今までちゃんとしてなかったから、ちゃんとしよう、って思った」



フロアからは「ちゃんとしてるよー」って声も上がったかれど。




私には何となく分かる。


同じB型だからかな?(笑)



B型のヒトって、自分の中でのルールに関しては、頑固なまでにそれを守ろうとする傾向にあるんだけど。


それ以外に関しては、意外とどうでもよくなっちゃう。



私はよく職場(派遣先)で「A型?」って間違われたけど、それは自分がこう!と思ったことはすごくきっちりやっていたからだと思う。


それは自分で作ったルールの上でだけで、たまたまそれが仕事上でのことだったから。




だから「ちゃんとする」って言うのは、自分ルールのこと以外でも、ちゃんとやろうっていうことなんじゃないかな。



私も時々思うから。


「ちゃんとしなくちゃ」って(笑)


今もまさにそう思ってるけどね。




ライブが終わり、「じゃ、また後で」って言葉を残し、カオリとメンバー退場。


この後は握手会だ。



てっきりステージ上か、ステージの前に机をだしてやるものだと思ったら、実はホールの出入り口に脚の長い丸テーブルを置いて、そこでお客さんが退場しつつ握手をするという感じ。



4列目付近に居た私は、逆に最後の方。


と思ったら、最後までカオリを見守りたい方がたくさんいて、後ろの方に居た方も出て行かない方が多い。


でもそれじゃいつまでたっても終わらないから、私は後ろの方が並んだその後ろについた。



誕生日プレゼントを手渡そうかどうしようか迷っていたのだけれど、ライブ中に持っているのは大変だし、くしゃくしゃになっても困るし、思い切って入る前に受付の方に渡していただけるようにお願いして。



その代わり、握手している時にいったいなんて声をかけようかずっと考えていて。


300人弱はいたみたいだから、15秒も時間は無いはず。


「同世代です。SWEET LITTLE BOYの頃からのファンです」とか言おうかと思ったのだけれど、それは言わなくても、手紙でもいいことだ。


あまり長くてもいけないし、でも何かを伝えたい。



いよいよ自分の番になって、右手で握手をし、一呼吸してから落ち着いて言葉を告げた。



まずは「お誕生日おめでとうございます」


思ったより声が出ない。


でも、「ありがとう」って言ってくれたから、聞こえたのだと思う。



そして彼女に伝えたことは。



「今日、参加出来て幸せです。ありがとうございました」



カオリの顔に笑みが浮かび、「こちらこそありがとう。楽しかった」そう言ってくれたのだと思う。



最初の言葉より更に小さい声になってしまった気がしたのだけれど、カオリにはちゃんと聞こえていたようだった。



何度も頷いて、「ありがとう」って心の声で言って。


カオリも私も手を離すタイミングが分からなくて、私は少し歩きながらもまだカオリの手を握っていた。




間近で見るカオリの顔。



スポットが当たっている時は「ちょっとふっくらしてるけど、ちょっと肌荒れしてるみたいだけど」って思って、でも大丈夫そうだなって思った。


何が大丈夫なのかよく分からないけど。



そういえば、ステージの上のカオリ、目を何度となく見つめていて。


思ったのだけれど。



ロシアと日本のmixということもあるだろうけど、少し青みがかった感じで。



でもその色よりも、思ったのは『深遠さ』だった。


深い表情。



昔はそんなこと感じたことなかったのに。



彼女に起こったこの20年の出来事、それがきっとこの“目”にしたのだろうと思う。




握手をしている時、カオリの顔をさっと見た。


見つめあうのは恥ずかしくて。



そうしたら、身長差のせいか目に入ったのはちょうど目の下の辺り。


涙袋。



そこに少し疲れを感じた。



年齢や病気のせいだって分かっているけれど。





抱えているものはお互いたくさんあって、どちらが重くてどちらが軽いってこと、あるかもしれないし、無いかもしれない。



でも、「ちゃんとしよう」って思う気持ちは一緒みたいだから、私もカオリを見習って「ちゃんとしよう」って思います。





ライブレポのつもりだったけど、そうもならなかったね。


ホントはMCをもっと書くつもりだったのに。



大知くんファンには分からない話ばかりですいません。


カオリファンには懐かしいこともちょこっとはあったかな?



今、今日のセトリをiTunesで聞きながら打っています。



明日と明後日は5時間立ちっぱ覚悟なので、いい加減休まなきゃ。





最後にひと言だけ。



カオリ、Happy Birthday!!



これからも同じ太陽の、月の、雨の下で生きていこう。





読んで下さった方には、最後までお付き合いいただきましてありがとうごさいましたm(_ _)m




川村カオリ myspace (http://www.myspace.com/kawamurakaori )