京都は連日気温が30度を超え、既に真夏の気配がしてきました。


さて、京都の夏の風物詩と言われると川床(納涼床)を思い浮かべる方も多いと思います。

実際鴨川沿いの川床はテレビなどで放送される機会も多いようで、だいたい5月くらいから設置されています。


この川床には明確な定義があり、京都府鴨川条例において、「鴨川の右岸の二条大橋から五条大橋までの区間において、飲食を提供するために設置される高床形式の仮設の工作物」と決められています。

(行政的な)正式名称も鴨川納涼床と言うそうです。


川床は鴨川以外の地域にもあり、鞍馬にほど近い貴船もたいへん有名です。
こちらは貴船川のすぐ上、水面に手が届くほどの近さに設置されるため、より涼しさを感じることができます。


鴨川と貴船の2つの地域の川床ですが、地域や水面からの距離だけではなく呼び方も異なります。

漢字では同じ「川床」と書くものの、鴨川では「(かわ)ゆか」、貴船では「かわどこ」と読まれます。

なぜ2つの地域で読み方が違うかですが、これには諸説あり定説と呼べるものはないようです。


川床は過酷な京都の夏をしのぐ昔からの知恵ですので、お立ち寄りの際はぜひ体験してみてください。

鴨川沿いのコーヒーショップなどでも川床を設けているようですので気軽に利用することもできます。


ただし7-8月はとても暑くなるため、衛生上の問題などから夕方のみの利用となるお店もありますので、その点はお気を付け下さい。